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虐待・虐殺小説スレッドPART.4
107
:
魔
:2007/06/17(日) 00:19:58 ID:???
突き刺すような声で即答。
ギコは棚から探していた物を取り出すと、向き直り続けた。
「案外、一般AAって簡単に壊れるんだぜ? アイツは手と瞼潰しただけでイキやがった」
「・・・ぁ・・・う、ぅぁ」
聞かなければよかった。
モララーは、その言葉で心が埋め尽くされたような感覚になる。
一応様々な惨状を目の当たりにして生きてきたし、ちょっとやそっとの事では気が触れる筈がない。
それなのに、自分が被虐者と同じ扱いになるだけでこうも怯えるとは。
思考を張り巡らすモララーの傍で、ギコは手に持った物を弄る。
スイッチを入れ、暫くして次の行動に移った。
「これ、何かわかるよな?」
ギコが手にしていた物。
ペンのような形をしており、先端の丸い鉄の棒が先っぽについている。
尻からは何かコードのようなものが伸びていて、床の方に垂れていた。
大掛かりな道具ではないのだが、モララーにはそれが死神の鎌のように見えた。
震えるだけで、答えようとしないモララー。
ギコはそれに失望し、細い溜め息をつく。
「はんだごてっつーヤツでさ。はんだっていう金属を熔かしたりするモノだ」
手の中でそれを回し、テーブルの縁に押し付ける。
少し間を置いて、押し付けた所が黒くなった。
「いちいち火に鉄の棒焼べるのが面倒だったからな。コレは手間が省けていい」
「っ、ま、まさか・・・っああああああああァァッッ!!」
全てを言い切る前に、ギコははんだごてをモララーの腹に押し付ける。
じゅう、と小さく焼けた音がして、そこから細い煙が立ち上った。
切るよりも、刺すよりも長く続く激痛が全身を駆け巡る。
モララーは唯一動かせる首をこれでもかという程振り、その痛みを紛らわそうとする。
が、やはりそんな小さい事で和らぐモノではない。
「うああああああああああ!!!」
はんだごてを押し付けている限り、首を振り続けるモララーを見てギコは笑った。
被虐者の阿鼻叫喚を、しっかりと聞き取りたいが為に開けない口。
だが、その愉快さにおもわず裂けそうな程吊り上がってしまう。
狂気に満ち、それでいて満面の笑みをするギコ。
本気で虐殺を楽しむギコの悍ましさは、異常の二文字だけでは表せなかった。
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