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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

428:2007/10/21(日) 19:16:39 ID:???


「・・・え?」

Vが続けて吐いた言葉。
それに興味を抱いたのは、メイではなかった。
疑問の声をあげたのは、会話に参加していなかったウララーだ。

Vはそれを知ってか知らずか、ウララーの方を一切向こうとしない。
そのまま、疲労困憊で全く動かないメイとの会話を楽しむ。
まるで、人形に話し掛けるかのように。

「大分前にそのコの眼を潰したんだけど、まだ生きてたの。驚いたわ」

「・・・」

「だからね、つい、つい懐かしんじゃって。あの時の続きが出来るんだって」

外見と、そこから漏れる殺気がなければ普通の少女のような立ち振る舞い。
そのギャップにすくみながらも、ウララーの心の奥底で何かが芽吹く。

(まさか・・・フー・・・!)

信じたくはない。
認めたくもない。
奴の言う事は、全て虚言だと思いたい。
でないと、自分が自分でなくなってしまいそうだ。
恐怖で足が竦み上がっていながら、怒りが沸々と沸き起こる。
相反する気持ちがぶつかり合い、吐き気を催す。

その中で、長い間抱いていた謎が氷解した。
何故、Vという化け物が表に出てこなかったのか。
それは小さな殺人鬼と友達のように会話しているのが、答えだった。

この二人は、仲間だったのだ。

組んでいたことは、意図的なものか、そうでないのかはわからないが。
都市伝説扱いされる程の手練であれば、姿を見せずに虐殺することも可能だ。
加害者がわからず、死体という証拠だけがあれば、今世間で暴れている者の名を挙げてしまう。
ろくすっぽに捜査しないあいつらなら、ほぼ確実にそうしてしまうだろう。

可能性として、考えつくような簡単な答えだった。
どうして、今の今まで気付かなかったのだろうか。

ギコの叫びと喚きをBGMに、Vは笑いながらなお話す。
と、ここでメイが口を開き、一方的な会話は途絶える。
同時にウララーは思考を止め、二つの感情に翻弄されながら聞き耳をたてた。

「そのコは・・・殺したの?」

瞬間、ウララーは心臓が跳ねたかのような感覚を覚えた。
聞きたかった事でもあり、聞きたくなかった事をメイがVに問い掛ける。

(やめろ・・・やめてくれ・・・っ!)

あの時に助けた命だ。
同じ者に殺されては、自分は苦しみを助長させたことになる。
弱者を救うべき者が、弱者により深い地獄に陥れるようなことがあっていいはずがない。

そこまで考えた所で、Vからメイの質問に対する答えが言い渡された。




「殺してはいないわ。殺す前に、凄い音がここでしたから、飛んできちゃったもの」

「・・・ああ、そう」

受け流すメイ。
背中を見せての、Vの発言。
殺してはいない。
確かに、そう言った。

殺してはいない、つまりは生きている。
だが、生きているということにも無数の意味が存在する。
フーが生きている現実は、ウララーにとってどういった意味になるのだろうか。

「耳も、鼻も、手足ももいで、これからって時だったの。残念だったわ」


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