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おちゃめくらぶ掲示板
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月食を撮ろう
今晩は皆既月食が日本全土で見ることができるにょ。
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/internetcom/20111208-OYT8T00782.htm
月食が起きる時刻はこのようになっているにょ。
部分食の始まり 21時45分
皆既食の始まり 23時05分、皆既食の最大 23時31分、皆既食の終わり 23時58分
部分食の終わり 01時18分
明日は日曜日ということもあるし、今日は多くの場所で晴れとなっているため観測するには
絶好の機会にょ。
観測といっても特別な機材は一切不要にょ。
日食の場合は曇りガラスや厚めの下敷きなどでは赤外線は防げないため日食グラスが必須
だったけど月食の場合はそんな心配は要らないにょ。
確かに望遠鏡などがある方がより観測にはベストだけど皆既月食中の赤い月を見るだけ
ならば肉眼でも確認は可能にょ。
またこれはこれは数年に1回しかない大チャンスであるため写真に残したいという人もいる
と思うにょ。
月食の撮影は日食の撮影よりはずっと簡単にょ。
というのも上記の観測と同じく特別な機材は要らないからにょ。
《月食撮影に必要な機材》
カメラ本体(必須)
望遠レンズ(できれば)
三脚(できれば)
ケーブルレリーズ、もしくはリモコン(できれば)
まずはデジタル一眼で撮影する場合について書いてみるにょ。
最初に重要となるのは露出をどうするのかということにょ。
基本的にオートでも何とかなるけどやはりマニュアル撮影が望ましいにょ。
では、どれくらいの露出が良いのかというと月というのは実は想像以上に明るいにょ。
というのも月の露出は日中屋外と同程度の露出になるにょ。
これは太陽からの距離が地球と月は同程度であるためにょ。
目安としてはISO100で1/250、F8程度にょ。
これならば何とか手持ち撮影もできそうだけどそんなに甘くはないにょ。
というのも皆既中は完全に陰に隠れてしまうからにょ。
日中屋外でも日陰は日向よりは暗いけどこれは周囲からの照り返し(環境光)があるから
こそあの程度の暗さで済んでいるにょ。
皆既中はほぼ真っ暗に近い状態になるため露出倍数は通常時と比べて数桁増やす必要が
あるにょ。
私は皆既月食の撮影経験がないためどのくらい暗くなるのか調べてみたら概ねISO400で
30秒、F5.6とのことにょ。
http://www.astroarts.co.jp/special/0716mecl/ecl04-j.html
皆既月食中の露出目安、レンズがF5.6の場合
ISO400で30秒=ISO800で15秒=ISO1600で8秒=ISO3200で4秒=ISO6400で2秒
手持ち撮影が可能なのは基本的に焦点距離分の1秒以上であり、APS-Cで300mm(35mmカメラ
換算450mm)のレンズならば1/500秒が目安となるにょ。
手ぶれ補正が3段分働いたとしても1/60秒が限界であるため手持ち撮影(1/60秒で撮影)
するならば単純計算ではISO80万というとんでもない超高感度が必要になるにょ。
そのため上記では三脚は必須にしていないけど現実的には三脚が必須といえるにょ。
三脚を使う場合はシャッターボタンを押した時のブレがやはり気になってしまうにょ。
そのため出来る限りシャッターボタンには手を触れないようにケーブルレリーズやリモコン
によってシャッターを切ることが重要になってくるにょ。
これは三脚を使った撮影全般に言えることにょ。(さらに言えばミラーの動作でもブレて
しまうためライブビューでミラーアップをした状態で撮影するのがベストといえる)
次に望遠レンズを使う場合にどの程度のレンズが必要かを考えてみるにょ。
月はそれなりに大きいと感じるかもしれないけど実際は直径は0.5度程度しかないため35mm
フィルムで撮影した場合にはフィルム面には焦点距離×0.09mmくらいのサイズになって
しまうにょ。
つまり、2000mmのレンズを使ってもフィルム面では18mm程度の大きさであり、フィルムの
縦の長さが24mmであるためこれくらいの大きさであれば「画面一杯に撮影できている」
感じになるにょ。
要するに月をアップで撮影したければ換算2000mmのレンズを用意しなくてはならないにょ。
これは天体望遠鏡を使えばそれほど要求レベルは高くないとはいえ一般的な写真撮影用
レンズでは極めて高い要求といえるにょ。(私が知る限り実焦点距離ではキヤノンの
1200mmF5.6が最高だと思う)
とはいえ、デジカメの場合はトリミングが容易に出来るためトリミングでカバーすれば
何とでもなるにょ。
しかし、できるだけ拡大率は抑えたいのでできるだけ長い焦点距離のレンズを使った方が
良いといえるにょ。(アップの写真が欲しい場合であり、それ以外の用途であればまた
変わってくる)
私が持っているレンズで一番長いのはKマウントレンズの400mm F5.6にょ。
換算600mmであるため縦サイズの1/4くらいの大きさで月を撮影することが可能にょ。
縦横3倍くらいでトリミングすればいい感じになりそうにょ。
とはいえ、このレンズは80年代に作られたものであり、低分散ガラスなどを使用していない
ため収差が極めて大きいにょ。
絞り開放だとかなりソフトに映ってしまうためできれば2段くらい絞りたいところにょ。
しかし、上記の露出倍数表から考えるとそれはかなり厳しそうにょ。
というのも月は動いているからにょ。
24時間で360度移動するため1分では0.25度移動することになるにょ。
仮に5.6絞り開放でもISO400では30秒の露出となればその間に0.125度動くことになり
これは月の視直径の1/4に相当する極めて大きな量になるにょ。
したがって、三脚やレリーズを使い手ぶれを防いだとしても被写体ブレは避けることが
できないにょ。
そのために被写体ブレを抑えるためにもできるだけ高速シャッターを切りたいにょ。
収差と被写体ブレを天秤に掛けてどちらを取るかで絞り開放撮影にするのか1〜2段絞って
撮影するのかを選択することになりそうにょ。(私が使用しているK200Dの最高感度は
ISO1600であるためF5.6絞り開放でも8秒程度が限界となる)
あとコンデジで撮る場合についても少し書いておくにょ。
基本的に月の撮影はフルオートで問題ないにょ。(上記のように通常時の月の露出は日中
屋外と同じわけだし)
ただし、皆既中は極めて暗いためフルオート撮影では十分にシャッター速度を落として
くれない可能性もあるにょ。
したがって、夜景モードを使うといいかもしれないにょ。
ただし、機種によっては夜景モードでは最低感度固定という機種もあるためフルオートの
方が有利な場合もあるにょ。
したがって、皆既月食中にモードを変えながら何枚か撮ってみるといいかもしれないにょ。
あとコンデジは昨今は10倍以上のズームを搭載している機種も少なくないためそれなりには
アップで撮影も可能になるにょ。
さすがに光学ズームがないスマホやケータイ内蔵カメラだとかなり厳しいにょ。
換算35mmならばフィルム上で約0.35mmのサイズであり、1000万画素のデジカメでは単純
計算で直径35ピクセル程度でしかないからにょ。
そして、スローシャッターで撮影しないと皆既月食中の月はまず撮れないにょ。
月食はやはりアップで撮りたいならばそんなに簡単ではないし、皆既月食中の月はかなり
暗くなるため露出の面で難しいということもあり、撮影難易度はそれなりには高いけど
観測するだけならば冒頭に書いたように非常に簡単にょ。
数年に1度しか見られない天体ショーをじっくり見るのもいいかもしれないにょ。
《12/11 追記》
月食撮影から帰ってきたにょ。
あいにく曇っていてなかなか撮影できなかったけどその中からの1枚。
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/test/eclipse_moon.jpg
撮影データK200D+SIGMA400mm F5.6開放、2秒、ISO1600
ちなみにトリミング無しでリサイズのみの画像にょ。
う〜ん・・・全然駄目にょ・・・。
月食撮影は初チャレンジで不慣れということもあるけど予想以上に被写体ブレが大きく
感じたにょ。
次の機会があればもっといい写真を撮りたいにょ。
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