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虐待・虐殺小説スレッドPART.4
41
:
魔
:2007/05/07(月) 19:06:15 ID:???
三日目
夢を見た。
それはメイが産まれ育った街が舞台の夢。
被虐者と加虐者が紡ぐ色はどこにもなく、
代わりとして炎が己を自己主張し、街を支配していた。
辺り一面に踊り狂う炎の中一人立つメイ。
所々に写る黒と灰色の粒。
掴めないことからして、それはノイズのようなものだろうか。
何故自分がそう考えるのか、何故夢だと理解するのか。
明確な答えを見出ださずとも、メイはそれに納得していく。
何故炎が踊っているのか、何故視ることが妨害されているのか。
疑問を抱いては考えることを止め、メイは街の中を歩いた。
炎に包まれていながら、なお形を残す建造物達。
街路樹も枝でなく葉が作る形で松明のように燃えていた。
そんな物達を見ていても、やはりどこか落ち着いているメイ。
身体はボロボロのままだというのに、どこも患っていないような。
爛れることより先に、カサカサに焼け焦げた左手に目線を落とす。
夢の中だからだろうか。
指が全部綺麗に動く。
その動作の中には痛みはない。
健全なヒトから見れば当たり前のことにメイは少し驚いた。
釘を打たれていた箇所には穴はない。
そこを触ってみるが、骨も元通りになっているよう。
・・・どうせ夢の中のことだ。
起きればそこはまた痛む。
一つ軽く溜め息をつくと、黒い手首をぷらぷらさせながら再度街を歩く。
公園に出た。
あの時、モララーに見つかり捕まってしまった場所。
そこでメイはあるものを見つける。
「・・・」
「ねぇ、返事してよ!ねぇ!ねぇってば!」
自分の、綺麗な頃の自分の毛並みに似た子が泣き叫ぶ。
その子の腕の中には、真っ白な身体をしたちびギコが目を閉じていた。
必死に呼び掛け、叫んでも一向に起きる気配はない。
「お願いだから、起きてよぉ!!」
声は枯れ、目は涙で赤く腫れていく。
嘲笑うように燃え盛る炎。
叫べば叫ぶ程、呼び掛けている子は腐り、醜くなっていった。
メイはそれを見て、一つの感情が心の中に芽生える。
−−−情けないね−−−
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