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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

146:2007/08/06(月) 23:39:45 ID:???


折角仕留めたのに、戦利品は腕一本だけ。
無理をして死ぬよりは大分マシではあるが、少々勿体なかったかもしれない。

「・・・」

アヒャを殺したちびギコは、そう思いながら商店街をひた走る。
彼の名前は『メイ』。とあるモララーから、その名前と傷を貰った過去がある。

ひょんなことから虐待の監獄を抜け出す事ができたメイは、必死に生を求めた。
雑菌だらけでも、喉を潤すのなら川の水だって飲む。
カラスに交ざって被虐者の死肉を食べる他、獲物を自分から仕留める事もあった。

何故、メイが肉に固執するのか。それには理由がある。
あの時モララーがちびギコの肉を持て成してくれたのと、逃げ出した初日の食事がそれだったからだ。
空腹という至高のソースもあったし、それに魅了されてしまうのは仕方のないこと。
更に、AAでなく肉が街を歩いていると考えれば、飢える事はおそらくない。

「ふう」

ヒトの気配が全くしなくなった所で、メイは走ることを止める。
持ってきた腕から血が垂れていない事を確認し、辺りを少し見回す。
と、ちょうど良い閉所を見つけ、そこに入り腰を下ろした。

早速戦利品に口を付けようとしたら、逃げて来た方角から悲鳴が聞こえた。
独特な声色のそれは、多分さっき出会ったちびギコかもしれない。

(・・・仕方ないよね)

自分には負傷者を助ける余裕もないし、寧ろこちらが助けてもらったようなもの。
虐殺厨をその場に留める撒き餌にもなった名も知らぬちびギコに、メイは軽く黙祷した。

しぃや、加虐者等の身体の大きい奴を仕留めると、やはり処理に困る。
今回のようなケースは何度もあったし、その都度死体を残してしまっていた。
自分の姿を見た者も数え切れない程居ただろう。
その中に、捕まえてしまおうといった考えを持った奴もいる。

メイは、そいつらに対しては酷く敏感でいた。
とにかく日の当たらない所で生活し、屋根のない所で夜を明かすことは当たり前。
人気がすれば、それが自分を狙っているか否かを観察。
そうであれば逃げ、違った場合は狩りに移行したりと忙しい。
だから、自分が『片腕の少年』として噂になってる事なんて気にしている暇はない。

被虐者として、生き延びる為にしている行動に過ぎない。
それなのに。




肉を食べ終わり、骨をかじって遊んでいた時のことだった。
物影から、一匹のちびしぃが出てきたのだ。

「・・・誰? ここで何をしてるの?」

桃色の毛並みに赤いアスタリスク、エメラルドグリーンの瞳。
外見だけならば美しく見える、至って普通のちびしぃだ。
口調はしっかりしたものだったが、その目には既に軽蔑の念があった。
彼女はメイに問い掛け、近付こうとする。



『弱き者は、強き者に弄ばれる』
この街では被虐者でも、自分より弱い者には虐殺をする。
メイだって、街の住人に変わりはない。
やり手が誰だとか、相手がどの種族かなんて関係ない。
理由すら無視されて、街では毎日虐殺が行われるのだ。



メイはくわえていた骨を手に持ち直し、ちびしぃに投げ付ける。

「ぎゃッ!?」

軽快な音とともに骨はちびしぃの額に当たり、跳ね返ってメイの足元に落ちた。
それを拾いあげ、今度はナイフで斜めに切り込みを入れ、二つに割る。
ちびしぃはその場にへたりこみ、額を押さえて泣いていた。

「ちょっと! 何す・・・っっ!!」

喚き散らす前に、メイは即座に距離を詰め、その小さな顎を掴む。
間髪入れずそのまま押し倒し、先程割った骨をちびしぃの手の平に突き立てた。


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