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おちゃめくらぶ掲示板

91御茶目菜子:2010/01/31(日) 03:58:49
TX1レビュー
裏面照射センサーを搭載したTX1を購入して約1週間・・・ということで簡単なレビューを
してみるにょ。
今回は基本機能について書いていくことにするにょ。

まずは描画と発色からにょ。
デジカメの場合は高画素=高画質とはいえないとここで何度も書いたけどそれはセンサー
サイズの小さなコンデジの場合は高画素が高画質へと繋がらなくなってきているからにょ。
高画素化が高画質へとなってていたのは300〜500万画素程度の時代であって700万画素を
超えるあたりから高画素が高画質へと繋がりにくくなってきたにょ。
というのも1つの原因はレンズ性能がボトルネックになるからにょ。
昨年11月18日に書いたように最新型ケータイに搭載の1200万画素のデジカメ機能とプロ用
デジタル一眼レフであるニコンD3sが同じ1200万画素といっても同程度の画質なんてことは
ないのは誰の目から見てもすぐに分かることにょ。
コンデジに使われている1/2.3インチ程度の小さなセンサー(APS-Cのデジタル一眼レフ
よりも1桁小さなセンサーサイズ)では一眼レフ並の解像力があるレンズを使用しても
3月7日に書いたように1/2.3インチならば700万画素程度が限界となるにょ。(単純計算
ならば180万画素程度になるけどベイヤー配列ということを考慮してその4倍の数が必要と
考えても700万画素以上のものは高画素の意味がなくなる)
それに1000万画素を超えてくると今度は回避不能な回折限界がやってくるためにどれだけ
高性能なレンズを搭載しようが無意味になってくるにょ。

それを考えればポケットサイズで1000万画素というTX1に画素数に似合った高画質を求める
というのは無理があるのは明かにょ。
それにTX1は屈折光学系であるために一旦光を90度曲げなくてはならないためにそこで
劣化が起きてしまうからなおさら高画質を期待して買うようなものではないにょ。
それでも実際に撮影したものを見ると中央部ではそれなりに描写できており、高画素の
効果は少なからずあるということは実感できるにょ。
ただ、周辺部は描写の甘さがかなり見られるにょ。
換算35mmということであまり広角とは呼べない画角でこれなのだから無理に28mmの広角
レンズなんか搭載したらさらに酷いことになってそうにょ。
だから、35mmに止めたのは賢明とも考えられるにょ。
所詮は名前だけの「カールツァイスレンズ」なわけだしね。
高性能なGレンズを搭載のWX1も24mmでは周辺部の描写はかなり厳しいものとなっている
わけだし、設計上不利な屈折光学系ではレンズ性能を上げても光学系全体の性能アップは
難しいと思われるにょ。

発色は全体的に地味というかあっさり系にょ。
私が使っていたニコンS1は派手というかいかにも作られた感がある発色であり、多くの
コンデジはユーザーが派手な方を好む傾向があるのでそのような感じになっているにょ。
しかし、TX1は(および同じセンサーを搭載したWX1も同様)それとは異なるにょ。
2chのスレなどでは緑の木が枯れ木に見えるなんて言う人もいるけどそれは派手な発色に
慣れているだけにょ。(緑の発色が弱いせいか)
それは脳内の記憶色と実際の色が異なるために発生する問題でもあるためどちらが正しい
色なのかは判断は難しいにょ。
とはいえ、やはり色の浅さは気になる人が多そうにょ。
せめて彩度や色合いの調節ができれば多少は変わったのだろうけどね。
まぁPCでレタッチすれば済む問題なんだけど・・・。
カメラ内で何とかしたい場合は-0.3〜-0.7の露出補正をすれば若干改善されるにょ。

あと、TX1の場合は上記の周辺部の描写の低さもだけど周辺部の光量不足を感じるにょ。
これは屈折光学系の弊害ともいえるけど一面の青空を撮影したときなどは隅の方は
やや暗くなってしまうにょ。
とはいえ、これでもS1よりはまだ若干マシなレベルかもしれないにょ。
S1も屈折光学系のため周辺光量不足は顕著だったからね。(一眼レフ用でも安物のズーム
レンズなどはこのような傾向にあるからこれをもって駄目とはいえないけど)
あとWX1の試作品レビューで気になっていた最低感度におけるノイズ問題だけどTX1は
ISO感度がWX1のISO160からISO125に抑えられたためにそれほど気になるレベルでは
なかったにょ。
これもあくまでWX1と比較すればというだけの話で従来機や他社の製品と比較すれば
最低感度におけるノイズは少し目立つように見えるにょ。(まぁ等倍鑑賞すれば目立つ
というだけなので2Lくらいの版プリントでは全く分からないレベルなんだけど)

画質といえば、裏面照射センサー搭載による暗所(高ISOで撮影時)での画質がやはり
気になるところにょ。
デジカメは高画素化によって1画素あたりの性能は落ちる一方でそれをセンサー性能の
向上や画像処理エンジンでカバーしていたにょ。
画素ピッチに余裕のあるデジタル一眼とは異なり、コンデジの場合は小さなセンサーで
高画素を実現するために画素数が2倍になったら実質的な受光面積は半分ではなく、半分
よりもずっと小さなものとなっているにょ。
それを改善したものが裏面照射センサーにょ。
これによって従来比で2倍の暗所性能を実現しているにょ。

これは、購入してすぐに確かめてみており昨年12月28日にも書いたけどコンデジとしては
トップレベルではないかと思われるにょ。
私の手持ちのコンデジと比較した場合、同じ500万画素で撮影時にはニコンS1のISO400と
TX1のISO1600が同程度のノイズとなっており、単純計算で4倍暗所性能がアップして
いるにょ。(4年の歳月の差で画像処理エンジンとセンサー性能もアップしているため
裏面照射センサー採用による2倍の性能アップよりも大きなものとなっている)
Xacti HD2はISO1600まで設定できるけどHD2のISO1600はノイズだらけで見るに堪えられず
TX1のISO3200の方がまだマシというレベルにょ。
私の主観ではTX1で常用(2Lまでのプリント)に耐えられるのはISO800くらいまでだけど
ISO800が常用可能なコンデジなんてF200EXRなど一部の機種のみにょ。(センサー性能や
画像処理エンジンがアップしたとはいえ、ほとんどのコンデジはISO400以下が常用限界
レベルとなっている)
さすがにISO1600はノイズが多いけどそれでもコンデジとしては優秀にょ。
ISO3200になると無理があるのか色がかなり浅くなる傾向があるにょ。
裏面照射センサーということでただでさえ全体的に発色が地味(色が浅め)ということも
あり、さらに浅くなっているISO3200は積極的には使えない感じにょ。
それでもISO800くらいまでは画質とのトレードオフが少ないため暗所でも積極的に使用
でき、蛍光灯の明かり程度の室内でもノンフラッシュ撮影が手軽に出来るにょ。

TX1に搭載のレンズは35mmカメラ換算で35mmから140mmの4倍光学ズームとなっているにょ。
広角側の35mmは不満がありできれば28mmくらいは欲しかったけど上記のように無理に
搭載して使えないレベルの描写力の28mmならば要らないので35mmで妥協するしかないにょ。
望遠側の140mmはこのクラスと考えれば十分なレベルといえそうにょ。
私も一眼レフで良く使う画角は100mm前後と50mm前後と28mm前後だからね。
それでも望遠側の140mmで足りないという人もいるだろうけどそういう人はプレシジョン
ズームとスマートズームの2つが用意されているにょ。
前者は簡単に言えばデジタルズームにょ。
デジカメ内部で拡大補完して画像生成されるためその生成アルゴリズムによっては実用に
ならないレベルになるにょ。
2倍デジタルズームであれば300万画素のデジカメを1200万画素として出力したものと
同じレベルの画質になってしまうわけだからね。(その1200万画素で出力したものの
中から300万画素分をトリミングすることで2倍の拡大率を得ている)

スマートズームではそれとは異なるにょ。
拡大補完のない単純なトリミングであるため劣化はないからね。(劣化のないデジタル
ズームがスマートズームといえる)
1000万画素のTX1を300万画素モードで撮影した際にはスマートズームでは光学4倍なのが
7.1倍(約250mm相当)へとなるにょ。
http://allabout.co.jp/computer/digitalcamera/closeup/CU20071031B/index2.htm
単純なトリミングだからPCで画像加工している人ならばPC上でやれば済むだけのレベル
だけどカメラ内部で完結していることに意味があるにょ。
あとレンズ描写力の高い中央部のトリミングであるため同じトリミングであっても高画質を
得ることが可能になるにょ。
このような手法はソニーはスマートズーム、PanasonicはEXズームなど呼び方は異なる
だけで今は多くのメーカーが採用しているにょ。
これは必要以上の高画素化によって生まれたものでL〜2L程度しかプリントしないから
そんなに画素数が要らないという人でも高画素を有効活用できる良い方法だと思うにょ。
筐体サイズ的に光学ズームが採用しにくいケータイのデジカメでもこの方法ならば
ズームを搭載可能になるからね。(1200万画素あれば200万画素モードで撮影すると
2.4倍ズーム相当になる)

タッチパネル方式のデジカメを買うのはTX1が初めてだったのでやや困惑したけどタッチ
パネル自体はPDAなどで慣れているので問題ないので買う前に不安に感じるのは操作性に
関してにょ。
個人的にはボタンやダイヤルを駆使する方が好きでタッチパネル化の弊害でボタンは
最小限(電源ボタン、ズームレバー、シャッターボタン、再生ボタン)しか付いてない
からね。
S1はフラッシュやセルフタイマーなどの設定はメニューを選ばなくてもワンタッチで
行えたけど露出補正はメニューからたどらないといけないのが難点だったにょ。
S1の前に使っていたX20ではオプションで2つのボタンに機能割り当てができたために
露出補正のプラス/マイナスを設定したにょ。
このTX1も画面に常時表示されているアイコンはカスタマイズ可能なのでよく使う機能を
4つまでワンタッチで呼び出せるようになるにょ。
そこで早速露出補正を入れたにょ。
一旦露出補正機能を呼び出してからプラス/マイナスの補正をするためにワンタッチで
行えるX20よりは劣るけどタッチパネルのお陰で-2補正をする場合もマイナス2の
場所にタッチするだけで可能だから大きく補正する場合にはかえって簡単になって
いるともいえるにょ。

タッチパネルの操作性はかなり練り込まれておりボタン数が少ない割りに不便を
感じないにょ。
その点、ニコンS70は撮影時のズームでさえタッチパネルで行うのでかなり不便そうにょ。
確かにS70はマルチタッチ対応でビューア時はiPhoneのように画像縮小拡大が2つの指で
ピンチイン、ピンチアウトをすることで感覚的に行えるという点はかなり魅力だけどね。
もしも、それと同じことが撮影時のズームでも同じようにできたら楽しそうだけど・・・。
しかし、TX1もビューア時にはマルチタッチこそできないけどフリック操作で写真を
めくれるためにボタン操作よりも分かりやすいし、サムネイルも上下フリックで可能に
なっているのでビューア代わりとしては私が過去に買った20台くらいのコンデジの中でも
一番使い勝手がいいと感じるにょ。(強くフリックすると一気にめくれる)
あとタッチパネルは感圧式となっており静電容量方式のS70などとは異なり若干反応は
悪いけど誤動作を防止可能という面ではメリットといえるにょ。
あと指でなくても反応できるのでタッチペンを用いて写真に簡単なお絵かきもできて
しまうにょ。
そういう面では当初は懸念していたタッチパネル式というのも悪くない感じにょ。
ただ、遊んでいたらバッテリ駆動時間が短さを感じるにょ。
ただでさえCIPA240枚という最近のコンデジとしては平均よりもやや短めの駆動時間と
なっているからね。
CIPAによる測定法はJEITA測定法におけるPCの駆動時間と比べて現実に即した測定法では
あるもののそれは普通に写真撮影する場合のバッテリ駆動時間だからビューアなどの
用途で液晶画面を長時間使っていれば必然的に撮影可能枚数は少なくなるにょ。

あと気になったのはAFにょ。
AFは明るい場所ならば全く問題がないけど暗所だと遠距離にピントが合いにくいにょ。
これはコントラストAFの宿命とはいえ、星空がキレイだから撮ってみようと思っても
ピントが全然合わないにょ。
まぁ、風景モードにすれば自動的に無限遠になるため問題ないといえばそうなのだけど
やはりピントが合わない場合は無限遠に自動的にセットされるようにして欲しかったにょ。
ピント合わせは最近は多点測距が当たり前となっていていわゆる「ピントの中抜け」は
起きないようになっているのだけどオートではなく自分で合わせたい場所にピントを
合わせたいという人もいると思うにょ。(基本的にオートの場合は最も近くにあるものに
ピントを合わせてしまうし)
そういう場合は通常ならば中央1点測距に切り替えてフォーカスロックという方法を
用いるのだけどタッチパネルで好きな場所をタッチするだけでそこにピントを合わせる
ことができるというのは非常に便利にょ。
これは撮影におけるタッチパネルの最大のアドバンテージではないかと思うにょ。

次回はTX1がデジタル一眼レフに匹敵する性能を発揮する「手持ち夜景モード」や「人物
ぶれ軽減モード」などの個別機能について書いていくにょ。




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