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おちゃめくらぶ掲示板
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時代は高画素化ではなく高倍率化・・・?
1月31日に書いたようにコンデジが生き残るためにはスマホやケータイの内蔵カメラ機能と
差別化をするかスマホと共存できる方法をとるしかないにょ。
画素数でユーザーに訴求していてもケータイやスマホのカメラも1000万画素の時代に突入
しているし、そもそも極小センサーの場合は画素数だけで画質は決まらないからね。
1000万画素のコンデジが1600万画素や1800万画素になったところで画質アップにはならない
と思われるにょ。
実際私も手持ちのTX1で撮影検証してみても300万画素モードで撮影した写真を1000万画素に
拡大したものと1000万画素モードで撮影したものを比べても両者に明確な違いは無かった
からね。
これは何を意味するかというとレンズがボトルネックになっているため画素数を上げても
完全に無意味といえるというわけにょ。
TX1の場合はレンズがしょぼすぎるというのもあるけど現在のコンデジで1000万画素を
ちゃんと解像できるようなレンズを搭載したコンデジはないため1000万画素以上では
ほぼ無意味といえるにょ。
サンプリング定理によってレンズの解像力の限界を超えた画素数を搭載するのは無意味
ではないけどすでにそれを考慮した上で限界となっているため画素数の多さが画質(端的に
いえば解像感)の向上には全くつながってないにょ。(一昨年の4月5日に書いたように
手持ちの9機種の300万画素モードでの撮影データを比較してみたものから考えても
オーバーサンプリングを考慮しても1000万画素付近が限界と思われる)
そうなるとコンデジが画素数で訴求するのはもう限界にょ。(というか、数年前からすでに
限界を超えてきたけどそれでも買い換え需要を確保するために画素数を増やし続ける必要性が
あった)
そこで最も簡単で多くのユーザーに分かりやすいのが光学ズームの倍率を上げることにょ。
そもそも光学ズームを搭載したスマホそのものが存在しないし、薄型化が進んでいるスマホ
では、いくら多少厚くしても2倍とか3倍の光学ズームが限界だからね。
しかし、コンデジならば1cmを切る必要性はないし、筐体すべてをカメラ機能で使うことが
可能になるにょ。(スマホの場合はユニットとして一部の容積しか使用できない)
コンデジで10倍以上の光学ズームを搭載となると2000年代の前半まではネオ一眼くらいしか
なかったにょ。
ポケットサイズの光学10倍ズーム搭載コンデジといえば2006年に登場したLUMIX TZ-1が
挙げられるにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/compact/2006/02/14/3207.html
厚さは40mmということでポケットサイズといっていいのかは微妙だけど従来の10倍ズーム機
だと使用していないときもレンズが筐体から飛び出た状態になっていたのだけど屈折光学系と
沈胴光学系を組み合わせることでコンパクトサイズを実現しているにょ。
沈胴光学系というのは一般的なコンデジで広く使用されているもので電源を入れたらレンズが
出てくるものにょ。
それに対して屈折光学系は2000年のDiMARGE Xで採用されて以来、薄型コンデジで広く採用
されているにょ。
特長は電源を入れてもレンズが出てこないことで前面に付いたレンズから入ってきた光を
ミラーやプリズムによって90度曲げてカメラ内部に完全にズームレンズが収まっている
状態になっているにょ。
屈折光学系はレンズを明るくするのが難しい反面で本体の厚みを押さえる非常に有用なもので
レンズが出てこないことで起動時間が早かったり、埃や衝撃に強いという特性も持つにょ。
そういうメリットがあるため私は最近のメインコンデジは屈折光学系ばかりにょ。
沈胴光学系と屈折光学系を組み合わせると屈折光学系のメリットの大部分が失われてしまう
けれどそれでも厚みを押さえられるというメリットはあるため十分に価値はあるにょ。
それ以降多くの機種でこの方式が採用されてきているにょ。
レンズそのものの小型化もあって、最新のTZ-30では光学20倍ズームに達したにょ。
TZ対抗となるSONYのCybershot HXシリーズも最新のHX30Vでも光学20倍ズームになったにょ。
TZもHXも良いカメラではあるけど厚さが30mm前後、重量も200g前後ということで常時携帯
するにはやや大柄にょ。
それに20倍ズームが必要なこともあまりないからね。
とはいえ、ここで重要なのはズーム比ではなく換算焦点距離にょ。
換算で400mm以上というのは運動会などの撮影では有用になるけど日常的に使用するならば
100mm程度で多くの場合(8〜9割程度)はまかなうことが可能にょ。
28mmからのズームだと28-112mの4倍ズームとなり、24mmからだと24-120mmの5倍ズームと
なるにょ。
しかし、多くの場合で問題ないといっても足りないと感じることは少なくないにょ。
それでも換算200mmあれば私の経験から日常の撮影の95%以上は問題ないと感じるにょ。
日常的にスポーツや鳥や小動物を撮影している人ならばその「日常」の感覚が変わってくる
だろうけど普段の生活や旅行に行くときの撮影ならば望遠側は200mmあれば十分というのが
私の考えにょ。
広角側について考えると数年前までは主流だった35mmくらいだと風景や室内での集合写真を
撮影する場合には物足りなく感じるにょ。
これが28mmあれば9割くらいは問題なくなるし、24mmあれば困ることはほぼないといえるにょ。
逆にそれよりも広角になると使い方が難しくなるし、高倍率化が難しくなるためコンデジ
への搭載はあまり望ましくないかもしれないにょ。
そう考えると自ずと答えは見えてくるにょ。
10倍ズームならば日常の撮影においては困ることはないにょ。
24mmスタートでも望遠側は240mmだし、28mmスタートならば280mmになるからね。
それならば28-224mmの8倍ズームくらいでも良さそうだけど「8倍」と「10倍」では与える
インパクトが変わってくるにょ。
これがデジタル一眼ならばズーム比ではなく焦点距離を見るユーザーも多いけどコンデジの
場合は倍率重視の人が多いからね。
20倍ズームがポケットサイズとなる30mm前後に収まるようになった今、10倍ズームならば
20mm前後にすることが可能になっているにょ。
今年発売の新機種を見てみると下記のような機種があるにょ。
Cybershot WX100 25-250mm(10倍) 92.3x52.4x21.6mm 108g
LUMIX SZ7 25-250mm(10倍) 99x59x21mm 116g
上記で書いたように日常での使用をほぼカバー可能な換算25-250mmの光学10倍ズームを搭載
しながら厚さは20mmそこらで重量も100g少々ということで一般的な3〜5倍ズームを搭載の
コンデジとほぼ同レベルのサイズや重量を実現しているにょ。
WX100に関しては光学10倍ズームのコンデジでは世界最小最軽量を謳っているにょ。
そんな中、新たに登場となるのがIXY3にょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20120312_518128.html
IXY3 28-336mm(12倍) 87.1x53.9x19.2mm 135g
上記のWX100と比べて重量はやや重いものの光学12倍ズームを搭載にもかかわらずコンパクト
サイズになっているにょ。
縦横サイズは初代IXYデジタルとほぼ同じであるものの初代IXYデジタルが2倍ズームなのに
対してIXY3は12倍ズームを搭載にも関わらず厚さは7.7mmも薄くなっており、重量は55g軽く
なっているにょ。
ここまでの薄型軽量化が実現できたのは沈胴光学系と屈折光学系を組み合わせたからだけ
ではなくてレンズそのものの小型化の影響が大きいと思われるにょ。
レンズが小型化できた最大の要因はイメージサークルを小さく設計しているためにょ。
コンデジがミラーレスやデジタル一眼よりもコンパクトサイズなのはセンサーが小さいお陰
であり、センサーが小さいためイメージサークルを小さく設計できるのでレンズが小型化
できるためにょ。
IXY3のセンサーを見てみると一般的な1/2.3インチセンサーが搭載されているにょ。
別にセンサーサイズが小さいわけではないけどよく見ると1680万画素のうち1010万画素しか
使ってないことが分かるにょ。
全体の6割程度が有効となっており、単純計算では1/3インチセンサーを搭載しているのと
同じことになるにょ。
面積比でいえば35mmフルサイズセンサーをAPS-Hの光学系と組み合わせて使うようなもの
といえるにょ。(実際は大型センサーの場合はセンサーコストが大きくなるためそのような
デジカメはないのだけど)
言い方を変えると1/2.3インチセンサーを常時クロップ状態で使用しているといえるにょ。
クロップで使用することで換算焦点距離を大きくする(より大きく写す)ことが可能になる
だけではなくクロップ専用の光学系を設けることでより小さくできるということにょ。
1/3インチセンサーを新規開発して搭載してもいいのだけどそれだとセンサーの開発コスト
と生産コストとを天秤にかけた場合に既存の1/2.3インチインチセンサーをクロップで
使う方が安価で素早い対応ができるというのが理由ではないかと思われるにょ。
クロップしても1000万画素あるので一般的な使用で困ることもないし、今時1000万画素も
ないようなデジカメだと売れないため妥協ラインとしては納得がいくにょ。
IXY3は実質1/3インチセンサーを搭載といってもいいので気になるのはやはり画質にょ。
画素数増加によって1/2.3インチセンサーを搭載した機種でさえ等倍鑑賞にはとても耐える
ことができないので縮小での使用が前提となってしまうのだけどすでにクロップした状態
(トリミングした状態)であるIXY3は縮小率が低くなってしまうため画質面で不利に
なってしまうにょ。
広角側 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/518/128/021.jpg
望遠側 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/518/128/022.jpg
等倍で見ると細かい部分は全く解像していないのだけどこれはIXY3が低いというよりも
1/1.7〜2/3インチの大型センサーと高解像力のレンズを搭載している高級コンデジを除けば
それほど大きな差はないと思われるにょ。
高感度時の画質も見てみるにょ。
ISO400 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/518/128/025.jpg
ISO800 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/518/128/026.jpg
ISO1600 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/518/128/027.jpg
ISO3200 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/518/128/028.jpg
画素数が少ない方が高感度においては有利になるのだけど1000万画素という昨今では
やや少なめの画素数であっても画素ピッチを考えると1/2.3インチ1680万画素と同じ
(クロップしているだけなので当然だけど)ということでやはり厳しいかと思われた
ものの意外に健闘しているにょ。
ISO400からノイズがやや目立つようになるもののISO800でも十分に実用レベルとなって
いるにょ。
ISO1600やISO3200ではディティールがかなり失われているものの極めて低ノイズにょ。
これもやはりDIGIC5の性能のお陰といえそうにょ。
高感度においては上記だと1820万画素と多いものの4画素混合を導入しているWX100は
かなり期待が持てそうにょ。
コンデジの売り上げ低迷は画質面において「スマホで十分」と感じている人が少なくない
というのがあると思うにょ。
画質面に不満を感じた場合はデジタル一眼やミラーレスを選択する人が多くなるのでは
ないかと思われるにょ。(スマホの場合は等倍鑑賞ではなく200〜300万画素にリサイズ
しても不満があるような機種も少なくないため)
ただし、画質を重視すると大型化してしまうという難点があるにょ。
それにPCで等倍鑑賞をしたり大伸ばし(A4以上のサイズ)でプリントをしない限りは
それほど思っているほど画質に差はないためスマホで妥協してしまう人も多いのでは
ないかと思われるにょ。
その点、光学ズームは非常に有用にょ。
デジタルズームや撮影後のトリミングという手段で拡大することはできるとはいえ
1000万画素を10倍デジタルズームでトリミングした場合は実質10万画素になって
しまうにょ。
これだといくらスマホの小さな画面でも劣化は一目で分かってしまうにょ。
今後は画質重視はミラーレスへとかなり流れていくと思うけどそれでは持ち出すのに
億劫と感じる人は多そうにょ。
ズーム倍率を求めるならばコンパクトなフォーサーズでもそれなりのサイズ、重量に
なってしまうからね。
したがって、スリムな高倍率ズーム搭載モデルが1つのトレンドになっていくのでは
ないかと思われるにょ。
昔は2〜3倍が主流だったのが昨今は4〜5倍がメインになり、それがこれからは10倍
近いものが主流になる可能性があるということにょ。
これはコンデジのセンサーの主流が現在の1/2.3インチから1/3インチくらいへ変われば
十分あり得ることだと思われるにょ。
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