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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

42:2007/05/07(月) 19:07:00 ID:???
メイがそう思った瞬間、世界が暗転する。

「・・・」

瞼が降りていたということに気付くのには時間はかからなかった。
右手で目を擦り、ゆっくりと視界を広げていくと、また朝日が差し込む倉庫の中。
メイはふと何かを思い出したかのように左腕を見遣る。
そこには痛々しいとでは全て表現できそうにない程黒く焼け焦げた腕。
動かしてみると、何故か痛みはなかった。

というのも、神経が全て麻痺するほど焼かれたからだろうか。
中途半端な奇跡にメイは少し喜ぶ。
手の平の骨も、錯乱していたせいで折れたと勘違いしたんだと解釈した。




暫くして、モララーが器を持って入ってくる。

「起きてたか」

鍵をあけ、扉を開いた後倉庫の中へと姿を見せるまでメイはモララーに気付かなかった。
何故だろうか。
昨日まで畏怖の象徴であったモララーが、今ではなんとも思わなくなっていた。

「ほらよ、水だ」

モララーは目線をメイと同じ高さまで下げ、器をメイの前に置く。
メイはそれに近づき、口をつけた直後浴びるように飲んだ。

「それとな・・・今日は飯も持ってきたんだ」

その言葉と重なるのは薄く笑うモララーの顔。
メイはモララーを見上げてその表情を見ると、今やっと背筋が凍るような感覚を覚える。

「これだよ」

倉庫に入ってからずっと背中の後ろに回していた手を前に回す。
モララーが持っていたのはビニール袋。
それを軽く放り投げるようにその場に落とす。
撒かれた中身を見て、メイは一瞬思考が停止した。




そこにあったのは、ちびギコの腕と脚。
自分の四肢より少し細いそれは、まだ新しかった。

「昨日見つけたヤツのでね・・・達磨にして遊んでやったからお前と遊ぶ時間がなくてな」

クク、と嫌らしく笑うモララー。

「さあ、食べなよ」




・・・昨日水をまた用意すると言ったのはこれの為。
自分とほぼ同じ年齢のヤツの手足を飯として出されて、絶望しないヤツはいないだろう。
小さな希望を与えた後に大きな絶望を与えるのは定石・・・




「!」

モララーは一旦考えることを止める。
気付けば、メイがちびギコの腕にがっついているではないか。
噛り付く毎に見える八重歯に野性の本能のようなものを感じる。
血に濡れていくメイの口と手を見て、モララーはここで初めて嘲笑以外の笑みを浮かべた。

「はは・・・これは一本取られたねえ」

モララーは君の為にとタオルを持ってくると伝えた後、倉庫を後にした。
結果的に、メイは今日は虐待を免れる。
が、本人はそれに対し何も思わなかった。


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