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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

418:2007/09/24(月) 23:44:20 ID:???

「あまり調子こくんじゃねぇぞ?」

その言葉の後、左腕に位置していた足に力が入る。

「ッ!? あっ! ああぎゃああぁっ!!」

ほんの少ししか体重を掛けない代わりに、ぐりぐりと左右に動かしてきた。
傷口に砂粒が入り込み、痛覚神経が無理矢理に刺激されていく。
その痛みは炎に焼かれた時よりも凄まじく、気持ち悪さまで感じてしまう程。

全身の毛穴が開くような感覚を覚えつつ、その激痛を必死に堪える。
腕が足の下にあり、体制を変えられないことからも、苦しみが上乗せされる。

「あああぁぁぁァァァ!!!」

いくら叫んでも、苦痛は止まらない。
涙で視界が滲む中、ふとギコの顔が目に入る。
それは、『今人生で、最高の瞬間を体験している』といった表情だった。
滲んだ世界の中でも、くっきりと見えた吊り上がった口と、弓を張ったような眼。




無限とも取れた地獄の時間が終わる。
ギコの足が持ち上がり、腕から離れたのだ。
だが、その火傷していた腕は更に醜く、その姿を変えていた。
血と膿と、それらで溶けかけた痂に泥となった砂粒。
骨は折れていないし、こんな容姿になっても動くこの腕。
持ち主である自分でも、切り落としたくなる程醜くかった。

「あーあ・・・汚くなっちまったな。お前の腕」

まるで他人事のように話す当事者。
だが、怒る気力すら今の自分にはもうなかった。

「ぐ、ぅ・・・っは・・・あ」

呼吸を一つするだけでも、酷く苦しい。
『諦める』という逃げ道さえ、ギコは否定した。
だからといって、虐待に身を委ねるなんて事、絶対にできやしない。

モララーの所から逃げることを誓った時、出来るなら五体を差し出すなんて考えもした。
だが、あれは間違いだと、今更になって気が付いた。
無意識の内に、される筈がないと思ってから考えていた。

自分は馬鹿だ。
あの時、そのまま虐待に抵抗して死ねばよかった。
イチ被虐者が抗っても、結局はここに辿り着くんだ。

不意に、身体が宙に浮かぶ。
今度は右腕を掴まれての持ち上げだった。

「左腕のその皮、剥いでやろうか。どうせ要らないだろ?」

俺から見ても気持ち悪いしな、とギコは付け加える。

「・・・」

自分は無言でイエスと答えた。
もう何も考えたくないし、考えれば考える程、苦しみが増しそうだったからだ。

―――ナイフが、ゆっくりと左腕に宛がわれる。



続く


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