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おちゃめくらぶ掲示板
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ARM版Win8はWindows Phoneのタブレット版・・・?
1月12日にはWindows8登場によってタブレット端末の選択肢が今より増えPCの領域まで
タブレット端末が侵食し始めるということを書いたにょ。
しかし、注意しておかなくてはならないのはすべてのWindows8で従来のWindows用アプリが
動作するというわけではないということにょ。
そこで知っておく必要があるのはWindows8は2種類のアプリをサポートしているという
ことにょ。
○Metro Style アプリ ・・・・ Win8の新UIである「Metro Style」で動作するアプリ
○Desktop Style アプリ ・・・ 従来のWindows用アプリ
詳しくは昨年9月20日に書いたのだけどこれは同じWindows8でもx86版とARM版では異なる
ために注意が必要にょ。
というのもMetro Styleアプリはx86、ARM関係なく動作するのに対してDesktop Styleアプリ
に関しては現行のWindowsはx86版のみであるためx86版しか用意されてないにょ。
要するにx86版Win8はMetro StyleとDesktop Styleの両方に対応しているけどARM版Win8は
Metro Styleのみ対応ということにょ。
これを分かりやすく言うためにMacで例えるならば新しいOS X(x86版)は従来のOS X用
アプリとiPad用アプリが動作し、それとは別にARMのみに対応したiPad用アプリが動作する
タブレット用OS(つまりただのiPad)が存在するというような感じにょ。(実際のMacでは
iOSアプリは動作しないけど)
ここまでくればWin8がタブレット端末に使われるといっても従来のWindowsアプリが
そのまま動くという単純なものではないことが分かると思うにょ。
つまり、従来のWindowsアプリを使用したければx86CPUを搭載した端末を買う必要がある
ということにょ。
つまり、Win8搭載タブレット端末を普及させるためには従来のWindows資産に頼ることが
できないため新規のアプリの力が必要不可欠になるにょ。
ここで難しいのはアプリはハードの普及がないと数が増えないということにょ。
確かにタブレット端末市場は急激に拡大しているとはいえ、まだその市場規模は極めて
小さいにょ。
しかし、タブレット端末で使用されるMetro Styleアプリは上記のように普通(x86版)の
Win8でも動作するために年間3億台程度は対応端末が発売されることになるにょ。
とはいえ、タッチパネルに最適化されているMetro Styleアプリを使用するためにはタッチ
パネル非搭載のPCでは使いやすいものになるとは思えないためMetro Styleアプリが
すべてのWin8搭載PCで快適に動作するというわけではないけどそれでも発売直後から
そのアプリが動作可能な端末が確実に一定数以上発売が見込まれているからね。(Windows
PCの置き換えとしてタブレット端末を買う人も少なからずいるため従来のシェアを維持する
のは難しいけど世界で年間3億台売れていたPCがいきなり1年後に2億台まで減少するという
ことは考えにくい)
もっとも発売されるすべてのWin8搭載PCでMetro Styleアプリが動作するかというと
そうではないにょ。
というのもMetro Styleの動作要件はXGAが必須であり、フル機能を使うためにはWXGA
(ただし、1366x768)以上が必要になってくるからにょ。
現時点で発売されているPCにおいてXGAに満たない解像度となるとネットブックくらいにょ。
そうなるとネットブック用OSであるWin8StarterはMetro Styleが省略される可能性も
あるにょ。
また、ノートPCの一部では16:9ではなく16:10のワイド液晶を採用しているものがある
けどその場合はWXGAといっても1280x800となるためMetro Styleのフル機能は使用する
ことができなくなるにょ。(全画面での表示は可能)
もっとも、それを省いたとしてもほWin8が搭載された多くのPCにおいてMetro Style
アプリは動作することになるにょ。
したがって、当面はOSのシェア不足の心配は必要ではないためWin8で最も求められるのは
アプリ不足を早急に改善することにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20120116_504845.html
上記ではMacを例に挙げたけどiOSに関して言えばスマホ(iPhone)もタブレット端末
(iPad)と同じiOSを搭載しているにょ。(というか、登場順から言えばiPhoneの方が
先だけどね)
これは実はWindowsにおいてはどうなのか・・・?
WindowsといえばPC用だったのだけどそれは1996年に登場したWindows CEによってPC以外
にもWindowsが使用可能になったにょ。(CEは一部のAPIが共通なのと似たUIを搭載という
こと以外はPC版のWindowsとは全くの別物だけど)
WinCEは主にPDAで採用されたのだけどWinCEにもキーボード付きのH/PCやキーボードレスの
Pocket PCなど様々なバージョンがあるにょ。
W-ZERO3によって国内にスマホを一躍有名にしたのだけど元々スマホ用のOSではないため
それに特化したOSに根本的に作り替えることにしたにょ。
それがWindows Phoneにょ。
Windows Phone 7は名称的にはWindows Mobile 6.5の後継OSっぽいけどゼロから作り
直されており、アプリも全く互換性はないにょ。
そのため新規のWindows Phone用アプリが必要になったにょ。
従来のWindows CE(Windows Mobile)よりもセキュアになっており、アプリもiPhoneと
同じく専用のアプリ販売サイトからダウンロードするのみとなっているにょ。(Win CEの
ようなユーザーが作った勝手アプリは基本的に動作させることができない)
さて、こうなると気になるのはWindows8(ARM版)とWindows Phoneとの関係にょ。
現行のWindows Phone 7.5に関してはWindows8のMetro Styleと同じMetro UIを用いている
にも関わらずアプリの互換性はないにょ。
したがって、アプリ不足がWindows Phoneの弱点の1つといえるにょ。
それならばWindow8(ARM版)とWindow Phoneを統合してしまえば良さそうだけど上記の
ように液晶解像度だけを見てもXGAが必須、WXGA(横1366ピクセル以上)が推奨のWin8を
スマホに搭載するのは困難にょ。
ハイエンドスマホにARM版Win8を搭載することは可能だけど現実問題からするとWin8で
Windows Phone用アプリが動作するようにするといった感じにょ。
次世代となるWindows Phone 8ではWindows8との関係が今より密になるのだけないかと
考えられているにょ。
ARM版Win8が特殊な例を除けばスマホに使用される可能性は低いことが上記から分かる
と思うけどここにきてさらに問題が浮上してきたにょ。
それはARM版Win8搭載端末では他のOSをブートできなくなっているというものにょ。
http://hardware.slashdot.jp/story/12/01/15/0245212/Microsoft%E3%80%81ARM%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E3%81%A7UEFI%E3%82%BB%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AE%E8%A8%AD%E5%AE%9A%E5%A4%89%E6%9B%B4%E3%82%92%E7%A6%81%E6%AD%A2
これはセキュアな環境を構築する上では間違ってはないにょ。
こんなことをしたら独占禁止法違反になるのではと考えるかもしれないけどタブレット
端末においてMSのシェアは現時点ではゼロだし、他の選択肢があるということで特に
問題にはならないと思われるにょ。
同じことをPCでやったら大問題にょ。
WindowsしかブートできないPCなんて作ればLinuxをはじめとするOSの締め出しに繋がって
しまうからね。
したがって、将来的にARM版Win8搭載タブレット端末が圧倒的な市場シェアを獲得して
しまえば状況は変わる可能性があるにょ。
もっともその頃にはセキュアな環境が当たり前になっていたらMSが強制してもその影響は
小さいため問題にはならなくなるにょ。
こうなってくるとARM版Win8は「Windows8」という名称にも関わらず従来のWindowsアプリが
動作しないだけではなくかなりの制限が加わっていることが分かるにょ。
Windows CEでも「Windows」という名称が付いているだけに「Windows対応のソフト(PC用
ソフト)が動作する」という勘違いをする人が少なからず居たわけだけどこれがPCと同じ
「Windows8」となると勘違いしてしまう人が続出しそうな感じにょ。
ARM版Win8の立ち位置からするとタブレット端末用のWindows Phoneといった感じだからね。
したがって、個人的には「Windows TB(タブレット)」などの別の名称の方が望ましいと
感じるにょ。
そうなれば「PC版(x86用)Win8はWin8とWin TBの両方が動く」というだけになり非常に
明瞭になってくるにょ。
これはARM版Win8に別の名称をあえて与えなかったと推測されるにょ。
Metro Styleアプリしか動作しないARM版Win8で従来のWindowsアプリが動作しなくても
Metro Styleが普及してしまえば問題ないというのが1つの理由にょ。
そうなったときにはPCとタブレット端末用のARM版Windowsで異なるものという認識を
与える必要はなくなるためわざわざ別の名称にしなかったということが理由ではないか
と思われるにょ。
これは要するにタブレット端末とPCの融合を意味するにょ。
Win95登場によってMS-DOSとWindowsが同化したけどそれと同じことをやろうとしている
というわけにょ。(現在のWindowsアプリであるDesktop Styleアプリは将来的には旧式
アプリとなる可能性がある)
それはPCがこれから将来さらにシェアを伸ばし続けることができるのか微妙だからにょ。
タブレット端末は近い将来PCの販売台数を超えることが予想されているにょ。
さらに専用のダウンロードサイト(Windows Store)からのダウンロードを必須化すれば
ソフト販売においてその中間マージンを獲得することが可能になるからにょ。(Metro
Styleアプリに関してはWindows Storeのみの流通となる)
今のWindowsアプリは自由に流通できるためMSが中間マージンを取れる仕組みにはなって
ないためMetro Styleを普及させることがMSにとっては利益に大きく関わっていると
いえるにょ。
ただし、ARM版Win8は名称を特に分けてないため現時点ではアプリ互換性において一般
消費者にとって分かりにくいものになっているのは難点と言えそうにょ。
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