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虐待・虐殺小説スレッドPART.4
409
:
魔
:2007/09/24(月) 23:36:44 ID:???
「・・・むう」
毛虫の中途半端な怒りを適度にあしらいながら、全ての四肢を食べ終えたメイ。
だが、いつもこの量の倍近くは食べていたので、少々物足りない。
※
ここ最近、細かく記せばVと出会ってから数日。
メイは、まともな狩りが出来ないでいた。
街中のAA達の警戒心がより高まり、行動を制限されていたからだ。
加虐者は勿論、アフォしぃすら仕留める事が出来ない日々。
ちびギコ達では量が足りず、だからといって一日に何回も狩りは行えない。
警戒が強くなった原因は、Vのせいでも警察の呼び掛けでもない。
真の原因はメイがやってきた事の積み重ね、『時間』だった。
残酷な事件が起こって、かなりの時間が経った今、住民は嫌が応でも怯えなければならない。
そして、その怯えを取り払おうと、事件の根元を絶つべく怒る住民もいた。
加虐者が狙えないのは『怯え』からくる『警戒心』で。
アフォしぃが狩れないのは『怒り』でメイを追う住民のせいだ。
※
(別の街に行こうかな・・・でもなぁ)
程よく閑散としているこの街が、ちょうどよい。
下手に人口密度が高ければ、敵が多過ぎて袋の鼠になる確率が半端じゃないし、
逆にど田舎だったりしたら、獰猛な動物や元気な高齢者が仕掛けた罠など、新しい危険が増えてしまう。
どちらの理由もこの街から抜け出そうとして、被虐者が身体をはって見せてくれたものだ。
できの悪いコントのようだったが、紛れも無い事実であり、反面教師として十分に役にたった。
選択肢が消えた事は残念だったが、自分の命とは比べるまでもない。
「ぅ・・・ぶへっ!」
毛虫の腹を一発殴り、立ち上がる。
そして、硝子のなくなった窓の方へと歩き、外を覗いた。
鉛色の空を除けば、視界の大半を被う雑木林が目に飛び込んだ。
その端に、ぽつぽつと舗装されていない黄土色の地面。
紛れも無く、ここは自分が生き延びる事を誓った公園だ。
あまり高い場所からの眺めではなかったので、妙に大きく目に映る。
できれば、戻りたくはなかった所。
AAの目を避け、なるだけ自分への意識が薄い地域を探して来た。
その逃げ道が塞がれかかった今、全く手を付けてないここに来てしまった。
あのモララーのいる、モナーのいる、ギコのいるここに。
奴らが生きていたら、血眼で自分を追って―――
「・・・?」
思考にストップを掛ける。
『生きていたら』
何故、そんな言葉が浮かんできたのだろうか。
別に死んだ瞬間を見たわけでもないというのに。
しかし、どうしてか脳裏に映るビジョンがあった。
モナーとモララーを殺し、血塗れになったギコの姿が。
『ぐぅぅぅ』
不意に、自分の腹の中の人が不満を告げる。
まだ食べ足りないのか、その声は大きかった。
毛虫の方に向き直ると、それはまだ必死に呼吸をしていた。
大袈裟に上下動する毛むくじゃらの腹部は、針でつついたら萎んでしまいそうだ。
とりあえず近付き、いろんな角度から見詰めてみる。
すると、毛虫は余裕を取り戻したのか、こう言ってきた。
「・・・フサタンの綺麗なおケケが、そんなに羨ましいデチか?」
「・・・」
こいつは本物の馬鹿なのか。
そんな言葉が頭に浮かんだが、口にはしないでおいた。
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