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おちゃめくらぶ掲示板
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新型ミラーレスカメラ「K-01」発表
ペンタックスが海外でレンズ交換式ミラーレスカメラ「K-01」を発表したにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120203_509641.html
ペンタックスはすでにミラーレスカメラとしては「PENTAX Q」を発売済みということで
競合すると考えている人もいるかもしれないけどK-01はAPS-Cなのでほぼ競合することは
ないと思われるにょ。
例えるならば同じ乗り物としてバイクがあれば乗用車は要らないかというとそういう問題
ではないからね。
価格、サイズ、性能のいずれかに大きな差があれば競合することは無くなるにょ。
K-01 PENTAX Q
センサーサイズ APS-C 1/2.3インチ
筐体サイズ 121x79x59mm 98x57.5x31mm
バッテリ込み重量 560g 200g
※K-01のサイズは上記のサイトに記載が無かったので他所より転載
この数字を見れば両者が競合しあうということは考えにくいことが分かると思うにょ。
コンデジ売上は昨年ついに世界市場でも前年割れとなっておりコンデジが売れるためには
スマホとの連携機能を高めるなどの買い換えを促進する要素を導入するしかないのだけど
そんな中でミラーレスカメラは市場の大幅拡大が続いているにょ。
数年前まではデジタル一眼レフが似たような状況だったにょ。
かつては高価だったデジタル一眼も安価な入門機の登場で一気にそのハードルが下げられた
からね。
低価格化によって一眼レフカメラが誕生してから1世紀近くの間に経験したことのない
ような一眼レフブームとなったのだけどそれも最近は落ち着いてきているにょ。
というのも価格面だけではなくサイズ面、重量面の問題で一眼レフを買わないという層も
少なくないからにょ。
そこで有用になるのがミラーレスにょ。
一眼レフでは不可欠となるクイックリターンミラーとファインダーに使用されている
ペンタプリズム(入門機ではペンタミラー)がないことで小型化、軽量化が可能になって
いるからね。
そういったメリットがありながらミラーレスが数年前まではまったく注目されてなかった
のは「センサーの発熱問題」や「AF速度が遅い」という問題があるからにょ。
センサーの発熱においては常時ライブビュー表示になるため基本的にはセンサーサイズに
比例してしまうからにょ。
センサーサイズが小さなコンデジではそれほど気にならなかったけど一眼レフ用の大型
センサーを採用したミラーレスはその廃熱問題が1つの課題となっていたにょ。
小型化が可能といっても廃熱処理のために大型化してしまえば意味がないからね。
これはセンサーの主流がCCDから発熱(消費電力)が小さなCMOSへと変わったことで変化
したにょ。
CMOSでも良好な画像が得られるようになって一眼レフの多くの機種に採用されるように
なってからデジタル一眼もほぼライブビューが標準搭載となったからね。
ライカMシリーズのようなレンジファインダー機の場合はセンサー読み出しは撮影時のみ
なので問題はあまり無かったにょ。
AFに関してはミラーがない関係上(Nikon 1のような像面位相差検出方式に対応した
センサーを搭載しない限り)コントラストAFという選択肢になってしまうにょ。
コントラストAFは簡単に言えばセンサーから読み出した映像を元にピント合わせを行う
箇所のコントラストが高くなっている場合にピントが合っていると見なされるわけだけど
そのためAF速度向上を行うにはセンサーの読み出し速度を上げなくてはならないにょ。
そうすれば必然的に発熱も大きくなってしまうためより低消費電力で高速読み出しが
可能なセンサーの登場を待たなくてはならなかったにょ。
そしてそれを処理するチップも高性能なものが求められてくるわけだしね。
しかし、コンデジではコントラストAFはそれなりに速いのに一眼レフのライブビュー
使用時のコントラストAFは遅いということに疑問を持っているひともいるかと思うけど
これはセンサーが大きい分だけ読み出しに時間がかかるというだけではなく精度の問題も
あるからにょ。
センサーサイズが小さく被写界深度が深いコンデジの場合はラフなピント合わせで十分
だけどセンサーが大きくさまざまなレンズに対応しなくてはならないデジタル一眼の
場合は十分な精度が要求されるため必然的に遅くなってしまうにょ。
つまり、ミラーレスが最近話題になってきたのはそれらの技術的な問題がようやく改善
されるようになったからにょ。(10年前でも作ろうと思えば出来ても価格面や性能面で
実用レベルに満たないため製品化には至らなかったと思われる)
ミラーレスが話題になったのは上記のように一眼レフと比べてサイズ面の大幅な違いが
アピールされたPENシリーズ(E-P1)の登場が大きかったと思われるにょ。
このサイズが実現できたのもAPS-Cよりも一回り小さなフォーサーズセンサーというのも
あるけどフォーサーズのフランジバックを半減したマイクロフォーサーズを採用して
いるというのが大きいにょ。
一眼レフの場合はセンサーとレンズの間にミラーがある関係上フランジバックは長目に
設計されているにょ。
銀塩カメラではフィルムの対角サイズ前後の機種が多かったにょ。
デジタルへと変わっても銀塩とレンズ互換を保つためにフランジバックは変えられることが
無かったのでAPS-Cセンサー採用機でもフルサイズと同等のフランジバックであり
メーカーによって異なるものの45mm前後の機種が大半にょ。
キヤノン以外の国内主要カメラメーカーすべてにおいてミラーレスカメラが発表されたの
だけどいずれの機種も自社の一眼レフと比べてフランジバックを短く設計しているにょ。
これは「ミラーレスには小型化が求められている」と考えるためだけど「ミラーがない
ため長目のフランジバックにする必要はない」というのも理由だと思われるにょ。
あと、マウントが変わればそこには新規レンズのビジネスが立ち上がるにょ。
レンズ交換式カメラの場合は高価格帯のプロ機や高級機以外は本体の利幅が高くはないため
交換レンズが売れるかどうかが重要になってくるからね。
K-01のマウントはどうなったかというと自社のデジタル一眼と同じKマウントとなって
いるにょ。
ペンタックスのKマウントはフランジバック45.5mmであるためミラーレスカメラの中では
ダントツでフランジバックが長くなってしまったにょ。
PENTAX Q ・・・・・・・・・・・ 9.2mm
Nikon1 ・・・・・・・・・・・ 17mm
X-Pro1 ・・・・・・・・・・・ 17.7mm
NEX Eマウント ・・・・・・・・・ 18mm
マイクロフォーサーズ ・・・・・・ 19.3mm
K-01 Kマウント ・・・・・・・・・ 45.5mm
フランジバックが長いから駄目というものでもないけどミラーレスにおいて小型化が
可能になっているのはこのフランジバックの短縮によるものが大きい(Eマウントが
ミラーレスとしては大型のAPS-Cを採用しているけどフランジバックが短いためマイクロ
フォーサーズと同レベルの筐体サイズを実現できている)ということで明らかに不利に
なるにょ。
では実際のところどうなのかを比較するにょ。
比較対象として用意するのは小型軽量化を最優先した各社の最小モデルではなく大型と
なる上位モデルにょ。
K-01 Nikon 1 V1 GX1 NEX-7
センサーサイズ APS-C 1インチ 4/3インチ APS-C
本体サイズ 121x79x59 113x76x43.5 116.3x67.8x39.4 119.9x66.9x42.6
本体重量 560g 383g 318g 350g
(※バッテリ込み)
横幅や高さは他社ミラーレスと比べて遜色ないサイズ(正面から見たら大差ないサイズ)
だけど厚さは大きな差があるにょ。
その原因となっているのが上記のフランジバックにょ。
つまり、このフランジバックで設計しているために他社のミラーレス並の厚さにすると
いうことは不可能といえるにょ。
しかし、マウントが同社のKマウントそのままであるということはレンズ資産の乏しい
ミラーレスの中においてレンズ資産だけは他社を圧倒するものになっているにょ。
登場から年数が経っているマイクロフォーサーズはようやく充実し始めた感じだけど
それでもKマウントと比べるとその差は歴然にょ。(マイクロフォーサーズと同じく
Kマウントとレンズ接点互換がありフランジバックを短くしたマイクロKマウントを用意
するという方法もあったのだろうけどそれだと従来のKマウントレンズがすべて使えるわけ
ではないためそうしなかったのだと思われる)
さらに「フランジバックが長いから厚さで不利になる」というのは当然の事だけどこれは
実際に使用する場合にはレンズ込みで考える必要があるにょ。
この度発表された超薄型のパンケーキレンズ「DA 40mm F2.8 XS」が活きてくるにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120203_509649.html
全長9.2mmという世界最薄の交換レンズによって使用時の最小の厚さは単純計算で68.2mmに
抑えられるにょ。(個人的には換算60mmという焦点距離は常用レンズとして考えた場合に
使い勝手はイマイチに感じるけど)
対するNEXのパンケーキレンズとなるE16mmF2.8は全長22.5mmになっているにょ。
NEX-7の厚みと単純加算をすれば65.1mmとなり、その差はわずか3.1mmになるにょ。
実際は単純加算にはならないもののAPS-Cである限りはレンズサイズがボトルネックに
なっていることが多いためレンズ込みで考えるとK-01のサイズは極端に大きなものでは
ないということにょ。(K-01はボディ内に手ぶれ補正を用意しているため手ぶれ補正が
使える環境同士で比較するとNEXの優位性はほとんど無くなる)
とはいえ、200gの重量差は大きいし、EVF内蔵のNEX-7に対してK-07はEVF無しとなっている
ためNEXにサイズ面の優位性が少ないと単純には言えないにょ。
K-01にEVFを内蔵していないというのをマイナス要素と捉えている人も多いのではないか
と思われるにょ。
上記のようにミラーレスとしては大型なのにEVF無しで背面液晶のみだからね。
これは同社のデジタル一眼であるK-5やK-rと差別化するためだと思われるにょ。
EVFを内蔵してしまえば確実に本体サイズは一回り大きくなるからね。
そうなってしまえばあまりサイズ面の差が無くなってしまうにょ。
K-01をミラーレスとして自社のデジタル一眼より小型であることをアピールするためには
EVFを内蔵できなかったと思われるにょ。
それに昨今のEVFは高画素化、鮮明化、高速化が進んでいるけどそういった高性能なEVFは
高価になってしまうという点がネックになるにょ。
ファインダーを重視しているペンタックスはミラーレスカメラを普及価格帯で販売したいと
考えているため中途半端なEVFは内蔵したくなかったというのもあるかもしれないにょ。
個人的にはK-01はサイズ的には中途半端に感じる(私はミラーレスカメラは常時持ち歩く
ことができるレベルのサイズのものを望んでいる)けれどペンタックスの戦略的には
なかなか面白い立ち位置になっているにょ。
これが小型軽量モデルだとPENTAX Qと競合してしまうし、別マウントを用意することに
なるのでレンズ開発リソースが余分にかかってしまうからね。
唯一競合しそうなのがGXRのKマウントユニットにょ。
これはまだ発売されるかどうかは微妙だけど発売されることになればサイズ面において
K-01と完全に競合してしまうからね。
ニコンが自社のデジタル一眼レフを喰ってしまわないように新マウントであるNikon1を
立ち上げたのだけどペンタックスがもしも同じことをしてしまえばデジタル一眼か新しい
ミラーレスかPENTAX Qのいずれかが死亡してしまう可能性が極めて高いだろうからね。
戦略上はK-01は悪くはないと思うのであとはデザインと価格だけが問題にょ。
デザインはいかにもライトな感じということで評価をするのは難しい(例えるならば
トイカメラっぽいデザイン)だけど価格が予価749ドルというのはやや高めにょ。
ミラーがないことで入門機であるK-r以下の金額になればそれなりにヒットする製品に
なるのではないかと思われるにょ。
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