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おちゃめくらぶ掲示板

760御茶目菜子:2011/10/20(木) 14:54:20
Android 4.0はスマホとタブレットでサンドイッチする!?
GoogoleがAndroid 4.0(コードネーム:Ice Cream Sandwich)を発表したにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20111019_484748.html
昨年末に2.3を発表し、今年になって3.0、3.1、3.2を発表したわけだけど2.xは小画面の
スマホをターゲットにしたバージョンなのに対して3.xは大画面、高解像度のタブレット
端末をターゲットにしているため3.xは2.xの後継と言うよりは別のOSにょ。
それがこの度4.0によって両者が統合されることになったにょ。
これはWindowsに例えて言うならば早くから存在していたWin9x系と後から登場したWinNT系
とがXPによって統合されたようなものにょ。
統合されたといってもWinXPのベースとなったのはNT系であるWin2000であり、9xとは
カーネルレベルで異なっているにょ。
Android 2.xと3.xはカーネルレベルでは大きな差異はないけど上記のようにUIが異なり
それは3.xがベースとなっているため2.xとは大きく変わっているにょ。

また、3.0以降マルチコアに最適化されているという点も大きく異なるにょ。
筐体サイズが大きいタブレット端末はすでに多くの機種がデュアルコアCPUを搭載している
もののスマホにおいても今年になってからデュアルコアCPU搭載モデルが登場し、そして
この秋冬モデルからようやくハイエンドより下にまでデュアルコアが浸透し始めた状態と
いえるにょ。
これが来年28nmプロセスでの製造が本格始動すれば普及クラスのスマホもデュアルコア
搭載が確実視されくるためOSがマルチコアに最適化しないとその性能を生かすことが
できなくなってしまうにょ。(マルチタスクOSの時点でマルチコアの有用性は高いけど
それでは単に遅くなりにくいというだけであってパフォーマンスアップにはならない)

では、Android 4.0の主な変更点を見ていくことにするにょ。

 (1)UI、操作性の改善
 (2)端末同士の通信強化
 (3)標準アプリの機能改善

(1)Androidといえば2.xまでは特徴的なのは「戻る」「ホーム」「メニュー」の3つの
ボタン(ハードウェアボタン)があることにょ。
3.xでは「戻る」「ホーム」「履歴」のソフトウェアボタンがあり、この4.0でもそうなって
いるにょ。
基本的に3.xのUIを踏襲したものといえそうにょ。
ホーム画面ではアイコンのグループ化やお気に入りトレイが用意され、解像度の低い
端末でも効率よく使用できるように配慮してある模様にょ。

また、ロック画面ではスワイプによって解除されるけど解除しなくても通知確認やカメラ
機能が使えるため急いでいる時の利便性もアップしているにょ。
ロック画面はカメラを使った顔認証でも解除できるにょ。

(2)「Android Beam」という、近距離通信方式「NFC」を利用したデータ(アプリ、楽曲、
動画など)を交換できる機能が追加されたにょ。
これはガラケーでいえば赤外線通信に近いものといえるためNFC搭載端末が今後増加して
いけばAndroidユーザー同士のデファクトスタンダードなデータ交換方法になるかも
しれないにょ。(赤外線は指向性があるため誤って近くにいる他のユーザーに転送して
しまうこともないのと同じくNFCも端末をかざさないと通信できないため誤通信が無くなる)
URLも転送できるため「おもしろいWebサイトを見つけた」という場合にそのサイトを
開いた状態で相手の端末と画面をくっつければ相手の端末でもそのWebサイトを見ることも
できてしまい使い方によっては非常に便利になりそうにょ。
また、Wi-Fiを使った「Wi-Fi Direct」という高速通信によるデータ交換もサポートして
いるにょ。

ただ、端末同士のデータ通信が強化されるのはいいけどクラウドにも力を入れてもらえると
さらに良くなると思うにょ。
まぁ、Googleの標準機能を使えばカレンダーやスケジュールの同期は可能だけど
iCloudのようなクラウドサービスはGoogleならばすぐにできるだろうからね。
現在法人向けにはクラウドサービスを行っているけれど個人向け展開をしないのはやはり
コストの問題か・・・?
アップルの場合は垂直統合のビジネスモデルであるため端末やサービスはAppleが自前で
提供するのだけどGoogleの場合はOSとSDKを提供しているだけだからね。

(3)Webブラウザはページの保存機能が追加されレンダリング性能も向上しているだけでは
なくPCのGoogle Chromeのブックマークの同期や管理ができるようになったにょ。
カメラアプリではトリミングや赤目補正や色調補正が簡単にできるようになったにょ。
新たにスクリーンショット機能やデータ通信量監視機能も加わったにょ。
従来はスクリーンショットはOSで標準搭載しておらず、アプリなどで追加する必要が
あったからね。
データ通信監視機能はスマホ普及によって従量制を導入するキャリアも増えているため
それに対応するためだと思われるにょ。
ドコモのXiも7GBまでは定額だけどそれを越えると128Kbpsという著しい帯域規制もしくは
2GBあたり2625円の従量課金となるため快適かつ安価に使用するためには月間通信量が
7GBに収まっているかどうかが重要になってくるにょ。


さて、Android 4.0の主な機能をざっと見てきたけどやはり気になるのは重さにょ。
Windowsをはじめ多くのOSは「世代が新しくなるごとに重くなる」というイメージがある
けれどAndroidの場合はまだ発展途上であるためバージョンアップによって軽くなる
ことが多いにょ。
特にAndroid 2.2ではアプリ実行エンジンの改善によって前バージョンと比べて大幅に
パフォーマンスアップしたにょ。
それと同じくこのAndroid 4.0も2.3と比べると大幅にアップしている模様にょ。
これはマルチコアに最適化された影響もあるかもしれないにょ。
したがって、4.0を快適に使用するためにはぜひデュアルコアCPUを搭載の端末を使用
したいところにょ。

ただ、懸念材料となるのは互換性にょ。
iPhoneの場合は垂直統合のビジネスモデルであり、昨年9月20日にも書いたようにそれに
よってゲーム用のプラットフォームとしても魅力的なものになっているにょ。
それに比べてAndroidの場合は水平分業となっているにょ。
多種多様の端末があるということがiPhoneに対するAndroidの強みだけどアプリに関しては
それは弱点になりかねないにょ。
多種多様な端末があるからこそ互換性の問題が大きくなるからにょ。

互換性の1つに解像度の問題があるにょ。
Android搭載スマホではQVGA(320x240)〜HD(1280x720)の解像度の端末が存在するし
画面サイズも3〜5インチとなっているにょ。
そのためアプリ制作側が様々な画面サイズや解像度を考慮して制作する必要があるにょ。
http://www.4gamer.net/games/123/G012307/20110302053/
これがiPhoneならば解像度は3GSまでの480x320と4以降の960x640の2種類しかないにょ。
インチ数が同じで解像度が丁度2倍異なるため480x320のアプリは2倍拡大表示を行えば
全く問題なく使用できるにょ。

また、CPU、GPUの違いも大きいにょ。
Windowsの場合はRADEONだろうとGeForceだろうとDirectX APIによって動作しているため
アプリ制作側はRADEONとかGeForceとか特に意識する必要はないにょ。(かつては
RADEONのみ実装している機能、GeForceのみ実装している機能があり足りない部分は
ソフトウェアでエミュレートしていたため互換性の面で問題が出ることもあったけれど
DirectX10以降は基本的にすべての機能を実装していることが条件として求められている
ために互換性による問題は非常に小さくなってきている)
しかし、Androidの場合はアプリ実行エンジンがその差異をある程度は吸収してくれる
とはいえ制作者側が意識していないと互換性を確保するのは難しいにょ。
GPUの機能面だけではなく速度面の違いまで考慮するとなると低い端末のスペックに
合わせる必要があり、どこに合わせるかで大きく変わってくるにょ。

これに加えてOSの差異まで入ると互換性を保つのはかなり大変になるのは誰の目から
見ても明らかにょ。
これがOSが1つのOSのサポート期間の長いWindowsならば大して問題にはならないにょ。
最新世代、1つ前の世代、2つ前の世代の3つで動作するようにしてもXP〜7での動作が
可能になるためほぼ全てのPCにおいて(スペック面の問題を無視してOSだけを見れば)
使用が可能になるにょ。(これでここ10年間に発売された機種をカバーできる)
しかし、Androidの場合はここ2年間に発売された機種だけを見ても1.6、2.0、2.1、2.2、
2.3、3.0、3.1、3.2、4.0での動作確認を行う必要があるけどこれはほとんどの人には
不可能だし、基本的にスマホは自由にOSをアップデートできない(OSがその端末用に
カスタマイズしてある)ためアプリ制作側も互換性を確保するのは非常に大変にょ。

新バージョンのOSがどんどん作られるのは良いことだけど端末で自由にOSを最新のもの
へとアップデートできない以上は更新頻度が高すぎるというのはマイナスになって
しまいかねないにょ。
とはいえ、スマホ用(2.x)とタブレット用(3.x)に分断してしまったものがここに
きて統合されるというのは無駄にバージョンが増えないという意味においては非常に
メリットが大きいと思われるにょ。
開発コードネームがアイスクリームではなくアイスクリームサンドイッチになったのは
2つのバージョンのOSを統合する(挟み込む)という意味合いもありそうにょ。




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