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おちゃめくらぶ掲示板

788御茶目菜子:2011/11/19(土) 16:00:15
エントリークラスに2400万画素も要らない
ソニーのデジタル一眼レフ「α65」のレビューを見てみるにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20111118_491455.html
α65はα77の下位となるエントリーモデルであり、α55の上位となるにょ。
エントリー上位ということでライバルはキヤノンだとEOS D60、ニコンだとワンランク
下の価格帯になるけどD5100がライバルになると思われるにょ。
ソニーのαシリーズといえばα55以降光学ファインダーを廃止して一眼レフにも関わらず
全機種EVFとなっているにょ。
一眼レフの「レフ」が示すミラーに関してはAFの測距センサーへと光を導く役割をするのみ
になっているにょ。
ミラーは半透過型の「トランスルーセントミラー」を採用しているためEVF使用時も撮影時も
ミラーが動作することないため高速連写も可能になっているにょ。

さて、このα65だけどエントリーモデルにも関わらず上位のα77と同じ2430万画素の
CMOSセンサーが搭載されているにょ。
これは画素ピッチを単純計算するならばフォーサーズの1400万画素相当であり、1/2.3
インチセンサーの190万画素相当になるにょ。
したがって、決して「画素ピッチが狭い」というわけではないけどそれはあくまでフォー
サーズやコンデジのような解像力のあるレンズを搭載した場合の話にょ。
イメージサークルが小さいほどレンズの解像力を上げやすいため必ずしもその画素ピッチ
通りの性能が得られるというわけではないにょ。
その反面、画素ピッチが狭くなるとダイナミックレンジがダウンし、高感度画質で劣る
可能性が出てくるにょ。
したがって、センサーサイズが同じカメラにおいて高画素化するということはその画素数に
耐えられる高解像力のレンズを使わない限りは無意味になると考えられるにょ。

それでは、α65がそういう事前イメージを覆すことが出来ているのかを見てみることにするにょ。
まずは日中屋外(低感度)での作例を見てみるにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/491/455/96.jpg
http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/491/455/106.jpg
これを見ると遠景の写真は画素数が多い割りに解像感がないにょ。
絞りを見るとF7〜F8となっているにょ。
単純計算ではF7付近から回折が目立ち始めるためF5.6くらいに止めておくというのがベスト
だけど標準ズームレンズでF5.6というのは開放F値となってしまうにょ。
したがって、1段(F8)絞ることで出てくる回折の影響よりも1段絞ることで収差を減らせる
ということの影響が大きいためF5.6ならばさらに良くなるとは考えにくいにょ。

解像感が足りないのならば設定でシャープネスをプラスにすれば良いとも考えられるけど
そう単純なものではないにょ。

 シャープネス -3 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/491/455/96.jpg
 シャープネス  0 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/491/455/97.jpg
 シャープネス +3 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/491/455/98.jpg

確かにシャープになってはいるけど解像感が上がったわけではないにょ。
もしも、解像感に優れていれば画素数が多いということはトリミング耐性に優れるにょ。
コンデジではカメラ内で撮影時にトリミングを行う機能がほとんどの機種に備わって
いるにょ。
これはデジタルズームではないトリミングズーム機能であり、名称はメーカーによって
異なるけどPanasonicはEX光学ズーム、ソニーはスマートズームと呼んでいるにょ。
このα65では「スマートテレコンバーター」としてトリミング撮影機能を備えているにょ。
600万画素モード時には中央の1/4の画素を使うため2倍テレコンになるにょ。

 標準 55mm   http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/491/455/56.jpg
 2倍 110mm相当 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/491/455/58.jpg

解像していないものをトリミングしてもやはり今ひとつにょ。
遠景の作例がどれも今ひとつなのは標準ズームであるDT18-55mmの性能が2430万画素の
α65で使用するには不十分というのが挙げられそうにょ。
より高解像力のレンズを使用すればα65は同クラスの画素数のフルサイズセンサーにも
負けないかもしれないにょ。
ただし、α65では低感度時でもノイズ除去のためJPEG画像は塗りつぶし気味になるみたい
なのでそのセンサー性能を発揮するためにはRAW現像が必須となる模様にょ。
http://digicame-info.com/2011/11/65.html

続いて高感度時の画質を見てみるにょ。

 ISO400  http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/491/455/12.jpg
 ISO800  http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/491/455/13.jpg
 ISO1600  http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/491/455/14.jpg
 ISO3200  http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/491/455/15.jpg
 ISO6400  http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/491/455/16.jpg
 ISO12800 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/491/455/17.jpg

ソニー製のAPS-Cセンサーというと1600万画素のものが非常に出来が良かったけれどこの
2400万画素センサーは高感度はかなり劣っている感じにょ。
ISO800までならば問題ないけどISO1600はかなり甘めに見てギリギリ常用可能なレベルで
あり、個人的にはISO3200は常用はできないレベルに感じるにょ。
それ以上はブログ掲載などでの縮小前提の使用や非常用でしか使えないにょ。
1600万画素センサーは自社のNEX-5Nで使用されているし、ニコンD7000、PENTAX K-5
などでそのカスタマイズ版が使用されているけれどISO3200までならば何ら問題はなく
条件が良ければISO6400でも常用できるレベルにさえ感じていたにょ。
確かにα65はトランスルーセントミラーの関係上約1/3段分不利になるとはいえ、この
低下は明らかに問題にょ。
1200万画素から1400万画素、1600万画素へは画素数アップと高感度画質の両方が同時に
行われてきたため特にマイナスにはならなかったけど今回はそうではないからね。

今回のレビューだけを見ると画素数が増えた恩恵は全くなくマイナス面だけが目立つ結果
となってしまったにょ。
このセンサー性能を発揮するならば日中屋外撮影では高解像力レンズ&RAW現像が必須
だけどエントリーモデルを購入する人にそれを求めるのはかなり酷にょ。
そして、ソニー製センサーが優れていた高感度時の画質も従来センサーより劣るという
という残念なものだからね。
エントリーモデルは無駄に容量が必要になる高画素モデルではなく1600万画素あたりの
適切な画素数を搭載するのが最も恩恵がありそうだけどそうしなかったのはエントリー
モデルを買う層の多くは依然として「画素数至上主義の人が多い」ということに加えて
「新型センサーのコストを下げるため」という役割も大きそうにょ。
エントリーモデルは数量的には中級機と比べて多くの販売が見込まれるためエントリー
モデルにセンサーを搭載すれば量産効果が期待できるからね。(多くの場合は量産効果で
安くなったセンサーを搭載しているのだけど)

センサー以外は間違いなくα55と比べて明らかにスペックが向上しているのだけどこの
センサーだけが非常に残念でならないにょ。
もっとも、現在の2400万画素センサーが今ひとつというだけであって将来的にはISO3200で
十分に常用できるレベルに達する可能性は十分にあるにょ。
その場合でも画素数を生かすには高いレンズ性能が必要になるためエントリークラスに
そこまでの画素数が必要かどうかはかなり疑問が残ってしまうにょ。




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