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虐待・虐殺小説スレッドPART.4
144
:
魔
:2007/08/06(月) 23:34:39 ID:???
既に下半身は恐怖でガチガチになり、両手を使って後ろに下がるしか他にない。
尻尾の血が、まるで失禁したかのように見え、酷く情けなく思えた。
不意に、アヒャが一気に距離を詰めてきた。
大きな二本の赤い脚が間近に迫り、それだけで心臓が跳ねる。
見上げると、何故か吊り上がった口に包丁の柄をくわえていた。
ふらふらと揺れる銀色の刃は、まるで自由落下を行おうとするギロチンのよう。
それが処刑で扱われるならば、苦しみは少ない筈。
だが、今から行われるこれは、紛れも無い虐殺だ。
「ヒャ」
間抜けな笑い声と共に、包丁が落ちた。
すとん、という心地良い音がして、それは地面に刺さった。
ちびギコの脚を、そのまま輪切りにして。
「ぇ、ぁ、ひ、ヒギャアアアアァァァ!!!」
鋭い刃物で素早く切られると、直ぐに痛みを感じない。
そんな事よりも、脚を切断されたショックの方がはるかにでかかった。
赤く濡れた包丁の奥で、自分の腿が転がるのが見える。
身体を動かすことだけが、彼等被虐者にとっての娯楽であり、全てでもある。
同じ種でも、達磨は疎かカタワですら恥さらしとして扱われてしまう。
それは、彼等にとっての暗黙のルールなのか、単に慈しむ心を持っていないだけなのか。
どちらにせよ、ちびギコはもう仲間と一緒に遊べなくなった事にただ絶望する。
宝物を壊された子供のように喚き、次に来る虐殺の恐怖に身を震わせた。
「アーッヒャヒャヒャ! 腹に刺サんなくてよかったなぁ!」
包丁を拾い、刃の腹についた血を舐めとるアヒャ。
自分の得物の切れ味に恍惚の表情を浮かべ、かつこちらを睨んでくる。
銀色のそれの奥にある、細く歪曲した眼が悍ましくてしょうがない。
再度包丁をくわえ、剥き出しになった牙が笑う。
今度は先程よりも、わざとらしく刃を揺らしている。
もう駄目だ。
このまま、細切れにされて死ぬのか。
何回包丁が身体を通過するのだろうか。
そんなの、嫌だ。
「誰かぁ・・・」
弱々しく呟いた時、光が見えた。
涙で滲んだ視界の事だし、最初は見間違いかと思った。
だが、今のちびギコでもそれは包丁の刃とは別のものと理解できた。
アヒャの口元で鈍く光るそれのはるか上、登ろうとした屋根。
その上で、小さな影が銀色に輝く何かを持っている。
「・・・ン? ドうした」
ぴたりと泣き叫ぶのをやめたちびギコを見て、アヒャは違和感を覚えた。
包丁を握り、口から離して、じっくりと観察をしてみる。
どうやら自分を見ていて、失神したわけではなさそうだ。
涙に濡れたつぶらな瞳は、自分より上の空間を見詰めている。
そこにあるものに怯えているわけではない。
ただ純粋に『何だろう』といった気持ちのようだ。
「なンナんだぁ?・・・」
ちびギコの心を掴んだ何かが、気になってしょうがない。
疑問は膨らみ、我慢できなくなって空を仰ぐ。
と、視界の端に、何か黒い影が動くのが見えた。
そして、アヒャが最後に見たものは、空から降ってきた小さな殺人鬼だった。
どすん、と鈍い音がその場に響き渡る。
アヒャに飛び付いた影は、その手に握っていた光るものを眉間に突き立てていた。
刀身はわからなかったが、柄まで減り込んでしまっていたので、恐らく即死だろう。
「ア ヒャ」
間抜けな笑い声を一つあげると、アヒャは白目を剥いて仰向けに倒れた。
眉間にあるナイフを手放すのが遅れたようで、影も一緒に地面に投げ出される。
尻餅をついた影は、身体についた砂を掃い次の行動に移った。
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