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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

396:2007/09/09(日) 15:57:25 ID:???


「うーん・・・」

何かいい案はないかと、顎を摘んで考えるフー。
本気で問題を解決したいという気持ちが、ひしひしと伝わってくる。
その気持ちに応えようと、自分も自分なりに考えてみた。
そして、視界にちびギコが飛び込んできた所で、閃いた。

「・・・こういうのは、どうだ」

「え?」

「『悪さをしている被虐者を俺が捕まえ、お前が虐殺する』」

「それは・・・理に適ってるかもしれないけど、都合よくそんなのいるかなぁ」

「目の前に居たから言ったまでだ」

ここで待ってろ、とフーに告げ、握っていた手を街路樹に触れさせる。
そして、足早にちびギコの所に向かった。




彼等から見て天敵である自分達は、昼夜問わず至る所にいる。
だから、普通は身を守る為に物陰に隠れて生きていた。
しかしながら今、目の前にはちびギコが我が物顔でゴミ漁りをしている。
独り言を交ぜてのそれは、どんなに思いやりのあるAAでも『馬鹿』と称してしまいそうな程だ。

「何やってる」

ウララーは近付き、重く刺のある声で質問をする。
するとちびギコは渋々と振り向き、見下した表情でこう返してきた。

「何って、ゴハンを探してるデチ」

「だからって、道路にまで散らかさなくてもいいだろうが」

「そんなの知るかデチ。第一、このチビタンにゴハンをくれないヤツが悪いんデ
チ」

「・・・」

さっそく極論、いや、屁理屈で返してきた。
被虐側が怯えて生きるこの街でこんな切り返しをするなんて、珍しいにも程がある。
恐らく、隣の街か山から降りてきた、比較的運の良い生き方をしてきたのだろう。

「それに、見てたんならなんか恵んでくれるのがお前らの・・・ヒャッ!?」

自分本位な演説が始まる前に、ホルスターから音をたてて銃を抜いてみた。
ちびギコは一瞬青ざめ、驚きの声をあげるもすぐに立ち直る。

「な、なんデチか? そんなオモチャでチビタンを脅すつもりデチか?」

「ハズレだ」

ちびギコが構えるより先に、後方にまわり込む。
そして、首筋より少し上に狙いを定め、グリップの底部で軽く殴る。

「ヒギャッ!?・・・」

と、出来の悪いドラマのようにちびギコはあっさりと気を失い、その場に倒れる。
念のため頬を二、三度叩き、意識が途切れたのを確認した。
ふと、辺りに散乱したゴミを見る。

(・・・やっぱり、片付けないと駄目だろうな)

ウララーは溜め息を零し、フーを呼んでちびギコを持たせた。
そして、ゴミ捨て場にあった箒とちり取りを使ってゴミを集める。
通り掛かったAAに『偉いねぇ』と言われたが、気にしないようにした。






「あぁー、なんだかワクワクしてきた!」

集め終えた時には、フーの鼻息はかなり荒くなっていた。
執拗に撫でて部位を確認し、手の中でぐるぐると回したり、逆さ吊りにもしている。
そこまでされても、まだ伸びたままのちびギコには驚かされる。

(俺、そんなに強く殴ったかなあ・・・)

そんなことを考えていたら、フーは我慢できない、といった表情でこちらに顔を
向けていた。
鼻の穴がぷくりと膨らみ、既に興奮しているのがはっきりとわかり、つい苦笑し
てしまった。

「ここじゃ目立つから、近場の公園でな」

「うん!」

やはり、裁くだの虐殺だのと悩むより、フーの笑顔を眺めるのが一番良い。
元気よく返事をしたフーを見て、ウララーはそう思った。


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