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おちゃめくらぶ掲示板
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PineViewはTimnaの夢を見るか?
次世代AtomであるPineView登場まであと1ヶ月を切ったにょ。
ネットブック用が1月11日、ネットトップ用が1月4日より販売が解禁ということですでに
ネットトップ用のAtomによるベンチ結果が公開されているにょ。
http://northwood.blog60.fc2.com/blog-entry-3359.html
PineViewは従来のAtomとはCPUコア自体は変わらず、従来はチップセット側にあった
メモリーコントローラとGPU機能をCPUに内蔵したことくらいにょ。
要するにノースブリッジをCPUに内蔵したということにょ。
この内蔵の最大の狙いはコストダウンにょ。
古くはMediaGXでもこのようなことは行われたけどいかんせん登場した当時でさえ遅かった
MediaGXは十分な性能を備えているとは言いづらくコストダウンができても陳腐化が
早いという問題があったにょ。
Intelも低価格化を狙ってこのようなたくらみをしたけど幻となったにょ。
その幻となったのは2000年に発表されたTimnaにょ。
Intelは今は単体GPUを作ってないけどかつては単体GPUであるIntel740をリリースしており
その性能に期待はされたものの性能競争が激しかったGPUにおいて競争についていけず
単体GPUからは撤退したという経験があるにょ。
その後継となるIntel752はチップセットの内蔵することいわゆるオンボードVGA(i810)と
して使用されることとなったにょ。
CPUとしては世界最高レベルの技術力を持つIntelもGPUに関してははそれほどでもなく
先日もLarrabeeの投入を断念と発表したくらいだからね。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20091209_334552.html
i810登場以降PCの低価格化は急速に進み次はさらなる低価格としてノースブリッジを
CPUに内蔵したTimnaにはPCの低価格化として期待がかかっていたにょ。
しかし、そのTimnaが幻となってしまった最大の失敗の要因は対応メモリにょ。
当時PCで普及していたPC66やPC100ではあまりに遅く2D描画であってもGPUにメモリ帯域を
食われることでシステム全体の速度が体感できるレベルで遅くなっていたからね。
したがって、次世代メモリとして期待されていたRDRAMに対応させたにょ。
しかし、RDRAMはライセンス問題や互換性の問題で普及せず従来の技術を生かして製造
可能なDDRメモリが主流になったにょ。
チップセット側にメモリーコントローラが入っている普通のPCならばチップセットを
替えれば問題なくそのCPUは使えるけどCPUにメモリーコントローラが入っているTimnaの
場合はそういう手段がとれずそのままお蔵入りになったにょ。
低価格PC用のシステムに高価なメモリを搭載しても売れないからね。
CPU側にメモリーコントローラを内蔵するということはそれだけのリスクはあるけど
PineViewはTimnaの失敗を生かしその時点で最も安価となるメモリを採用しているにょ。
最初に登場するPineViewはDDR2対応となっており、来年の後半に登場が予想される
PineViewはDDR3対応となる模様だからね。
DDR2は一時期の急激な暴落からは復活し今は価格がどんどん下落しているDDR3とそれほど
変わらない価格となっておりすでに一部の店では価格逆転しているからね。
流通量がどんどん増えているDDR3は来年中にはDDR2よりも完全に安くなるのは確実で
価格を重視したネットブック、ネットトップではDDR3への対応が必須となってくるにょ。
PineViewがもしもさらに半年リリースが遅ければDDR2対応はキャンセルされDDR3対応版
のみがリリースされてもおかしくはないにょ。(すでに量産化が始まっているのでさすがに
キャンセルはありえないけど)
さて、GPUを内蔵するのはいいけど問題はその性能にょ。
ネットブックでゲームをしたいというユーザーは中にはいるけど現状の945GSEでまともに
動作しないレベルのゲームの場合はCPU性能も足りてないことが大半だからCPU性能が
変わらずにGPU性能が変わってもあまり意味がないにょ。
とはいえ、GPU性能が上がればCPUにも多少は余裕ができるし、945GSEでは起動さえしない
ようなレベルも(快適とは言えなくても)起動ができる可能性は高くなるにょ。
945GSE(ネットトップは945GC)に内蔵されているGMA950とは異なりPineViewに内蔵される
ものはGMA3150となる模様にょ。
要は965GMに内蔵されているGPUがベースになってそうにょ。
これによってDirectX10(ピクセルシェーダ4.0)の対応と性能の底上げがされているにょ。
ベンチ結果を見る限り1.5〜2倍程度の性能の向上が見られるからね。
とはいえ、元々低かったGMA950からの性能アップというだけであってゲームをプレイする
にはとても十分なものとはいえないけどね。
一般ユーザーであればGPU性能は3D描画性能よりも動画再生性能の方が気になるのでは
ないかと思われるにょ。
YouTubeのHD化によってネットブックではまともに再生できないレベルになってしまった
からね。
一旦ダウンロードしてから再生としてもフルHDではCPU性能が足りないにょ。
まぁHDで見なければ済む問題だけどそれも11月15日にも書いたようにPCとして考えると
ただ見れるだけというのでは満足できない人もいるだろうからね。(YouTubeのように
HDで再生するかを選択できるサイトならばいいけど選択できないサイトだとHD再生が
可能な性能を要求される)
残念ながらPineViewの内蔵GPUには再生支援機能は付いてないにょ。
その次の世代のAtomでは内蔵される見込みなのでネットブックでフルHDの動画を見ようと
思ったらもう1年半待たないといけないにょ。(オプションで再生支援機能チップを搭載
すれば済む問題だけどコストアップになるためCULVとの差額を考えると厳しいか)
まぁ現状であればネットブックで物足りなければCULVノートを買えばいいというだけの
話だけどね。
ということで、PineViewは大きな性能アップは期待できないし、コストダウンに貢献可能
とはいうもののそれはIntel側の話であって実際の販売価格には今のところ転化される
見通しが立っていないからね。(従来よりもIntelからのCPU価格の卸値がチップセットの
分だけ値上げされているのでPCがチップセット分だけ安くなるというわけではない)
だからPineViewが出てから特に何かが変わるとかいうことは無さそうにょ。
確かに消費電力の低減によってバッテリ駆動時間が長くなるけど現状のネットブックの
サイズでは液晶やその他の部分が占める割合の方が大きいのでCPUの消費電力低減の効果は
あまり期待ができないし、チップセットがCPUに内蔵されるため実装面積が小さくできる
とはいっても10インチクラスのネットブックではマザーボードの設計に余裕ができる
というだけの話でしかないにょ。
この実装面積の小ささを生かしてポケットサイズのPCが増えるかというとさすがにTDP7W
と予定されているPineViewでは合計TDPが5W以下で済むAtom Z+US15Wを置き換えるのは
難しいにょ。
小型化は可能だけど現状以上に廃熱で苦しんでしまうからね。
とはいえ、現在のUS15Wでは描画の弱さが大きな問題となっている(Aeroでさえまともな
速度で動作しない)ということを考えるとWindows7世代のPCとしてはこれくらいは最低限
必要になってくると思われるにょ。
少しでも安く、かつ、少しでも性能が上がればPineViewの恩恵はあるわけだから多くを
望まなければ期待できそうにょ。
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