したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

おちゃめくらぶ掲示板

801御茶目菜子:2011/12/07(水) 15:50:48
モノクロ単機能端末は生き残れるのか・・・?
ASUSが8インチ液晶を搭載したデジタルノート「Eee Note EA800」を19800円で発売すると
発表したにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20111206_496054.html
最近のタブレットブームで出てきた雨後の筍の1つか・・・と思う人もいるかもしれないけど
見てみればタブレット端末と設計思想が異なるにょ。
何せ液晶はモノクロだし、搭載しているソフトもメモに特化しているものばかりだし、
そして何より専用ペンによって256階調の筆圧検知が可能になっているからね。

さて、タブレットブームの火付け役となったiPadだけどタブレット端末そのものは古くから
存在するにょ。
WindowsのタブレットモデルやDOS機はなかなか元祖が分からなかったけど専用OSを搭載して
キーボードを廃した設計となるとやはり1992年にシャープが発売したザウルスの前身となる
PV-F1もしくはApple社のNewtonではないかと思うにょ。
しかし、キーボードが無く手書きによる文字入力であったというのはなかなか多くの人に
受け入れられなかったことや価格が高価であったこともあってかなり苦戦したにょ。
Newtonは数モデル続いた後に無くなってしまったけどザウルスはSL-C3200は2008年に生産
終了するまで生き残ったにょ。

しかし、ザウルスの設計思想が当初と変わってないかというとそれは微妙にょ。
PV-F1を小型、軽量化し、価格を抑えたPI-3000によってザウルスブランドが立ち上がった
けれど当初のモノクロ液晶だったザウルスも後から出てきた海外メーカーが主導となった
PDAによって方向性が大きく変わったからね。
PIザウルスは一般的にはPDAとしてカテゴライズされておりPIMがメインとなっていたの
だけど90年代後半のPDAブームによってそれらと競争するために大幅に変化したにょ。
CPUはポケコンで使用されているCPUの高クロック版にすぎなかったPIとは異なり新しく
なったMIシリーズは32bit CPU(SHシリーズ)を搭載しているからね。
そして、カラー液晶をサポートしたのだけどMI-10はお世辞にもコンパクトサイズとは
言えなかったにょ。

それは翌年発売のパワーザウルス(MI-504/506)で大幅にコンパクト化され、安価に抑え
乾電池での動作を可能しパワザウと同等機能を持つザウルスポケット(MI-106/110)も
販売されたにょ。
このMIザウルスの最大の特長はインターネットへの対応にょ。
そして、MIザウルス後期に登場したMI-E1によってMPEG4動画再生とMP3再生を可能にし
マルチメディアを強化を重点にしはじめたにょ。

そして、シャープ独自OSだったMIシリーズに代わりLinuxを搭載したのがSLシリーズ(通称
リナザウ)にょ。
こちらはLinuxがオープンであることからアプリの充実が望んでいた人もいるけどマイナーな
QTということもあり、自前でリビルドできるスキルがある人ならば問題ないけど出来合の
アプリを利用するだけの一般人にとってはMIシリーズと比べてメリットが無かったにょ。
標準アプリそのものの出来もMIシリーズに劣っているとはいえ、やはりスペックがアップ
されてMIシリーズではできなかったこともできるようになり、Webブラウザもそれなりに
使えるレベルになったにょ。

しかし、PDA全体の売上がケータイやスマホの普及によって落ちていったにょ。
当然ザウルスの売上も年々落ち込んでおり、そんな中で投入したのがWetWalkerだけどこれも
失敗に終わって今はAndroidに力を入れているにょ。
PDAが高機能多機能化することで生き残ろうとしたけどそれはスマホに吸収されそして
スマホ(スマホ用OS)から派生して出来たのが今のタブレット端末だと思われるにょ。
実際WindowsのタブレットモデルなんてWin95の時代から今までずっと存在しているわけ
だからね。

90年代後半からPDAは高性能化によって生き残りをかけたけどそんな中でひときわ目立った
のがPalmにょ。
Palmはすでにカラーが当たり前となっていたMIザウルスやPocket PCと比べるとモノクロ
モデルが中心(高性能のCLIEはカラーばかりだったけど)となっており、PCとのリンクを
非常に重視していたにょ。
ザウルスは単体でもネット経由でアプリをダウンロードし、それをインストールできた
けどPalmの場合はPCシンクロすることでようやく使用可能になっていたからね。
とはいえ、そういう差別化を行ってきたPalmでさえ生き残るために高性能化を行ったにょ。

高機能、高性能化は多くのユーザーにとっては歓迎されるにょ。
その反面でバッテリ駆動時間が短くなったりとか、乾電池が使用できなくなったりとか
アプリが複雑すぎて分かりにくい(多機能化による使い勝手の低下)とかいう問題も出て
きたにょ。
したがって、長時間駆動ができる単機能端末は需要が十分にあると思われるにょ。
もっとも、単機能であるということを考えると価格を抑える必要があるにょ。

その良い例がキングジムが販売したポメラにょ。
ポメラは高性能なスマホが売れているからこそそのスマホでは実現できないタッチ
タイピング可能なハードウェアキーボード搭載、乾電池で長時間駆動というメリットを
生かすことに成功し、最新モデルとなるDM100はBTを内蔵しiPhoneの外付けキーボード
としても使えるものになったにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20111108_489316.html
もしも、このポメラが多機能高性能化してしまうとそれはもうポメラでは無くなって
しまうためせっかくのメリットが失われてしまうにょ。

これはタブレット端末においても言えるにょ。
昨今はWeb閲覧や動画再生などが不満なく使えれば多くの人にとっては問題ないからね。
そうなるとそれらが快適に利用できないタブレット端末は生き残れないのかというとそう
ではなくポメラのように「低性能でも単機能のメリット」をアピールすれば十分に勝機は
あると思われるにょ。

それを元にEee Noteを見てみると8インチXGAと言うサイズはノートとしてみた場合は
絶妙なサイズにょ。
メモ帳代わりならば5インチ以下が望ましいけど実際にペンで書くならばある程度のサイズが
必要になってくるからにょ。
iPadはサイズ的には悪くはないけど8月7日に書いたように実際にノート代わりとして
導入している例をみれば(ノートとして考えた場合に)不満の声の方が大きいからね。
タブレット端末に求められている高機能、高性能化と指先で快適に操作できる操作性と
いうのはペンを使ってノートをとる場合にはメリットとはいえないにょ。
そのためこのようなペン入力に特化したノート端末は有用だと思われるにょ。
ただ、モノクロ液晶を搭載している割りにはバッテリ駆動時間が最長で11.5時間と短いのが
気になるにょ。
バックライトの関係かもしれないけど8インチで500g程度ならばそれなりのサイズの
バッテリを搭載していると考えられるためもう少し頑張って欲しいところにょ。
まぁ最近のカラー液晶の低消費電力化が進んでいるためモノクロとの駆動時間の差があまり
無くなり、CPUなどのチップの分の消費電力の差くらいしか出てこないためかもしれない
けどね。




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板