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おちゃめくらぶ掲示板
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X-Pro1はデジタル一眼を越えることが出来るか・・・?
FUJIFILM X-Pro1のレビューが公開されているのでそれを見てみることにするにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20120227_514842.html
X-Pro1は1月11日にも書いたように富士フイルムが画質と操作性を重視しレンズ交換式
デジカメに再参入したものにょ。
デジタル一眼レフ「FinePix S5 Pro」ではマウントはニコンFマウントを採用したけれど
今回は自社の独自規格であるXマウントを採用となったにょ。
当然ながらレンズのラインナップをそろえることから開始しないといけないため
ハードルが高くなってしまうもののその分だけ自分たちが思っているような製品を
投入しやすくなっているにょ。
それにレンズ交換式カメラの場合は交換レンズを販売することで多くの利益を上げる
ビジネスモデルとなっているためボディだけを販売していてはそのメリットはあまり
ないわけだしね。
というわけで、まずは外観から見ていくにょ。
これは製品発表当初からその写真で見て分かるように昨今は小型、軽量化によって
ダイヤルやボタン数が減少となっているレンズ交換式ミラーレスカメラとは対極的な
存在といっていいにょ。
シャッター速度ダイヤルが独立しているのもX100譲りにょ。
まぁ電子ダイヤルが普及する前の銀塩カメラだとシャッターダイヤルは当たり前のこと
だったけど今となっては電子ダイヤルで複数機能を併用した方が(基本的に親指が
移動することは無いため)便利なことも多いとはいえファインダーや液晶画面で確認
する必要があるからね。
外部からシャッター速度が一瞬にして分かるというのは良いことにょ。
レンズにおいても絞りリングが省略されていないというのは好感が持てるにょ。
昨今(完全電子マウントは1986年のキャノンEOSシリーズのEFマウントが初なのでそれ
から考えてももう四半世紀経っているけど)は電子化によって絞りは電子制御が主流と
なっており絞りリングの必要性はかなり薄れてきているにょ。
ただし、その電子制御であるが故によって昨今は多く活用されているマウントアダプター
経由での撮影の際には絞りが活用できないという問題があるにょ。(つまり、すべて
絞り解放になってしまう)
これは一部のマウントアダプタでは電子マウントの信号を探知するようになっている
ものの大半のアダプタは機械的に動作しているだけであるためやむを得ないことにょ。
電子マウントであり、本来は不要なはずの絞りリングを設けているのはシャッター
ダイヤルと同じく往年のカメラファンへの安心感のためだと思われるにょ。
中には絞りリングだけではなくピントリングまで省略したレンズまであるということを
考えるとやはりこのX-Pro1の想定ユーザー層がどのようなものかが想像できるにょ。
ファインダーもX100譲りのOVF、EVF兼用タイプとなっているにょ。
優れたEVFであればパララックスが大きなOVFは不要に個人的には感じるけど現時点では
EVFの表示タイムラグがあるし、X-Pro1のOVFはただの素通しファインダーというわけ
ではなく撮影情報表示もちゃんと行われているというのは好感が持てるにょ。
X10のような素通しファインダーだとあまり意義を感じないからね。
ただし、視度調整機能がなく近視や老眼の人だとやや辛そうな感じにょ。
オプションとして視度調整レンズが用意されるみたいなので心配ならばそれを購入する
という手段もあるけどね。
やはりこのX-Pro1の一番の注目ポイントといえばその新開発のセンサーによるものだと
思われるにょ。
縦横2ピクセルがRGGBのセンサーで構成されているベイヤー配列とは異なり、このX-Pro1
用として新開発されたCMOSセンサーは縦横6ピクセルで構成されているからね。
これによってモアレが軽減可能とのことなのでローパスフィルタが省略されているにょ。
ローパスフィルタはモアレ軽減のためには必要不可欠な存在であるもののこれによって
解像感が低下する原因にもなっているにょ。
2月8日に書いた3600万画素のニコンD800はローパスレス(実際はローパスフィルタは搭載
されているもののそれが機能しないように光学的に制御されている)となっている反面
やはり幾何学的なものを撮影するのに向いてないためかメーカーもローパスレスモデル
であるD800Eに加えて普通にローパスフィルタを搭載したD800も用意しているにょ。
しかし、このX-Pro1ではセンサーそのものの配列によってモアレが軽減できるため
そのような派生モデルは不要となっているにょ。
では、そのセンサーの実力を見ていくにょ。
まずは、ベース感度(ISO200)での風景はこんな感じにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/514/842/027.jpg
確かに解像感は高いにょ。(ベース感度がISO200と高いためかややのっぺりした感じの
画質になっているけどこれは新開発のセンサーということもあり、画像処理エンジンが
熟成されれば改善されると思われるのでここでは深く言及しないことにする)
現時点のAPS-Cセンサー搭載機の中で最高の解像感を誇る2400万画素のNEX-7にも負けて
ない感じであり、フルサイズに匹敵するかは微妙だけどAPS-Cではトップの解像感と
いっても良い感じにょ。
しかし、これはやはりレンズの恩恵もあると思われるにょ。
X-Pro1は同時発表されたレンズは単焦点のみであり、ズームレンズはしばらく発売が
ないにょ。
これは画質重視であるというのが理由だと思われるにょ。
新製品発表の際には各所のレビューで様々な形で発表されるのだけどこれがズーム
レンズが同時発売の場合はそれを装着してレビューされる可能性もあるからね。
メーカー側としては「安価な標準ズームレンズではこのセンサーの力を生かすことは
できない」と考えていても単焦点のみに拘束することはできないにょ。
しかし、単焦点しか用意されてないならばそれでレビューするしかないからね。
つまり、画質の良さをアピールするためにはズームレンズはローンチで出すのはマイナス
にしかならないということにょ。(ズームレンズを好意的に受け入れるユーザー層が
買うようなデジカメではないというのも1つの理由であり、ズームが出ないからといって
本体の売上が下がることはないと予想できる)
モアレ軽減効果に関してはレビューされてないため高感度画質を見てみることに
するにょ。
◎ノイズリダクション 強
ISO1600 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/514/842/044.jpg
ISO3200 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/514/842/045.jpg
ISO6400 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/514/842/046.jpg
ISO12800 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/514/842/047.jpg
ISO25600 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/514/842/048.jpg
◎ノイズリダクション 普通
ISO1600 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/514/842/062.jpg
ISO3200 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/514/842/063.jpg
ISO6400 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/514/842/064.jpg
ISO12800 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/514/842/065.jpg
ISO25600 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/514/842/066.jpg
◎ノイズリダクション 弱
ISO1600 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/514/842/080.jpg
ISO3200 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/514/842/081.jpg
ISO6400 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/514/842/082.jpg
ISO12800 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/514/842/083.jpg
ISO25600 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/514/842/084.jpg
ざっと見てみるとどれもISO1600ならば全く問題ないにょ。
ノイズリダクション普通で見るとISO3200もまだ十分に常用できるレベルであり
ISO6400ではややノイズが出てくるものの実用の範囲内にょ。
さすがにISO12800になると色ノイズがかなり目立ってきているものの等倍鑑賞を
しなければ気にならないレベルにょ。
これがノイズリダクション強であればディティールは失われるもののISO12800は
等倍でもそれなりに見れるレベルのものになっているにょ。
それでもISO25600になるとディティールの損失はかなり大きくなるにょ。
非常用レベルの画質とはいえ縦横1/2に縮小すれば十分に使えるレベルに感じるため
APS-Cとして考えると驚異的にょ。
さすがにD3sなどのフルサイズセンサー搭載機よりはやや劣るもののAPS-Cセンサー
搭載の中ではトップといっても良いのではと感じるにょ。(これに近いレベルの性能
といえるのはNEX-5Nくらい)
「解像感」「高感度画質」を両立したX-Pro1はAPS-Cセンサーを搭載のデジカメの中では
トップに位置する感じにょ。
さすが、メーカーが「フルサイズ並の画質」と言うだけのことはあるにょ。
新マウントということもあり、現時点ではまだレンズラインナップが乏しいのと
ボディは一般的なデジタル一眼の中級機レベルの価格であり、ミラーレスの中では
高価な部類であるためやはり売上の面では苦戦しそうだけどX100がヒットしたという
前例を考えるとやはり画質や操作性で惹かれる人は結構多いと思われるにょ。
ミラーレスがデジタル一眼未満の入門機になってしまうのはデジタル一眼を抱えている
メーカーがコンデジからのステップアップを考慮しているのに加えて自社のデジタル
一眼を喰ってしまわないためのものとして考えているからだと思われるにょ。
その点、デジタル一眼を現在発売していない富士フイルムは自由度が高いにょ。
これによって画質を高めることは可能になったため競合他社がこれに追従した画質
重視のミラーレスを発売するのは難しいのではないかと私は考えているにょ。
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