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おちゃめくらぶ掲示板

833御茶目菜子:2012/01/10(火) 15:17:01
大型センサー搭載のPowerShot G1X発表
キヤノンが18.7×14mmのセンサーを搭載したレンズ一体型デジカメ「PowerShot G1X」を
海外で発表したにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120110_503272.html
これはすでに昨年末にはリーク情報があったPS G系の大型センサー搭載モデルにょ。
18.7×14mmというとAPS-Cセンサーよりはさすがに小さいもののNikon 1に用いられている
1インチセンサーよりも大きくフォーサーズと比べてもわずかに大きいにょ。

 Nikon 1    13.2×8.8mm 1インチ
 フォーサーズ 17.3×13mm  4/3インチ
→G1X      18.7×14mm
 APS-C     22.3×14.9mm ※キヤノンサイズ
 APS-C     23.5×15.6mm ※ニコンサイズ

Nikon 1を基準にした単純計算では1.4インチセンサーといってもいいけどキヤノンは
1.5インチセンサーと呼んでいるらしいのでここでも1.5インチと呼ぶことにするにょ。
センサーサイズは昔の真空管時代に撮像管の直径を示したものだけど今は光学系の
イメージサークルを示す数字でありセンサーそのものを示す数字ではないのでメーカーに
よって同じセンサーサイズでもセンサーそのもののサイズは異なったものになっている
場合もあるにょ。
このためセンサーの実寸は数値から単純計算を行った際にはずれが生じているにょ。

問題はG1Xを「コンデジ」と呼んでいいのかどうなのかと言うことにょ。
昨年9月22日に書いたようにコンデジ用のセンサーと主に一眼レフ用に使われている
センサーは概ね1インチを中心に分かれているにょ。
したがって、このG1Xに採用の1.5インチセンサーはかなり一眼レフ寄りといえるため
これを「コンデジ」にしてしまうとNikon 1だけではなくフォーサーズもすべてのモデルが
レンズ交換式のコンデジになってしまうにょ。
筐体サイズで分けるという手段もあるけど30倍以上の光学ズームを搭載したネオ一眼は
筐体サイズが大きいから搭載センサーは明らかにコンデジセンサーなのに一眼レフ扱いに
なるというのもおかしな話であるため上記のようにセンサーサイズのみで判断するのが
一般的ではないかと思われるにょ。

では、「ミラーレス」と呼ぶのはどうかというとこれも誤解が生じてしまうにょ
ミラーレスという呼称は当然ながら一眼レフでは必要不可欠のミラーがないからという
ことなんだけど実際のところすべてのコンデジはミラーがなく「コンデジはミラーレス」に
なってしまうにょ。(あとライカM9などのレンジファインダー式のカメラもミラーレスと
呼ぶことに語弊があるため誰もが違和感を抱かない分類にしようとすればさらに細かい
分類が必要になってくる)
したがって、レンズ交換ができるけどミラーが無く一眼「レフ」と呼べないものを
「ミラーレス」と呼んでいるのが一般的になっているにょ。
とはいえ、PENTAX Qは一般的にはミラーレスなのだけどセンサーサイズのみに注目して
しまえばコンデジに分類すべきになってしまうため単純にセンサーサイズのみでの分類と
いうのも正しいとは言えないにょ。

レンズ交換が出来るか否かという点のみに注目して「レンズ交換式デジカメ」と「レンズ
一体型デジカメ」という分類にすれば問題ないのだけどそうなるとかつてのオリンパス
E-10のような一眼レフ構造のレンズ一体型デジカメは当然のことながらレンズ交換式には
分類されないにょ。
つまり、「センサーサイズによる分類」「ミラーの有無による分類」「レンズ交換が
できるか否かによる分類」の3つ(それに筐体サイズも入れれば4つになる)があるため
イメージ通りの分類を行うならば8通りに分けなくてはならないにょ。(実際は存在しない
分類項目があるので8通りに分類する必要はないけど分類作業は必要になってくる)
ごく希な反例のためにそんなことをすれば逆に分かりにくくなってしまうため当サイト
では下記のような分類にしているにょ。(α55などのミラーはあるけどクイックリターン
ミラーではないものを一眼レフに分類していいのかという問題はとりあえずここでは考え
ないものとする)

 ◎ミラーがあるか?
   Yes → 【 一眼レフ 】
   No  → ◎レンズ交換ができるか?
          Yes → 【 ミラーレス 】
          No  → ◎センサーサイズは1インチ以上か?
                Yes → 【 レンズ一体型デジカメ 】
                No  → 【 コンデジ 】

「ミラーレス」を「レンズ交換式大型センサー搭載クイックリターンミラー非搭載
デジカメ」と呼ぶのが本来ならば妥当(PENTAX Qを除いた場合)なのだけどそんな名称で
呼ばなくてもこれならばミラーレスだけですべてが賄えるにょ。(※当サイトで書いて
いる内容に合わせて考えた場合にはこれがベストな分類方法というだけであって、これが
一般的に考えた場合にベストな分類方法とは限らない)
PENTAX Qを特別に分類したければ小型センサー搭載ミラーレス(コンデジセンサー搭載
ミラーレス)というジャンルにすれば良いだけにょ。
コンデジセンサーを搭載しながら大型筐体のネオ一眼などはこの分類ならばコンデジ
扱いになってしまうけどこれは普通に考えれば一眼レフやレンズ交換式カメラに分類
されることがないため問題ないのではないかと思われるにょ。
要するに簡単に言えばセンサーサイズの大きなものは別途分類したいという私の考えを
示したものにょ。(価格comの分類では「デジタル一眼カメラ」は「レンズ交換式デジカメ」、
「デジタルカメラ」は「レンズ交換のできないデジカメ」で分類されており表記と実際の
分類内容が異なっていることに注意しなければならないけどこれは2つで分類するという
のが無理であるためやむを得ない)

ちなみに「ミラーの有無」「レンズ交換の可否」「センサーサイズ」の分類作業の順番を
変えた場合には次のようになるけど同じ分類作業が複数あったり、希な例のために
わざわざ分類作業が必要だったりして煩雑になっているというのが分かると思うにょ。

上記の分類作業においてレンズ交換の可否を最初に持ってきた場合

 ◎レンズ交換ができるか?
   Yes → ◎ミラーがあるか?
          Yes → 【 一眼レフ 】
          No  → 【 ミラーレス 】
   No  → ◎ミラーがあるか?
          Yes → 【 レンズ一体型一眼レフ 】例:E-10
          No  → ◎センサーサイズは1インチ以上か?
                Yes → 【 レンズ一体型デジカメ 】
                No  → 【 コンデジ 】

上記の分類作業においてセンサーサイズを最初に持ってきた場合

 ◎センサーサイズは1インチ以上か?
   Yes → ◎ミラーがあるか?
          Yes → 【 一眼レフ 】
          No  → ◎レンズ交換ができるか?
                Yes → 【 ミラーレス 】
                 No  → 【 レンズ一体型デジカメ 】
   No  → ◎ミラーがあるか?
          Yes → 【 コンデジセンサー搭載一眼レフ 】例:E-10
          No  → ◎レンズ交換ができるか?
                Yes → 【 コンデジセンサー搭載ミラーレス 】例:PENTAX Q
                No  → 【 コンデジ 】

というわけで前置きが非常に長くなってしまったけどこの大型センサーを搭載した
PowerShot G1Xは「コンデジ」と呼ばずあえて「レンズ一体型デジカメ」と呼ぼうという
ことを説明しただけにょ。(まぁ「大型センサー搭載コンデジ」と呼んでもいいんだけど
「コンデジセンサー」という呼称には小さいセンサーというニュアンスを含んでいると
私は感じているので意図的に「コンデジ」という言葉を使わないようにした)
このG1Xと同じジャンルに位置するデジカメ(1インチ超のセンサーと搭載したレンズ
交換の出来ないデジカメ)は国内だと記憶に新しいのがFinePix X100があるにょ。

G1Xの筐体サイズと重量は116.7×80.5×64.7mmというサイズやバッテリ込みで534gであり
112.1×76.2×48.3mm、401gのG12と比べると大きく重いにょ。
しかし、センサーサイズはG12に搭載されている1/1.7インチセンサーと比べると約6.3倍の
面積になっているにょ。
FinePix X100と比較すると126.6×74.4×53.9mm、445gであるためそれよりも大きく重い
けどX100が35mm F2相当の単焦点レンズなのに対してG1Xは28-112mm F2.8-5.8相当である
ためレンズの大型化を考えるとそれほど大きいとは言えないにょ。
G1Xは一眼レフのサブ機として購入するユーザーが多いと思われるためやはりミラーレス
と比べる必要もありそうにょ。
ということで、比較対象に選んだのはNikon 1 V1、Panasonic GX1、SONY NEX-7にょ。
あえて上位モデルを選んだのは下位モデルはオート主体の操作性であり、G1Xのユーザー
層とは合致しないと考えたからにょ。(V1はオート主体だけど選択肢が他にないので
やむを得ない)
それと各モデルの純正標準ズームも併記したにょ。

         G1X       Nikon 1 V1   GX1       NEX-7
センサーサイズ  1.5インチ    1インチ     4/3インチ    APS-C
本体サイズ    116.7x80.5x64.7 113x76x43.5   116.3x67.8x39.4 119.9x66.9x42.6
本体重量      534g      383g      318g      350g
(※バッテリ込み)
標準ズーム(換算)28-112mmF2.8-5.8 27-81mmF3.5-5.6 28-84mmF3.5-5.6 27-82mmF3.5-5.6
レンズ奥行きサイズ レンズ一体型  42mm      26.8mm     60mm
レンズ重量             115g      95g       194g
単純加算した奥行き 64.7mm     85.5mm     66.2mm     102.6mm
単純加算した重量  534g      498g      413g      544g

この表を見るときに注意しないといけないのは本体+レンズを単純加算した重量は実際の
使用時の重量と等しいのだけど単純加算した奥行きは等しくはなってないということにょ。
それはどういうことかというと本体サイズはグリップ部分などのマウント面から出っ張って
いる部分を含んだものになっているのだけどレンズ装着時にはマウント面からの距離を
加算する必要があるためその出っ張った部分をマイナスして考える必要があるからにょ。
これらの上位モデルにおいてはグリップ部分の厚みが数mm〜1cmあると思われるため
単純比較する際にはそれを念頭に置く必要があるにょ。

そのグリップ部分の厚みを考慮すると超薄型の「パンケーキズーム」を採用している
GX1はG1Xよりも使用時の厚み(レンズ装着時の厚み)は薄いと思われるにょ。
しかし、Nikon 1 V1やNEX-7はそれを考慮しても厚いにょ。
V1はセンサーサイズが小さいのに厚いわけだし、NEX-7に至ってはレンズのみでG1Xの
厚みに近い厚さがあるため厚さを重視するユーザー(レンズを装着したままバッグなどに
入れて持ち運ぶ機会が多いユーザー)にとっては標準ズームを常用する場合にはかなり
不利になっているといえるにょ。
やはり、レンズ一体型にすることで本体内にレンズの一部を格納かのうになり、薄型化に
繋がっていると思われるにょ。(コンデジとして考えると厚いけどセンサーサイズを
考慮してライバルと想定される機種と比較すれば薄型であることが分かる)

重量においてはさすがにセンサーサイズが大きい分だけあってV1やGX1と比べると重いにょ。
APS-CのNEX-7と比べてほぼ同レベルだからね。
NEX-7はセンサーサイズがAPS-Cということで他のミラーレスよりも大きいのだけど本体は
比較的軽量となっているにも関わらず重いのはセンサーサイズが大きいとどうしても
レンズが大きくなってしまうからにょ。
本体を小型軽量化してもレンズは簡単には小型軽量化出来ず、無理に小型軽量化をして
しまうとそれは画質ダウン(解像度ダウン)に繋がるため画質を重視して大型センサーを
搭載するメリットが失われてしまうにょ。

しかし、「G1Xは重い」と感じるかもしれないけど実はレンズのスペックが異なるため
一概には重いとはいえないにょ。
何せ広角側の開放F値が他のズームよりも1/2段明るいF2.8だし、望遠側はわずかに暗い
ように見えるけど4倍ズームということを考慮すればレンズはかなり小型軽量にまとまって
いると思われるにょ。
標準ズームが必要という人にとってはG1Xはセンサーサイズの割りには「十分に小型
軽量」なのだけどレンズ交換が可能なミラーレスの場合はパンケーキレンズを使用する
ことで薄型、軽量化が可能にょ。
しかもパンケーキレンズの明るさはメーカーやモデルによるけどF1.7〜2.8程度という
ことでズームレンズよりも明るいし、画質面でもズームレンズよりは優れているものが
多いにょ。
したがって、パンケーキレンズを常用するユーザーにとってはG1Xは小型軽量では無く
なってしまうにょ。

とはいうもののレンズは交換しないから少しでも小型軽量のものが望ましいという人や
標準ズーム程度の画角が欲しいという人にとってはG1Xはかなり良い機種になるのでは
ないかと思うにょ。(かなりニッチな層になりそうだけど・・・)
ミラーレスもレンズ交換をしないで使っている人が多いみたいだしね。
あくまでコンデジであったG12と比べるとデザインは踏襲しているとはいえ大型センサー
搭載ということで性格が異なるものになっている(例えばマクロはあまり寄れない)と
いうことでG12と比べて優れているとはいえない面もあるもののやはりセンサーサイズを
重視する人にとっては歓迎されていると思われるにょ。(G1Xと同じボケ量を1/1.7インチ
センサーで実現するならば広角側F1.1、望遠側F2.3のレンズが必要になるためこれはXZ-1
よりもさらに明るいレンズが必要といえる)
価格面においては海外では799ドルくらいになるらしいので上記のミラーレスの上位モデル+
標準ズームよりは大幅に安価になりそうにょ。(同じくレンズ一体型デジカメのFinePix
X100と比べても大幅に安そう)
問題はレンズの解像力だけどこれはレビュー待ちにょ。
大型センサー+DIGIC5ということでISO6400でもそこそこの画質が期待できそうなので
非常に楽しみにょ。
そのうちこのセンサーを搭載したレンズ交換式モデルも投入されるかもしれないので
それも期待したいところにょ。
むしろ、そっちが本命かもしれないにょ。




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