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おちゃめくらぶ掲示板
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3DSのダウンロード販売は成功するのか?
任天堂が2012年3月期の決算報告を発表したにょ。
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20120427_529952.html
その中で最も注目されるのがパッケージ版としてリリースされるソフトのダウンロード販売
だと思われるにょ。
すでに3DSは「3DSアプリ」としてダウンロード販売のソフトはあるもののこれはパッケージ
とは異なるダウンロード専用の小規模のゲームとなっているにょ。
WiiウェアやDSiウェアと本質的には変わらないものにょ。
すでにパッケージソフトと同一内容のダウンロード販売はSCEではPSPで実施しており決して
目新しいものではないにょ。
ダウンロード販売うぃデジタルデータ販売という広義の考えでいけば任天堂はディスク
システムの時代で実現しているということを考えると任天堂においてもそれほど新しいもの
というわけではないにょ。(ディスクライターと同じようなシステムはPCソフト販売に
おいても同時期に「ソフトベンダーTAKERU」が登場しており、任天堂のみの先進的なもの
というわけでもないけど)
しかし、8月から任天堂が行おうとしているのは今までに無かった新しいダウンロード販売と
いえるにょ。
それはダウンロード販売では初めて小売り(販売店)を意識したものになっているからにょ。
さて、ダウンロード販売というのは上記のようにすでにPSPでは一定の地位を獲得している
けれど3年前の6月5日に書いたように現状のSCEが行っているダウンロード販売がもしも今後
主流になった場合には下記のようなメリットやデメリットがあるにょ。
◎SCE(ハードメーカー)
メリット・・・コピー対策、中古対策
デメリット・・サーバコスト
◎ソフトメーカー
メリット・・・コピー対策、中古対策、開発の敷居が下がる
デメリット・・販促問題、開発費回収問題
◎販売店
メリット・・・なし
デメリット・・中古というかソフト自体の取り扱いがなくなる
◎ユーザー
メリット・・・新作が安く買える、売り切れの心配がない
デメリット・・購入の敷居が高い、中古で売れない、貸し借りができない、所有感がない
将来的サポートの不安
ダウンロード販売が主流になった場合は「コピーが氾濫しそう」というのを気にしている
人もいるかもしれないけど現状では物理的にそのゲーム機以外ではプレイできないという
アクセスコントロールがされている程度であり、吸い出しを行った場合はノーガードである
ものが大半にょ。
それを考えるとアカウントに紐つけされておりそれ以外ではプレイできないダウンロード
販売はパッケージソフトと比べて遙かにコピー対策に優れているにょ。
それと同時にメーカーにとってはデメリットも多い中古販売(中古があることで新品ソフトも
売れるという側面があるし、ゲーム市場の裾野を広げているため中古ソフトが単純に新品
ソフトの販売機会を奪っているという単純なものではないけどメーカー側としてはそこまで
考えることはできずデメリットの方が多いと考えている人も多い)の対策としても非常に
有用といえるにょ。
ユーザーにとっては「安く買える」というのがダウンロード販売の最大のメリットに掲げて
いる人も多いかと思うにょ。
確かに中間マージンをカットすることで低価格になっている(問屋や小売りを通さないこと
で安い価格に設定が可能)とはいえ、PSPの場合はせいぜい定価から2割弱の値引きであり
新品発売当初の大手量販店より若干安い程度の金額に止まっているにょ。
ゲームソフトは機種や流通経路によっても変わるけど販売店への卸値は定価の75〜80%に
なっているにょ。(一般的なゲームチェーン店ならばPSPソフトの卸値は定価の78%)
それを考えると定価の2割引以上にすることは容易にできるはずだけどそれはさすがに販売店
からの反発が大きいからやらないだけだと思われるにょ。
店頭販売だと発売日から日数が経ち売れ行きが悪くなったソフトや在庫が大量にあるソフトは
卸値より下げて売ることも少なくないにょ。
そのため定価の2割引程度のダウンロード販売の価格ではすぐに店頭販売の方が安くなって
しまうため価格面のアドバンテージがあるとは言い難いにょ。
それに中古で買えば(基本的に)新品よりも安く買えるわけだし、中古への売却を考慮すれば
人気ソフトは新品ソフトを購入しても実質1000円程度になるためダウンロード販売よりも
通常のパッケージ販売の方が安いという感覚の人も多いのではないかと思われるにょ。
したがって、ダウンロード販売は(現在のSCEのような価格設定では)売り切れがないという
方が価格面よりも遙かにユーザーにとってメリットが大きいと思われるにょ。(従来ならば
1アカウント5台まで使用できるため家族共用アカウントであれば1つソフトをダウンロード
するだけで家族共用ができるというメリットはあったけどそれが昨年11月18日から2台に
減ってしまったためそのメリットはほぼ失われてしまった)
人気ソフトの場合、(これは任天堂ソフトの場合に多いのだけど)分納によって少量ずつ
分散して納品されたり、発注上限数が定められたりしているため予約をしていないと買えない
という場合も少なくないにょ。
マイナーソフトの場合は店頭に並ばない(というか小規模のショップだと1本も発注しない
ソフトも結構ある)ということもあり、こちらも予約しないと買えないことが少なくないにょ。
したがって、それらが無くなり、(サーバダウンしない限り)確実に買えるというのは非常に
大きなアドバンテージといえるにょ。
では、改めて今回の任天堂のダウンロード販売を見ていくことにするにょ。
本格的なダウンロード販売への参入は後発ということでやはり上記のようなデメリットがある
ということは分かっている上での導入となっているにょ。
(1)決済問題の解決
(2)販売店にもメリットがある
(3)ダウンロード販売の認知拡大
(1)ダウンロード販売の最大の問題はこの決済問題にょ。
日本においてケータイ向けのコンテンツ市場がi-mode登場以降急速に拡大したのはキャリアを
通じての決済システムが確立したためにょ。
確かにクレジットカードで決済すれば問題ないかもしれないけどクレジットカードによる購入
にはリスクが付きまとうし、「クレジットカードによる購入そのものが嫌い」とか学生など
自分のクレジットカードを持つことができないというという人も多いと思うにょ。
ゲーム人口の多くが学生ということを考えるとクレジットカードのみの決済では市場を狭めて
しまうのは確かにょ。
ということで、ダウンロード販売のゲームの決済が店頭でできるというのは非常に大きな
アドバンテージになるにょ。
(2)店頭決済ができるだけではコンビニ決済と何ら変わりはないにょ。
コンビニ決済との根本的な違いはその決済によって販売店側に利益があるということにょ。
コンビニ決済はただの「決済代行サービス」であって来店のついでに店頭にある商品を
買ってくれることを期待して行われているにょ。
しかし、ゲーム販売店においてゲームソフトは主力商品でありそれで利益が得られない
ならば経営が成り立たなくなってしまうにょ。
したがって、ダウンロード販売は小売りからの反発が非常に大きなものになってしまって
いるにょ。
では、今回任天堂が行おうとしていることはそれと何が違うのかというと具体的には
店頭で受け渡すものは16桁のダウンロード用のコードのみにょ。
それを元にユーザー自身でダウンロードをすることになるにょ。
ニンテンドーポイントのプリペイドカードと同じく売れた時点で在庫となるPOSA技術が
使われているため予め大量のダウンロード用コードをメーカーから買い取る必要性はなく
在庫がダブつく心配もないにょ。
それだとただの決済手数料を受け取るのと同じだけど違うのは販売店側が自由に価格設定を
することができるということにょ。
店頭販売のパッケージソフトの場合は卸値からどのような価格を付けるのかは販売店に委ね
られているわけだけどそれと同じことがダウンロード販売のソフトでも可能になるという
ことにょ。
もっとも、卸値がある以上はそれ以上の値下げはできないし、在庫がダブつくことがないため
卸値より安く売る必要性はないけどね。
ただ、ここでパッケージ版とダウンロード版で価格を統一することを強制された場合はまた
話が変わってくるにょ。
一時期SCEは販売店側に定価販売を義務づけていたけどこれは再販制度のある書籍やCDなどに
のみ許されていることであり、その義務はすぐになくなったにょ。
それとは異なり定価販売を義務づけているわけではないけどそれでも在庫がダブついている
パッケージソフトを販売したり、広告用に安く仕入れたソフト(問屋に在庫がダブついて
いるソフト)を安く販売することが事実上できなくなってしまうためにパッケージ版と
ダウンロード版では価格を統一することをあくまで推奨に止める程度であり、義務付けては
ならないにょ。
(3)任天堂が現在のダウンロード販売の問題として考えているのがこれにょ。
あとは、ダウンロード販売の方法がよく分からない(もしくはそれ自体を知らない)という
人も結構な割合で存在するだろうからね。
すでにネットを利用してダウンロード購入することに慣れている人ならば何ら問題はないけど
それでは市場が小さくなってしまうにょ。
老若男女幅広い層からの需要がある任天堂ソフトにおいてはやはりそれでは駄目でやはり
店頭での告知が必要にょ。
ただし、ダウンロード販売の認知が高まって決済の問題が克服されたとしてもそれでも
ダウンロード購入そのものに抵抗がある(もしくは良く分からない)という人はそれなりに
いるのではないかと思われるにょ。
そういう人向けに店頭でもダウンロードサービスを行えるようにするのがベターだけど比較的
容量が少ない3DS用のソフトでもすでに容量の小さなものでさえ1Gbit〜2Gbit(128MB〜256MB)
であり、「バイオハザード リベレーションズ」や「NEWラブプラス」などは32Gbit(4GB)に
達しているにょ。
これは4GBのファイルをダウンロードする場合には仮に実効帯域が30MbpsのFTTHでさえ18分
かかり、実効帯域2MbpsのADSLだと4時間半かかってしまう計算になるにょ。
4GBというのはあくまで現在の最高クラスの容量であり、多くが1GBにも達していないのだけど
それでも容量が今後もさらに上がっていくのは確実であり、数年後には4GBは普通レベルと
いう時代になるかもしれないにょ。
それを考えるとダウンロードを店頭ですませるというのは数100Mbpsクラスの超高速回線を
用意しないと難しそうにょ。
任天堂は8月に発売予定のNEWスーパーマリオ以降は自社ソフトのすべてにおいてダウン
ロード版を用意することを発表しているものの今回発表された新しいダウンロード販売の
スタイルもダウンロード販売の問題点のいくつかは克服しているといってもパッケージ
販売の方がより幅広い層に受け入れられることは確実であるためパッケージ販売も併売して
行われるにょ。
やはり、物理的に残したい(パッケージという形として残したい)とか紙の説明書が欲しい
とかいう人もいるだろうしね。
さて、ダウンロード販売における価格面に関してのメリットだけど今回の任天堂のダウン
ロード販売は基本的にパッケージ販売と同一(上記のようにそれを強制させるわけには
いかないけど)となっているにょ。
そのためダウンロード販売の方が安いからダウンロード購入するという人にとってはあえて
ダウンロード版を購入するメリットはないにょ。
しかし、ダウンロード版は安さよりも利便性を求めるユーザーもいるにょ。
カートリッジを差し替えることなく他のゲームがプレイできるわけだしね。
そのためにはSDカードも大容量の物が求められてくるにょ。
1本平均1GBと考えても標準の2GBのものならば1本しか入らないにょ。(システムその他で
2GBすべてが使えるわけではにため)
将来的なことを考えておくとできるだけ容量の大きなSDHCカードが欲しいところだけど
SDHCカードの規格最大容量は32GBであるためそれが限界にょ。
月に1本ずつ購入しても5年で60本になるため32GBでは十分とは言えないにょ。
いっぱいになって消しても任天堂の場合は再ダウンロードできるから問題ないとはいえ
その際には時間がかかってしまうし、その時にはソフトメーカーが消滅したり権利上の
問題でダウンロードできなくなってしまうという可能性を考えるとあまり気軽に消すと
いうことはできないにょ。
複数のSDHCカードを差し替えれば良いだけのことだけどファームアップでSDXCカードに
対応させるのが一番にょ。(ファームアップで対応できないならば2、3年後にはSDXCに
対応したニューバージョンの3DSが登場するかもしれない)
あと任天堂の場合にはダウンロード販売の一番の問題はアカウントではなく本体に紐付け
されていることにょ。
アカウントに紐付けされている場合には本体を故障や紛失してしまった場合にも何度でも
別の本体でダウンロードできるけど本体に紐付けされているためにそれは最初にダウン
ロードした本体以外ではできないにょ。
これが買い換えならば引っ越し機能によって引っ越し元の本体では使えなくして購入した
アプリをすべて移行できるもののその引っ越し元の本体が無いという状況ではどうしようも
ないからね。
つまり、100本のソフトをダウンロードした3DS本体を紛失した場合には3DS本体を紛失
したというのではなく本体と100本のソフトを一緒に紛失したのと同じことになるわけにょ。
今まではあくまでおまけレベルのアプリしかダウンロード販売してこなかった(まぁ
その「おまけレベル」といっている「プチコン」のせいで他のソフトを全くプレイして
いない私のような人もいるため「おまけ」レベルというのは内容のことではなくあくまで
価格面の問題だけど)
1本4000円としても100本ならば40万円を紛失したのと同じになるため今後ダウンロード
販売に力を入れていくつもりならばこの本体との紐付けは見直すべきではないかと私は
思うにょ。
それと今回の発表会ではダウンロード販売への参入だけではなく少しだけWii Uについても
語られたにょ。
スペック等の詳細は6月のE3で明かされるとこのことだけど発売は年末商戦に決まったみたい
だからね。
Wii Uの注目点の1つとなっているスペックだけど28nmの立ち上がりの遅れがある上に3DS
本体の大幅値下げによって大きな赤字を出しているためその利益構造を変える必要があり
コストを重視した設計にする必要があると思われるにょ。
そのためPS3やXbox360を大きく越える性能にするのは難しそうな感じにょ。
PS3と同レベルどころかそれよりも低いと言っているアナリストもいるくらいにょ。
当初よりスペックがダウンするのは残念だけどPS3並の性能があれば少なくとも次世代の
PS(PS4?)や次世代Xboxが登場するまではマルチ対象へと格上げされるため十分に価値は
あるにょ。
それに液晶モニタが付いた新しいコントローラでどのような新しいゲームが登場するのか
という楽しみもあるからね。
DSのような絶対的な勝利は無くても勝機(シェアトップの可能性)は十分にあるのでは
ないかと思われるにょ。
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