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虐待・虐殺小説スレッドPART.4
151
:
魔
:2007/08/06(月) 23:44:53 ID:???
※
今は、日が最も高い位置に昇り、下降していこうとする時間だ。
朝と昼の兼用として、アヒャの片腕とちびしぃの内臓を食べたメイ。
場所を移し、今度は夜の為の食べ物と寝床を探していた。
商店街からそれなりに距離のある、田舎っぽさが残る地域にメイは来た。
家より畑の方が目立ち、起伏の激しいところから、より身を隠しやすい。
その分、毒をもった虫や蛇など、虐殺厨以外の危険も増えてくる。
狩場としてはあまり利用もしていないここで、多少のリスクを背負いながらの探索。
隣り合わなかった歯車は、新しく噛み合っていく。
「・・・」
聞こえるのは、風が木を撫でる音と、虫の声だけ。
虐殺厨が歩き回っていないのは嬉しい事だが、少しでも騒げばすぐに見つかりそうだ。
細心の注意を払いながら、メイは地理を把握するためひたすら歩く。
土でなく、芝生のように雑草が生い茂る公園についた。
遊具は大半が錆び付いていて、とてもだが遊べる状態ではない。
そんな公園にメイは入り、警戒しながら辺りを散策する。
と、視界の中で公園にそぐわない何かを見つけた。
端の方に視線を移すと、そこにやたらと大きい段ボールがあった。
遊具とは正反対にまだ新しめのそれは、小さい鳴き声を漏らしてかすかに揺れている。
覗くまでもなく、あの中にはしぃの親子がいる。
ナイフをにぎりしめ、早速その段ボールへと近付く。
が、二、三歩と歩み寄った所で、メイは足を止めた。
(・・・まだ、様子見だけにしておこう)
身に降り懸かる危険が殆どない所で、こういった者を発見するのは幸運ではある。
しかし、その幸運を全て拾わなければ死ぬというわけではない。
とりあえずこの家族は保留として、他の場所へと移動する。
公園よりさほど離れていない所に、廃屋があった。
蔦で被われた壁と窓に、瓦の重みにすら堪えていない屋根。
フェンスと木に囲まれ、ボロボロの木材が積まれた庭。
近くにはAAが住んでる家屋があまりなく、寝床として利用するにはいいかもしれない。
それまで、虐殺厨にバレなかったらの話だが。
メイは建て付けの悪い扉を出来るだけ静かに開き、足を運んだ。
中に入ってみると、外観よりもあまり形を崩していなかった。
たいした大きさではなかったのに、家具がないせいか広く感じる。
奥の方は畳と大黒柱が主なつくりで、仕切りとして扱われる戸や襖は全部取り払われていた。
(かくれんぼは、できないかもね)
押し入れを覗き、天井裏は潰れているのを確認すると、メイはそう思った。
更に案の定ではあるが、台所やトイレ、風呂場などの蛇口を拈っても、水はでなかった。
雨と風をしのぐだけしか、他にこの廃屋の使い道はなさそうだ。
とりあえずここも保留とし、外に出ようとする。
「・・・あれ?」
入り口の扉が、何故か閉じていた。
もしかして、既に誰かがここに目を付けていたのか。
考えるより先に、踵を反し中庭へと駆ける。
おかしい。
ちゃんと警戒し、他人の気配がないかを確かめてここに来た。
今だって、他人の気配も何もない。
なのに、それなのに―――。
「ッ!?」
中庭に飛び込んだ所で、やっと他人の気配がした。
それも、血の匂いと殺気を醸し出しながらの凄まじいもの。
メイは即座に向き直り、ナイフを構える。
まるで呪いか何かをかけられたかのように、身体が上手く動かない。
普通なら、ここで対峙なんて馬鹿なことはしない筈なのに。
『逃げられない』。
もしかすると、思考よりも素早く動き、更に速く身体はその答を出していたのかも。
でも、折角手にした『生』を、もう手放す事になるなんて。
そんなの、認めたくない。
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