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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

130:2007/07/22(日) 15:52:25 ID:???


フーが襲われる少し前、街中を一人のAAが歩いていた。
闇に溶けそうな黒い身体をしていて、耳には赤いラインが走っている。
男はウララーという名前を持ち、警察の『ような』仕事をしている。

この治安の悪い街では、本物の警察は殆どいない。
なぜかというと、何処もかしこも虐殺厨と糞虫で溢れているからだ。
いちいち一人ずつ、一匹ずつ捕まえて裁いていてはキリがない。
そういう理由で、本物の警察はこの街での活動を『大きな犯罪があった時』だけに限定した。

だが、それでは小さな犯罪だらけで街はより混沌としてしまう。
だから、国はいくらか良識のあるAAを採用し、擬似警官として扱う事を決めた。
その擬似警官のルールは一つ。

『虐殺ではなく、裁く為に引き金を引け』

至極簡単で、かつ難しい内容である。




「・・・はァ」

右腿に巻いたホルスターに収めた、擬似警官を示す銃。
それと、毎日の精神的な苦労から重く感じる身体に、ウララーは溜め息をついた。

虐殺に溺れたAAにも、銃口を向けなければならない日々。
秩序を乱すのであれば同じ種であれ、その頭を撃ち抜く事が約束されている。
ストレス解消だとかの為に命を奪っているのではなく、仕事の為。街の為。

虐殺厨に成り下がったからといって、ウララーは決して見下す心を持たなかった。
その性格が災いしてか、糞虫と呼ばれる者達にすら哀れんでしまう事がある。
『俺ってなんて優しいんだろう』と、自惚れている訳ではない。
ただ純粋に、裁く為に殺す事が心を傷めるばかりであった。

命という尊いものが軽い現実。
虐殺というストレス解消法が通用しない身体。
ウララー自身はまだ若いし、探そうと思えば別の道を歩む事はできる。
しかし、彼は絶対に職を変えようとはしなかった。

―――その理由についてはここでは記述しない。
謎は謎のまま、歯車は歯車として噛み合い、廻る。




「・・・ぁぁぁぁぁあああああああ!!!」

「ッ!?」

突如、前方から地を裂く程の悲鳴が聞こえた。
声色からして、おそらく一般AAのもの。
ウララーはそれに気付くや否や、弛緩しきっていた筋肉を引き締める。
次にほんの数秒前に起きた事を何度も反芻し、持ち前の洞察力で探る。
そして、アスファルトを力強く蹴り、声のした方へと一気に駆けた。

(どこだ―――!)

厨と成り果てた仲間を裁く事は心が痛む。
だが、罪なき者が無抵抗に殺される事は、なによりも許せないこと。
ウララーは矛盾する心と身体に舌打ちし、走りながらホルスターに収めた銃に手をかける。


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