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■[テキスト]コピペスレッド■ <3>
700
:
名無しの輪廻
:2019/11/23(土) 01:10:26 ID:???
19/11/23(土)00:19:47 No.640802266 del そうだねx1 01:20頃消えます
耳を削がれたかぴるす君。だが歌は臓腑で聞くものだ。この奏でに喉を震わせることはできよう。
闘奴は死し熊は開かれ按摩もここを旅立ったのだから、取るべき道は他にない。知るべきなのだ、荒ぶ津波が切り立つ崖を覆うとき、憎悪を疑う旋律を誰かが歌っていることを。猩々の嘆きに過ぎずとも、孤独だけが満ちる場所で君が聞くあらゆる音よ。
首を刎ねられたかぴるす君。だが鏡は理性で見るものだ。この輝きに身を委ねることはできよう。
ぴるす君、己が身と血を以て描いた大地の隈取、その醜さを見るがよい。大地から空へ落ちゆく君を追い、血河より満天へ、鯉がその身を龍に変じて昇ってゆくに違いない。
芋虫のようだぴるす君。だが涙は心で触れるものだ。砂に滲みる雫に心寄せることはできよう。失うべきものを失えず、虎に成果てぬ己を嘲笑うがよい。世界は箱庭、心は煉瓦、歪なままの嵐であれば、ひねもす押し潰されるのみ。
鷹たる娘、摩訶なる子よ。お前に定められた最後のはたらきを以てぴるす君を凍てつかせるのだ。全てはあるがまま。旋律は絶え涙は枯れて鏡は横に罅割れる。
あの醜い一筋の箒星、君に違いはあるまいよ。
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