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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

399:2007/09/09(日) 16:00:06 ID:???

「うへ・・・きったね」

反射的に手を引き、叩いてそれを落とす。
どうやら、両腕の付け根からの出血はかなりのもののようだ。
振り撒いた血で身体を濡らし、更に砂を泥にして付着させてしまっている。
それだけの量の血が失われてるとなると、失血死はすぐそこだ。

(・・・まあ、ある程度楽しんだし、もういいかな)

フーはお別れの意を込めて、瀕死のちびギコに話し掛けた。

「ねぇ、この街には『化け物』と『殺人鬼』が居るって、知ってた?」

「痛ぁ、ぁぅ・・・そんなの・・・知らない・・・」

言葉を返すだけの余裕は見えた。
笑みをうかべ、更に話す。

「俺はね、化け物の方に襲われて、こうなった」

顔に巻いた包帯を指差し、囁く。

「ぇ・・・? ぁ、メクラ・・・」

「ナカは空っぽだよ。だから、もう何も見えない」

「・・・へ、っ・・・ざまあ、デチ」

「そうだね。お前はオレより運がいい」

「・・・」

「化け物に襲わなくて、普通に虐殺されたから・・・」

「・・・」

暫く経っても、返事はなかった。
身体に触れると、既に冷えかかっている。
掌をずらし地面に持っていくと、生暖かい水たまりがあった。
ちびギコの頬らしき個所を撫でながら、フーは呟く。

「生まれ変わるなら、次は普通のAAになれよ」

被虐者でもなく、殺人鬼でもなく、浮浪者でもなく、化け物でもない。
血と肉を見ることのない世界に生まれ落ち、平和に生きてほしい。



(って、何言ってんだオレは)

我にも無く、被虐者を哀れんでしまった。
どんな奴に出会っても、必ず見下し、暴言を吐いてくる種族。
そんな奴らに心を許せば、不快感だけがその場に残るというのに。

化け物に襲われてから、価値観でも変わったのだろうか。
それとも、ウララーの正義感や慈しむ心に感化されたのか。

「・・・ま、いっか」

今回は違う意味でスッキリはしたし、新しい発見があったということにしておく。
天を仰いで、肺の中の空気を全て吐き出し、余韻に浸る。
どの位時間が経ったかはわからないが、恐らくそんなに長くはない。
十分に堪能した所で、タイミングよくウララーが声を掛けてきた。

「終わったか?」

「うん。ごめんね、我が儘聞いてくれて」

「それは別に構わない。フーが満足したのなら、それでいい」

「・・・へへ」

その言葉を聞いて少し恥ずかしく、くすぐったい気持ちになった。
でも、自分ばかりというのは、やはり良いものではない。
自由の利きづらい身体だけど、いつか恩返し位はしなければ。

「さて、後片付けをしないとな」

「え?」

「え、ってお前・・・こんな公園の真ん中に死体放置してたら、子供が泣くぞ?」

「ああ、成るほど。いっつもやりっぱなしだったから、つい」

「・・・そりゃあ、普通は業者がやるけどさ」

ずる、とちびギコの身体があった所で音がした。
多分、ウララーが処理の為に持ち上げた音だろう。

「水飲み場に案内するから、お前は手を洗ってこい」

「そんなに汚れてる?」

「ああ。ケチャップで悪戯したみてーに酷い」

「ケチャップって、何?」

「・・・」


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