したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

虐待・虐殺小説スレッドPART.4

417:2007/09/24(月) 23:43:39 ID:???

青すじを顔いっぱいに立てているギコは、何者にも例えようがなかった。
それは虐殺厨という、新しい畏怖の象徴が生まれたかのようだった。

「げほっ・・・ぐ」

「ノビるのはまだ早ェぞ? コレは唯の前戯だからなァ」

そう言って、今度は左腕を掴んできた。
未だに血が止まらない火傷が刺激され、痒みに近い痛みを感じる。
しかし、既に大きなものを二回受けていたので、それ程気にならなかった。
寧ろ、虐殺の真の恐怖は、持ち上げられてからやってきた。

「ぎゃっ!?」

痂が裂けたかのように、鋭い痛みが襲い掛かる。
直後、腕の方から生暖かいものが身体へと滴り落ちてきた。

腕を切り裂いたのはナイフだった。
ギコから奪い、半身のように扱ってきたナイフ。
それが今、元の持ち主の手に戻り、こちらに牙を向けている。

「痛ぇだろ? 俺はこの痛ぇナイフで指切られたんだぜ?」

顔を近付け、ナイフを頬に宛がいながら囁いてくる。
嫌悪感など覚えている暇はなく、もはや蛇に睨まれた蛙状態だった。
身体はもう疲労と恐怖でガチガチに固まり、自分では動かすことができない。
唯一、外的刺激を与えられれば、ほんの少しだけ動いてくれる。
つまり、今の自分は『痛みに悶える』事しかできなかった。

「いっ、痛・・・っうぁ! あああっ!」

皮膚が浅く、深く、長く、短く切り刻まれていく。
そこから溢れる真っ赤な血は、身体の大部分を鮮やかに彩る。

何度目かの切り込みで、ギコの手が緩む。
身体は引力に引かれ、そのままの体制で地面にたたき付けられた。

「ぐっ!」

その衝撃で、折れたと思われる肋が体内で暴れた。
恐らく、内臓のどれか一つに刺さっただろう。
吐き気と頭痛が精神を更に苛み、気が触れそうになる。

「どうした? 逃げないのか?」

くく、と喉で笑いながら、ギコが追い打ちを掛けてくる。
先程皮膚を切り裂いた左腕に、そっと足を置いてきた。

(・・・ああ)

生きたいと強く願う中、『諦める』という想いが芽吹いた。
そのまま力強く踏み付け、潰しでもするのだろうか。
四肢を失えば、希望は費える。
ならば、もう諦めるしか他に道はなくなる。
迷う事なく死を望めば、苦しみだって―――

「おい、なんだその顔は」

途端、ギコの態度が豹変した。
悦に浸りながら、復讐を兼ねて虐待していた男に、また鬼が張り付く。
それは気を緩めた自分に対しての怒りだと、すぐわかった。

「まさかお前、死を受け入れるとか思っているんじゃねぇだろうな?」

「・・・っ」

「死にたいっていうなら無限に苦しませてやる。生きたいなら今すぐ殺してやる」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板