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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

153:2007/08/06(月) 23:47:28 ID:???

「お詫び?」

「実はね・・・」

申し訳なさそうに目を逸らし、彼女は続ける。
自分がしてきた虐殺と、それが一般の世界に与えた影響を。

『物陰に身を潜め、襲い掛かる』、と虐殺と行動のあり方が酷く似ている二人。
しかし、彼女の場合は、現場に立ち寄った者をも殺している事が多い。
ということは、証拠は残しても目撃者はいないということになる。

後は至極簡単に考えつく流れだ。
ろくすっぽに捜査しない警察は、似たような事件とそれをごちゃまぜにする。
彼女の話題が表に出なかったのも、おそらくそれが原因だろう。

「じゃあ、行ったこともない所でも噂が流れてたのは、キミだったの」

「そうかもしれないわ。ごめんなさいね、あなたの邪魔しちゃって」

確かに、迷惑だったかもしれない。
初めてやって来た地域でも、何もしていなくても追われている時は最悪だった。
どうしてここの住人が知っているのかと、見出だすことができない答を探すのにも神経を擦り減らした。

「知らず知らずの内に、嫌がらせまがいのことをしたのだから、ね」

「・・・」

彼女の思考や、その心内は口から出た言葉が全てだった。
疑心暗鬼になる必要もなく、これなら任せても良いかな、とメイは思った。

「この近くの公園で、しぃを見つけたんだ」

「?」

「子供がいたようだし、僕一人だと手に余りそうだから、それをお願いしたい。かな」

「わかったわ。我が儘聞いてくれて、ありがとう」

「こちらこそ」



日も傾き、木々の影が伸び始める時間。
その影は暑さを凌ぐには十分過ぎるどころか、薄暗ささえ感じる公園に二人は来ている。
入り口から五メートル先に、その段ボールはあった。

「アレね?」

「うん」

大胆に公園を横切る女に対し、メイは端の方をこそこそと走る。

天敵となる虐殺厨がいないとわかっていても、やはりああいった真似はできなかった。
背後から襲われただけで、隙をつかれてしまっただけでも終わってしまう命。
彼女のように、殺気だけで獲物を捕えたり、虐殺厨を簡単に返り討ちにできるような力があれば。

(もっと・・・強くならないと)

そんなことを考えながら、ひたすら気配を殺し、歩く。
段ボールとの距離は縮まり、女はそれの前に立ち、メイは近くのベンチに身を隠す。

「こっちで見ないの?」

「周りのこととか、念のため」

「ふうん」



どこに基準を定めたらいいのかはわからないが、とりあえず女が段ボールを覗き込んだ所から。

―――虐殺が、始まった。

「あら、あら・・・かわいい子達ね」

すやすやと寝息をたてて、一匹の親しぃと三匹のベビしぃが丸くなっている。
そんなほほえましい光景に、不本意ながら笑みがこぼれる。

早速段ボールの中に手を突っ込み、先ずは親しぃの首根っこを掴み、ひょいと持ち上げた。
皮に爪が食い込んでも、それでもまだ寝息をたてつづけている。
あまりの熟睡っぷり、或いは神経の図太さに、少し呆れてしまう。
が、この可愛い寝顔が血と涙でぐしゃぐしゃになるのを想像すると、先程とは違う意味で笑ってしまう。

「ふふっ」

女は親しぃの頬にキスをすると、そのまま後方に投げ捨てる。
桃色のAAは、物凄い勢いで芝生の上を滑り、公園の端にある木にぶつかった。

「シィィィィッ!?」

どうやら木に衝突したショックで覚醒したようで、親しぃは急に泣き叫ぶ。
状況を把握するどころか、草と土塗れになった擦り傷だらけの身体ばかりを見て悶えているばかりだ。

その隙を狙い、女は段ボールの中のベビを次の目標にする。
どうやらこちらも目を醒ましたようで、三匹共に覗き返していた。
親は外で酷い目にあっているというのに、小さく「チィ」と鳴き擦り寄ろうとしてきている。


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