したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

おちゃめくらぶ掲示板

889御茶目菜子:2012/03/09(金) 14:54:13
G1Xの最大の弱点は・・・
PowerShot G1Xのレビューが行われたので見てみることにするにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20120308_517101.html
G1Xは1月10日に書いたようにコンデジと同じレンズ一体型スタイルでありながら1.5インチ
という大型のセンサーを搭載しているのが特長になっているにょ。
これはフォーサーズよりも1周り大きなセンサーにょ。
1/1.7インチセンサーを搭載したいわゆる高級コンデジは使用しているレンズが普通の
コンデジよりは優れているため日中屋外の限られた条件下であれば満足いく描写を得る
ことができるもののセンサーサイズが一般的なデジタル一眼レフやミラーレスと比べて
大幅に小さいことで高感度時の画質低下を招いてしまったり、ダイナミックレンジの
低下を招いてしまったりしているにょ。
センサー性能や画像処理エンジンの改善で進歩してはいるものの根本的な改善策は
センサーサイズを大きくする以外にはないにょ。

G1Xのような大型センサー(1インチ以上のセンサー)を搭載のコンデジ(レンズ一体型
デジカメ)が今まで無かったのかというとそんなこともなく今まで何度か出ては消えを
繰り返しているにょ。
1つの例としてCybershot R1を挙げるにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/review/2005/12/05/2804.html
このデジカメを見てのように換算24-120mmの5倍ズームレンズを搭載とはいえ、センサー
サイズが大きくなるとレンズが大きくなってしまうため一体型として作ってもコンパクト
サイズにはならないにょ。
これでは状況に応じてズーム比の小さなレンズや単焦点広角レンズが使用できるレンズ
交換型のデジカメの方が有利になる場合も少なくはないにょ。

またコンデジやミラーレスの多くの機種に用いられているコントラスト検出方式による
AFはセンサーサイズが小さく被写界深度が深くピントの誤差の許容量が大きいコンデジ
であれば高速化が可能な反面でセンサーサイズが大きくなるとピントがシビアになるため
どうしても位相差検出方式と比べて速度面で不利になってしまうにょ。
Nikon 1のように撮像センサーに位相差検出センサーを内蔵した像面位相差検出方式で
あればミラーは不要だけどそうでなければミラーが必須となり、ミラーのないレンズ
一体型デジカメでは高速な位相差検出方式によるAFは無理であるためセンサー読み出しの
高速化やそれを処理するチップ性能の高性能化によって初めて高速なコントラスト
検出方式によるAFが実現可能になったにょ。
これは昨年9月24日にも書いたように昨今ミラーレスが急増している理由にもなって
いるにょ。

今回のレビューはAF速度に関しては書かれていない(キヤノンのデジタル一眼は位相差
検出方式においては業界トップに位置するけどコントラスト検出方式においては競合他社
と比べて劣っているためにこのG1XのコントラストAFはかなり不安材料ではあるけど)と
いうことで高感度時の画質について見ていくことにするにょ。

 ISO800  http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/517/101/035.jpg
 ISO1600  http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/517/101/036.jpg
 ISO3200  http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/517/101/037.jpg
 ISO6400  http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/517/101/038.jpg
 ISO12800 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/517/101/039.jpg

これを見るとISO1600までは全く不満がないにょ。
ISO3200ではノイズリダクションによってディティールが失い始めるけど十分に実用と
して使えるレベルだと思うにょ。
ISO6400になるとさすがにティティール損失が大きいけどそれでもピクセル等倍で鑑賞
しなければ使えそうな感じにょ。
ISO12800でも大きく破綻した部分はないため縮小すれば十分に使えるためブログなどに
使用したり、2Lサイズくらいへのプリントならば十分に感じるにょ。
私の感覚ではISO3200までは常用可能であり、被写体にもよるけどかなり甘めにいけば
ISO6400でさえも常用可能に感じるにょ。

1/1.7インチセンサーを搭載した高級コンデジの場合は(コンデジということで)甘く
見ても実用レベルはISO800程度にとどまっており、新センサーとDIGIC5を搭載した
PowerShot S100で何とかISO1600が実用範囲といった感じにょ。
それを考えるとこのG1XはS100と比べても少なくとも2段分は高感度に強いと感じるにょ。
これはフォーサーズセンサーを採用したデジカメを完全に凌駕するものであり、APS-C
センサーを搭載のデジタル一眼と比べてもそれほど差異を感じないレベルにょ。
G1Xで撮影したISO3200の写真をAPS-Cセンサー搭載のデジタル一眼レフで撮影したと
言って見せても疑う人は居ないのではないかと思われるレベルにょ。(もっとも
アスペクト比が4:3ということで一般的なデジタル一眼レフのアスペクト比である3:2と
異なるためそれによって気づく人もいるかもしれないけど)

高感度画質が極めて優秀ということが分かるけど唯一の問題点は「被写体に寄れない」
ということにょ。
マクロ撮影時でさえ広角側が20cm、望遠側が85cmだからね。(通常時は広角側で40cm、
望遠側で1.3m)
これは昨今のコンデジはマクロ5cmは当たり前で1cmマクロが可能な機種もあるということを
考えれば「コンデジとして考えた場合」にはかなり見劣りしてしまうにょ。
ただし、マクロ時の撮影距離はセンサーサイズが小さい方がレンズ繰り出し量も小さく
なるために有利になるためG1Xのセンサーサイズに近いミラーレスやデジタル一眼レフ用
レンズで比べてみるにょ。

 EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II ・・・・・・・・・ 0.25m(EOS APS-C)
 E18-55mm F3.5-5.6 OSS SEL1855 ・・・・・・・・ 0.25m(NEX)
 DA 18-55mm F3.5-5.6AL WR ・・・・・・・・・・ 0.25m(PENTAX APS-C)
 AF-S DX Zoom-Nikkor 18-55mm f/3.5-5.6G ED II  0.28m(Nikon DX)
 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 ・・・・・・・・・ 0.2m (Nikon CX)
 LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH ・・ 0.2m (micro 4/3)
 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II ・・・・・ 0.25m(micro 4/3)

これを見てのようにデジタル一眼レフやミラーレス用の標準レンズはどれも20〜28cmまで
寄れるにょ。
基本的にすべて全域マクロであるため望遠側が最も撮影倍率が高くなっており、1/3〜
1/5(最も寄れるNikon 1だけどセンサーサイズが小さいため撮影倍率は最も小さい)と
いう撮影倍率になっているにょ。
この撮影距離に関してはレンズ交換式の場合は基本的にセンサー面からの距離であり
レンズ一体型の場合はレンズ前面からの距離になっている点に関しても注意が必要にょ。
レンズの全長+フランジバックの分だけ上記の数字をマイナスしないとレンズ一体型と
比べて比較はできないにょ。
ちなみに私のK200D+DA18-55mmの組み合わせではレンズ先端部からの実測距離で広角側は
13cm、望遠側は11cmまでAFでピント合わせができることを確認したにょ。
それを考えるとマクロ時でさえレンズ前面から20〜85cmまでしか寄れないG1Xがいかに
寄れないかが分かるにょ。

メーカーの仕様表を見ると広角側で276x207mm、望遠側で315x236mmの範囲が撮影できると
されているためこれから考えると広角側でB5サイズ、望遠側でA4サイズの書籍を画面
いっぱいに撮影するのが限界といえるにょ。
2cm四方の1円玉が画面いっぱいに撮影できる1cmマクロ対応のコンデジと比べると桁外れに
マクロに弱く撮影倍率1:3程度で撮影できるデジタル一眼レフ用の標準ズームと比べても
撮影倍率で大きく劣るにょ。(APS-Cセンサーは基本的に25.4x15.6mmなので撮影倍率1:3
ならば7.6cmx4.6cm程度の範囲が撮影できる)

マクロ撮影に関してどのレベルまで要求するかは人それぞれだけど「ズーム全域でレンズ
前面から20cmまで寄れる」というのならば個人的には許容範囲内だけど広角端でやっと
20cmというG1Xはかなり厳しく感じるにょ。
もっともこの辺はマクロに強いコンデジと併用すれば済む話にょ。
G1X1台だけですませずに役割分担をさせればその弱点は目立たなくなるからね。
でも、現実的にはマクロで撮影したいという場合は屋内での撮影の機会も少なくない
からね。
おいしそうな料理や購入した小物などを撮影する場合にはマクロ性能と暗所性能の両方が
要求されてしまうにょ。
つまり、G1Xで役割分担を行うという場合にはそのような撮影の機会がないことが前提
条件となるにょ。

G1Xがあまり寄れないのはやはりコンパクトさを重視するためではないかと思われるにょ。
G12と比べると明らかに大きいG1Xだけどそれでもミラーレスに標準ズームをつけたもの
よりは厚みが押さえられているにょ。
G1Xと同等以上の高感度画質を求めるならば現時点ではNEXシリーズしかないにょ。
そして、ダイヤルでの操作性を重視するならばNEX-7一択になるにょ。
しかし、NEX-7に標準ズームを装着した場合はG1Xと比べて明らかに厚みが増えてしまうため
比較対象にはなりにくいにょ。
またG1Xは本日発売だけど価格comの最安値は61838円となっているにょ。
MEX-7のズームレンズキットの価格は最安値で107637円であるためG1Xの競合機種というには
あまりに価格帯が異なるにょ。
したがって、G1Xをミラーレスを比較するならばダイヤルを使っての操作性とサイズと
価格で優れている反面で「寄れない」ということを天秤にかけて行う必要があるにょ。
コンデジと比較するならば(特に高感度時の)画質が圧倒的優れている反面で「大きく
重い」「寄れない」ということを天秤にかける必要があるにょ。
どっちにしても「寄れない」ということがネックとなるためそれさえ問題なければ十分に
選択する価値があると思うにょ。
個人的には興味があるもののマクロ性能がイマイチなのと現時点の価格ではまだ手が
出ないという点がネックになるにょ。(性能を考えれば決して高価ではないけど)




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板