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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

400:2007/09/09(日) 16:01:23 ID:???


そんな二人のやり取りを、敷居の外から見ていたAAがいた。
彼、ギコにとって忌まわしい思い出のあるこの公園。
本人にとってはこれ程とない屈辱を受け、あまつさえ指までも奪われた場所。
景色として視界に入る度、吐き気はおろか復讐心まで燃え上がる。

しかし、今回はその公園に興味を示してしまう。
正確に言えば、公園で虐殺を行っていた二人のAAにだ。
顔に包帯を巻いた、失明していると思われるフサギコ。
それを見守る、腿に拳銃を装備している黒いモララー。

二人を使えば、自分が今追っている者に近付く事ができるかもしれない。
それが何故なのかは、本人にもわからなかった。
ただ単にその二人に惹かれ、直感で思い付いただけだった。

「・・・クク」

頭の中で、シナリオが一気に描かれていく。
その先にあるのは、メイを殺し、目の前の二人を殺した自分の姿。
『力』を使い、『全て』を支配した血塗れのギコがいた。






音もなく、黒いモララーに近付く。
獲物を狙う虎のように静かに、それでいて燃え盛る炎のように素早く。
地面の上を滑るように歩けば、目標の姿はもう目前だ。

「・・・ん?」

隠す気のなかった殺気のせいで気付かれたが、もう腕の届く範囲。
銃を構えてくる前に、顎に一発軽く当てにいく。

「っ!」

殆ど死角からの攻撃を、男はあっさりと受け止めた。
素早い反応に防御の正確さといい、何より自分の殺気に負けない凄み。
腕力も決して弱くなく、タカラのそれよりも強い。

(なかなか骨のある奴だな。いや、そうでないとな)

虐殺とは違う楽しさが芽吹き、笑みが零れた。
だが、当初の目的を忘れては意味が無いので、早く事を進めるようにした。

「・・・何しやがる」

「はじめまして。俺はギコっつーもんだ」

みし、と交わった腕が軋む。
澄んでいるようで、ドロドロに濁った目がこちらを睨んでいる。
嗚呼、こいつを利用する為に生け捕るのが勿体ない。
その力強い真っ黒な眼を、苦痛と慟哭で歪めてみたい。
嬲り殺してみたいが、そこは我慢しなければ。

「悪ィな、手荒な事しかできねーんだ。俺」

「目的は何だ」

「アンタ、擬似警官だろ?」

「・・・」

男は挨拶を交わした時の表情のまま、黙ってしまった。
イエスかノーか本人が言わなくても、腿にある銃で既に把握している。
沈黙を無視し、更に続けた。

「『片腕が黒い少年』っているだろ? ソイツ殺したいんだよ」

その言葉の直後、男の表情が険しくなる。

「・・・協力しろと言いたいのか? 脅迫混じりにか?」

軽蔑の念を込めた一言。
その手前には多少の怒りが見えたが、そんなものは関係ない。
先程の興味と今の怒りが重なり、『虐殺したい』とより強く念ってしまう。

落ち着け、と自分にそう言い聞かせたものの、軽蔑からくる怒りはおさまらない。
乱暴に腕を振りほどき、男の胸倉をひっ掴んだ。

「ッ!」

「見ろよ」

右手を男の顔の前に突き出し、話を続ける。

「俺はアイツに最初にやられたんだ。この公園でな」

「・・・っ」

男は欠けた人差し指を見て、眉をひそめる。
胸倉を掴まれた不快感からか、それとも失くなった指への哀れみか。

「憎いんだよ・・・アイツは指どころか俺のプライドまでズタズタにしやがった」

「・・・いつ、やられたんだ」

「明るみになる前だ。俺が最初の被害者なんだよ」


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