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おちゃめくらぶ掲示板

95御茶目菜子:2010/01/11(月) 11:15:48
SDXCは普及するか・・・?
SDXCはいよいよ来月発売
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100107_340984.html
規格上32GBが上限のSDHCカードに代わりSDXCカードが登場するのだけど具体的な発売が
決定されたのは今回が初めてにょ。
1年前からカード自体は出来ていたけど発売には至らなかったのは技術的に64GBのSDXC
カードを量産するのが困難というわけではなく対応機器がないことには意味がないという
判断だと思われるにょ。(さらにexFATのライセンス問題もあった)
しかし、この度米国で開催されていたCESで多くのデジカメがSDXC対応を謳っていること
からSDXCカードはようやく発売することに意義が出てくるにょ。

しかし、問題は価格にょ。
NANDフラッシュメモリは近年、同一価格ならば年2倍という増加ペース(容量単価は1年で
ほぼ半減)を維持してきたのだけどここ1年は需要増と製造プロセスの限界(減価償却が
終わった旧世代ではなく最新の製造プロセスの使用)のためスポット価格を見てみると
逆に上昇しているにょ。(世界的不況の影響で多くのメーカーが減産しているしね)
フラッシュメモリは旧世代の製造プロセスで作っていたのが今は最新の製造プロセスでの
製造になったわけだし、SLC→MLCの移行で同一トランジスタ数での2倍の容量アップも
MLCが当たり前となった今ではさらに容量アップのためには1セル3bitや4bitの多値化が
必須となっているにょ。
とはいえ、速度や寿命の問題があるので量産されるのはもう少し先になりそうにょ。
だから、安くなるためには製造プロセスがさらに微細化しないと難しいにょ。
そうなると64GBのSDXCは単純に考えると32GBのSDHCの2倍程度の価格になってしまうにょ。
64GBのSDXCカードは予価約600ドルだけどこれは同じくPanasonicのClass10の32GBの
SDHCカードの価格(国内での平均実売価格3万円弱)から想定すれば妥当なところにょ。

さて、次に問題となるのはデジカメでSDXCが本当に必要かということにょ。
1000万画素のデジカメでもJPEG画像ならば1枚4MB程度だから32GBのSDHCに8000枚くらい
記録可能にょ。
確かにRAWだと12bit記録でも1枚15MB程度になるため2000枚くらいしか入らないのだけど
それでも2000枚あれば長期旅行で撮影しまくらない限りは足りなくなるということは
普通の人だとあまり考えにくいにょ。(1日400枚撮っても5日分)
だから、32GBのSDHCで足らないなんてことは普通の人にはほとんどないにょ。

とはいえ、それはあくまで常にカードの空きを十分に空けた状態で使用している場合の
話となるにょ。
近年はカードの容量アップが画素数のアップを大幅に超えているために昔のように
カードを一時保管用に使うのではなくカードそのものを最終記録媒体としている人も多い
のではないかと思われるにょ。(私もHDDにバックアップはとっているものの基本的に
容量が足りなくなったら消すのではなく大きい容量のものに引っ越ししている)
1日平均10枚撮影する人だと1000万画素、JPEG記録だと約2年分の写真が32GBのSDHC1枚に
収まる計算になるにょ。
2年分と考えるならば最終記録用としては32GBは十分とは言えない人も結構居そうな感じ
ではあるにょ。(1日平均1枚という人ならば20年となるのでカメラの寿命の方が遙かに
短そうだけど)
今後急速な高画素化がデジカメに起きればまた変わってくるけど現状の2倍の画素数に
なるような時代さえ恐らく訪れないのではないかと思うので画素数が増えることによる
撮影保存枚数の大幅減少はないため現状の32GBで将来的にも足りるかどうかは現時点で
判断は可能にょ。

静止画だけならば最大32GBのSDHCでも十分使えるけど問題は動画にょ。
最近はHD対応のデジカメも急増しており必要な量は飛躍的に増えているにょ。
とはいえ、720pのMPEG4で撮影する私のTX1やXacti HD2は最大でも9Mbpsということで
32GBのSDHC(メモステDuo)があれば単純計算で約8時間撮影可能にょ。
8時間となると最終記録媒体としては十分かというと微妙にょ。(DVD-R並に安ければ
複数枚買うという方法もあるけど32GBのSDHCはそんなに気軽に複数枚買えるほど安価
というわけではない)
静止画の8000枚よりも動画8時間の方が遙かに簡単に達してしまいそうにょ。
しかも、8時間というのは9MbpsのMPEG4で考えているにょ。
これがAVCHDならば17Mbpsなのでさらに記録時間は半減してしまうし、720pであっても
Moton JPEGではさらに大幅に記録時間は短くなってしまうにょ。(機種にもよるけど
ビットレート換算すると平均40〜50Mbpsに達する)

HD動画は容量が大きいせいでファイルサイズが大きくなるけどFAT32の1ファイル4GBという
制限に簡単に達してしまうにょ。(9MbpsのMPEG4ならば4GBで1時間撮れるけどMotion JPEG
ならば4GBでは10分程度で達する)
SDXCではexFATによりFAT32にあった1ファイル4GBの制限も無くなっているためにHDの
長時間動画の連続撮影も可能になるにょ。(ただ、HDで連続撮影が30分以上可能だとEUの
基準だと「ビデオカメラ扱い」となってしまうため関税がかかるので意図的に連続30分
未満でしか撮影できないようにするかもしれないけど)
32GBのSDHCでも動画撮影するにはカードの容量一杯に動画を撮影する場合、最低8つに
ファイルを分割する必要があったからね。
そういう意味では動画に関してはSDXCはSDHCにあった32GBの上限を超えることよりも
1ファイル4GBの制限の撤廃のがメリットが大きいと思われるにょ。

今は価格的にSDXCはまだ積極的に選ぶ理由はないけど「デジカメで使用するため」という
だけであっても気軽に買える価格になれば十分選択肢になると思うにょ。
あと容量制限の撤廃だけでなく速度面の向上も大きいにょ。
SDHCはSDカードと比べてバス速度の改善がされなかったためにNANDフラッシュが高速化
した今となってはバス速度ががボトルネックになるからね。(シーケンシャルリードで
今時のNANDフラッシュはMLCでもシングルで20〜25MB/sは出せるため2チップ搭載するならば
50MB/sの速度が出せるのにバスの制限で20MB/s程度しか出せない)
しかし、PCで読み取る場合もUSB2.0だとUSBの帯域(USB2.0では実効で30MB/s程度しか
出ない)がボトルネックになるけどUSB3.0が普及すればSDXCカードはそのカード本来の
速度で読み書き可能になるにょ。
だから、SDXCの本格普及にはUSB3.0が必須になるにょ。(多くのPCは内蔵カードリーダは
USB接続となっている)
USB3.0ホストアダプタカードやSDXC対応機器の登場によってようやくSDXCカードの登場
価値がようやく出てきたので発売となるにょ。

ただ、exFATのライセンス料は安くはないため当分の間、SDXC非対応(SDHCに対応)機器は
残ると思われるにょ。(デジカメで使用する場合のライセンス料金は30万ドル)
最大32GBで困るジャンルというのはそれほど多くはないわけだしね。
ただ、周囲がSDXCに対応してくると非対応ということはそれだけでユーザーの選択対象から
外れることになりかねないにょ。
現状で2GBあれば十分だからSDHC非対応の機器でもいいと感じている人はそれほど多く
ないわけだからね。
SDXCが普及してくるとフォトフレームを発売している文具メーカーはそのためだけに
exFATのライセンス提供の契約を結ぶか否かを迫られることになるにょ。
SDXCが当たり前のように使用される状態になればSDXCに非対応のフォトフレームなんて
使えないと判断されてしまうからね。
だから、SDXC対応が進むかどうかは周囲の状況によって変わってくるにょ。
少なくとも大手メーカーのデジカメは本年度に新発売する機種はほぼすべてSDXC対応に
なってくると思われるからSDXC対応機器は需要よりも早く普及しそうにょ。(SDHCの時は
SDHCカードが発売後もエントリークラスのデジカメではSDHC非対応という状況がしばらく
続いたけどね)
実際、上記のように現状のデジカメにおいて考えるとSDXCに非対応で困ると感じることの
方が少ないわけだからね。
動画も静止画と同じようにSDカードの中に撮り溜めたいという人やMotion JPEGでHD動画を
長時間連続で撮影したいという人には制限が緩和されたSDXCのメリットは大きいけど全体
からすると現状でそんなにそれらの需要が大きいとは思えないにょ。




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