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虐待・虐殺小説スレッドPART.4
150
:
魔
:2007/08/06(月) 23:43:42 ID:???
※
摘出したのは、肝臓と小腸、大腸の一部。
消化器官は食べやすい部類には入るが、まるまる取り出すのは無理があった。
だだ長いそれを一々引っ張り、更に中を洗浄するのは骨が折れるからだ。
臓器と布を抱え、ナイフを口にくわえて水場に向かう。
メイとしては早くそれを洗い、胃袋におさめたい所だったが、その前に身体が汚れている。
形だけでも清潔にしておかないと、雑菌のせいで訳のわからない病気を発症しては本末転倒だ。
蛇口の下に屈み、水を浴びる。
生ぬるい水が全身を包み、ちびしぃの体液を落としていく。
腕だけならまだしも、腹にも体液がついてしまっているので、少々面倒である。
自分の毛の色が見えた所で、今度は虐殺で使用した布を洗う。
そして水気を絞り、身体を拭いていった。
準備が整った所で早速、小腸の中に水を注ぎ、洗浄する。
消化されかけた物や排泄物が押し出され、やがて透明な液体だけが流れてくる。
(こういう所に、必ず蛇口があったら嬉しいんだけどな)
水の流れる音を聞きながら、メイはそう思った。
全てを洗い終え、食事にかかる。
小さい布の上に、山のように置かれたはらわたから、まず肝臓を取る。
次に食べやすくする為、ナイフで器用に切り込みを入れていく。
皮や筋肉とは違った感触と切れ味に、楽しさすら感じた。
「・・・ん」
一切れを口に運べば生臭さと鉄分が鼻をつき、柔らかくとも固い歯ごたえが口の中に広がった。
加虐者の腕や脚とは違い、決して美味ではないが独特の味がある。
メイは更にナイフを走らせ、せわしなく肝臓にがっついた。
小腸や大腸は非常に固いせいか、刃も入りづらいしより細かくしないと噛み切れない。
だから、肝臓は全部平らげたものの、腸だけは半分近くを残してしまった。
(洗い損しちゃった、かな)
メイは布で口を拭き、余った腸はちびしぃに投げ付けた。
その時だった。
べしゃり、と腸がちびしぃに当たると同時に、通りに人影が見えた。
メイは『しまった!』と思うより先に、猛ダッシュでその場から逃げ出す。
とはいえ、この閉所の最奥までは確認していないし、運が悪いと袋小路だ。
「っ! みんな!! こっちだ!!」
だから、AAに見つかろうが何だろうが、メイは通りの方へと駆けた。
どうやら影は先程の虐殺厨の仲間のようで、その形相は凄まじかった。
股をくぐるのが二回目となると、相手もやすやすと逃がしてくれはしない。
そいつは仲間を呼びつつ、その手と目はこちらを捕らえんとばかりに構えていた。
「あああぁぁぁァァ!!」
対するメイは、自分に鞭を打つことを兼ねた咆哮を響かせた。
姿勢を低くしたまま駆け、ナイフの切っ先を相手に向ける。
そして、すれ違い様に襲ってきた手を切り付けた。
「ぎゃあっ!?」
相手はよろめき、道を開けてしまう。
そこからはメイの土壇場であり、忍者か兎かの如くその場から姿を消した。
※
その後、救急車から本物の警察が来る程までに、事件は発展する。
アヒャの仲間は、友人が殺されたことに理性を失いかけるまで怒り、悲しんだ。
そのせいか、アヒャに襲われていたちびギコを、片腕が黒い少年とグルだったと決め付けてしまう。
警察も報道陣も、そのことを追究せずに鵜呑みにしてしまった。
それ以降、住人は被虐者が片腕が黒い少年と繋がりがないかを気にしながらの虐殺しかできなくなった。
『一人で虐殺は行うな』。『警戒心を怠らず、みんなで楽しい虐殺を』。そんな用語まで生まれてしまう始末。
最終的に、この商店街は街から破棄され、洗浄という名の大虐殺が行われる。
―――これはまた、別の物語。
もし機会があれば、またその時に。
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