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おちゃめくらぶ掲示板

786御茶目菜子:2011/11/15(火) 15:41:20
PS Vitaに「PSP互換がある」といって良いのか?
12月17日に発売が開始されるPS Vitaだけどやはり懸念材料の1つがPSPとの互換がないという
ことにょ。
PS Storeでダウンロード販売されたPSP用ソフトに関してはVitaでも使用可能だから互換性が
あると思う人がいるのは当然だけどPS Vitaは従来のPSPで採用れていたMIPS系のCPUから
ARM系へと変えられており互換性が無くエミュレータによって互換性を実現しているにょ。
エミュであっても互換性があるならば問題ないといっても実際はVitaではPSP用に発売された
パッケージソフトは全く使用することができないにょ。
ダウンロード販売されているソフト限定でエミュ動作によって実現しているのを「互換性が
ある」と言うのであればエミュ動作によってプレイ可能なバーチャルコンソールによって
「互換性がある」といえるようになってしまうにょ。
具体的にはWiiはファミコン、スーファミ、64、etcの互換性があることになり、3DSもGB、
GBカラー、GBA互換があることになってしまうにょ。

「互換性がある」と言えるためにはそれ用として発売された大多数のソフトが動作すると
いうことが求められてしまうためそれが動作しないタイトルの方が多い(ダウンロード
販売されているものよりもパッケージ販売されているものの方が圧倒的に多い)という
のが互換性があると言われても困るにょ。
例えばプレステ2も初代プレステとハードウェアの面では互換性がなくエミュ動作によって
互換性を維持しているけど市販されたPS用ソフトはPS2用のドライブですべて読み取りが
可能で大多数のソフトはプレイが可能な状態にあったにょ。(といっても、型番商法に
よって型番が変わると微妙に変わるPSのスペックによってハードを直接操作しているような
ソフトに関しては同じPSであっても型番によって動作しないようなものもあり、まして
エミュによる動作を行っているPS2では動作しないソフトや一部誤作動をするソフトが
出てくるのはやむを得ないことだと思う)
したがって、PS2はPS互換を有しているといっても全く問題はないにょ。

次に、Xbox360を例に出して考えてみるにょ。
こちらはHDD内蔵モデルに関してはソフトウェアでの対応でエミュ動作での互換性が
とられているにょ。
しかし、動作保証をしているタイトル数は国内では100タイトル余りに止まり「一部
ソフトが動作する」という程度のものでしかないにょ。
動作タイトル数の割合がPS2よりも少ないけれどPS2がエミュ動作にもかかわらず高い
互換性を持っているのはCPUに関していえばI/O制御用のCPUにPS用のCPUを搭載しているため
CPU以外の部分のエミュレートを行えば良いのに対してXbox360は全く互換性を持たない
ハードであるため完全にソフトウェアでエミュ動作させる必要があるからにょ。
任天堂のハードウェアもPS2のような手法で従来ハード用のCPUをサブCPUとして搭載する
ことでGBAではGB互換、DSではGBA互換を高いレベルで実現しているにょ。

では、PS Vitaはどうなのか・・・?
こちらもXbox360と同様に完全なソフトウェアエミュによるものなので高い互換性を維持
するのは難しいにょ。(PCでファミコンやスーファミソフトがエミュできるのを見ると
エミュそのものの完成度と桁違いに高いスペックがあればほぼ完全なエミュ動作は可能
だと思われる)
そして、さらに問題なのはUMDドライブを搭載していないことにょ。
これが今回の最大の問題点にょ。

過去に「互換性がある」として販売されてきたハードにおいては従来機種用のソフトと
して販売された媒体が読み込めるハードという意味合いもあったにょ。
PS2では内蔵DVD-ROMドライブでPS用のCD-ROMソフトは読めるのは当然だし、GBAでGB互換を
アピールするためにGB用カートリッジが読める(普通に差し込めて認識する)ようになって
いるにょ。
ただ、その互換性を維持するためにはサイズ面やコスト面の負担が大きいためいずれは
切られる運命にあるにょ。
12インチ光学メディアだとCD-ROM、DVD-ROM、BD-ROMのすべてを読めるようにすることは
容易なことだけどROMカートリッジではそれは難しいからね。
それは、駆動電圧の問題があるからにょ。
互換性を持たせるためにGB用カートリッジとGBA用カートリッジはピン互換がとられている
けれどGB用カートリッジは5V、GBA用カートリッジは3.3Vで動作しているにょ。
そのため両方が使えるためには両方の電圧に対応したハードであることが求められて
いるわけにょ。
しかし、GBミクロでは5V動作は無くなったために挿せるカートリッジGBA用のみとなって
いるにょ。(微妙に形状が違うためGBカートリッジは誤って挿せないようになっている)

PS VitaではUMDドライブが無くなってしまったにょ。
昨年6月19日に書いたようにPSP後継機(当時はまだVitaの情報は全くなくて後継機が本当に
出るのかさえ怪しい状態だった)を販売するならばUMDの搭載は必要となってしまう
けれどそれは逆に言えば互換性のためだけに搭載することになりコスト面やハード設計面
において大きく足かせとなってしまうにょ。
もしも、PS VitaでUMDドライブを搭載していたらさらに数千円のコストアップに加えて
サイズや重量も発表済みのVitaよりも大きく重いものになっていただろうからね。
しかも、それで得られるものは「PSP互換」というものだけとなるにょ。
ニンテンドーDS(初代とLite)はGBAとDSの両方のカートリッジが挿せるようになっていた
けれどGBAカートリッジスロットのサイズやコストを加味するとずっと搭載するわけには
いかず、DSが十分普及したという時期になった時にDSiによってGBAカートリッジスロットは
削られてしまったにょ。
これは普及の過渡期においては互換性が重要であるため当然の措置だと思われるにょ。

それを考えるとVitaもある程度普及するまではUMDドライブ内蔵モデルを用意するという
選択肢はあったのではないかと思われるけどやはりコスト面やサイズ、重量面での問題が
大きかったのかもしれないにょ。
青色レーザーを使った大容量UMDをVita用に新規開発してそれをVitaの提供メディアにする
という方法もあったけれどそれだとさらにコスト的な負担が大きくなるし、UMDという
負の遺産をさらに拡大するためそれはやめたのだと思われるにょ。
UMDは確かにPSP登場当時は最大1.8GBという大容量だったけれどVita世代のゲームの媒体と
しては低容量だからね。
DS用カートリッジは当初は256Mbit程度だったのが今では最大で4Gbit(512MB)に達して
いることを考えるとVita世代ではROMカートリッジを用いた方がUMDよりも大容量化が
可能だと思われるにょ。
容量面でのアドバンテージがないのならばサイズ面や消費電力面や読み込み速度の面で
ROMカートリッジに負けているUMDを採用する意味はないにょ。
したがって、VitaではUMDを採用せずROMカートリッジにしたのは賢明な判断だと私は
思っているにょ。

ただし、ここで問題となるのは冒頭に書いた互換性にょ。
VitaはPSP互換を持たないとして販売するならば何ら問題ないけどそれならばPSNの認証数が
PSPとPS Vitaの合わせて2つまでになるのは解せないにょ。
こういったページを作って互換性をアピールしているところを見るとやはりエミュ動作に
よる互換性とはいえ、それを1つの訴求ポイントにしているのは間違いないにょ。
http://www.jp.playstation.com/psvita/compatibility/
ただし、互換性をアピールすればするほどPSP用のパッケージソフト(UMD)が使えないと
いう問題点がどんどん拡大していくにょ。
エミュではなくハードウェアではPSPそのもののPSP goでさえPSP用のパッケージソフトが
使えないというだけで昨年10月26日に書いたように売上不振に陥ってしまったくらいにょ。

ただし、PSP goの失敗はダウンロード販売開始が後出しだったため下記の2つの問題が
あったにょ。

 (1)すべてのパッケージソフトにダウンロード版が用意されているわけではない
 (2)すでに購入済みのUMDソフトを再度買い直すハメになる

(1)これはPSPとのサードパーティ契約がされたときにダウンロード販売が行われて無かった
ことが大きいにょ。
つまり、サードパーティには提供する義務がないからやらないというだけにょ。
要するにダウンロード販売ではなくパッケージ版ソフトを重視するサードパーティが多い
ためだと思われるにょ。
そのためダウンロード版は用意されなかったり、用意されてもパッケージ版から時間を
置いて提供されることも少なくないにょ。
それに対してPS Vitaではダウンロード版はパッケージ版と同時、もしくはパッケージ版
よりも早期に販売が開始されるようになったにょ。
そのためにすべてのサードパーティの協力が必要になり11月8日に書いたようにPSNでの
1アカウントの認証台数の上限が5台から2台へと引き下げになったと思われるにょ。

(2)これは外付けドライブでも用意しないと実現は不可能だけどそれはコスト面だけでは
なくセキュリティ面を考えると実現は難しいにょ。
そのためUMDソフトをメーカーに送れば代わりにダウンロード版がもらえるという感じの
サービスを期待していた人もいたにょ。
そこで、UMDソフトをすでに持っている人への対策としてSCEが考えたのは優待販売サービス
となる「UMD Passport」にょ。
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20111114_490744.html
これは所持しているUMDを認証させることでダウンロード版を割引価格で購入可能になると
いうサービスにょ。
これが可能になっているのもUMDにはシリアル番号が入っておりサーバ側で管理すれば
同じUMDを何度も使い回しされることを避けられるためにょ。

これは非常に歓迎すべきサービスだけど下記の2つの点において問題が残るにょ。

 (a)タイトル数が少ない
 (b)割引金額が妥当かどうかは微妙

(a)タイトル数が少ないのはPSPソフトのすべてがダウンロード版として用意されている
わけではない上に現時点では対応しているメーカーが少ないことやそのメーカーから
販売済みのすべてのソフトが用意されているというわけではないことが理由にょ。
今後対応メーカーはどんどん増えていくと思われるけど現時点では所持しているUMD
ソフトの中でほんのごく一部しか対応できてないという感じであり、まだ魅力に乏しい
と感じるにょ。

(b)本来であればUMDソフトを持っている人に対してはタダ同然で提供してもいい感じ
だからね。
ざっと見た感じ定価の8割引程度のソフトが大半にょ。(パッケージ版が5000円程度の
定価のソフトだと1000円程度で2800円のベスト版が出ているタイトルだと500円程度と
なっているけど中には定価の半額程度のソフトもあるため均一的な価格ではない)
これは、音楽CDで例えるならばシングルCDを購入した人に対してダウンロード版が
(パッケージ版の)定価の8割引で購入可能であっても1曲200円で提供するようなもので
あり、定価の8割引というのは決して安くはないにょ。
それでも何もやらないよりはマシにょ。
所持しているUMDのすべてのダウンロード版の購入は無くてもVitaでプレイしたいソフト
だけ買うというのであれば十分に価値があるからね。
しかし、この認証のためにはPSP本体が必要であり、PSPが壊れたからVitaに買い換える
という人にとっては何の価値もないサービスになってしまうにょ。

以上のことから考えるとすでにPSPにおいてパッケージ版ではなくダウンロード版を
メインに据えている人からするとPS VitaはPSPとの互換性があるという認識になっている
だろうけど私を含めてそうではない人にとっては「互換性はほぼ無い」という認識に
ならざるを得ないと思われるにょ。
まぁメーカーもそれが分かっているからこそ上記サイトにおいて「ダウンロード版」と
明記しているわけだからね。
これは今後3DSにおいて仮にDSカートリッジが使えなくなってもダウンロード版であるDSi
ウェアが動作する限りは「DS互換あり」(ただし、DSiウェアのみ)として販売するのと
変わらないものであると言えるにょ。(むしろ、ハードウェアの面ではPSPとVitaを比較
した場合よりも高い互換性を持っていると言っていいと思われる)




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