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おちゃめくらぶ掲示板
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高画素化は終焉!?キヤノンがプロ用デジタル一眼「EOS-1D X」を発表
キヤノンがプロ向けのデジタル一眼レフ「EOS-1D X」を発表したにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20111018_484450.html
キヤノンにはプロ用のデジタル一眼レフとしてはフラッグシップとなる画素数重視のフル
サイズセンサー搭載のEOS-1Dsシリーズと連写性能重視のAPS-Hセンサー搭載のEOS-1D
シリーズが存在するにょ。
これらはそれぞれ約4年おきにモデルチェンジをし、それらのモデルは2年のずれがあるため
夏期オリンピック前には1Dsシリーズ、冬季オリンピック前には1Dシリーズが発売される
というパターンが続いていたにょ。
当然ながら北京オリンピック前に発売されたEOS-1Ds MarkIIIの後継機が2012年のロンドン
オリンピックを前に登場するというのは確実だったのだったのだけどこの度発表された
EOS-1D Xは1Dsシリーズの後継機ではなく2モデルが統合される模様にょ。
ちなみに「1D X」の「X」は「Extreme」の「X」と両モデルのを統合するクロスオーバー機と
しての「X」(クロス)の意味を持つとのことにょ。
やはり、気になるのはスペックだと思うにょ。
EOS-1D X EOS-1D Mark IV EOS-1Ds Mark III
発売当初の価格 65万円 57万円 90万円
センサーサイズ フルサイズ APS-Hサイズ フルサイズ
画素数 1810万画素 1610万画素 2110万画素
ISO感度 通常 100〜51200 100〜12800 100〜1600
拡張 50〜204800 50〜102400 50〜3200
画像処理エンジン DIGIC5+×2 DIGIC4×2 DIGIC3×2
連写速度 12コマ/秒 10コマ/秒 5コマ/秒
動画 1080/30p 1080/24p 無し
記録メディア CF×2 CF+SDHC CF+SDHC
このスペックのうち以下の3点について詳しく書いていくことにするにょ。
(1)センサー
(2)画像処理エンジン
(3)CFのダブルスロット
(1)まず、センサーが最も注目されるにょ。
APS-Hセンサー搭載のEOS-1D MarkIVは1610万画素だったけどフルサイズセンサーを搭載の
EOS-1Ds MarkIIIは2110万画素であるため両者を統合したフルサイズセンサー搭載機ならば
2110万画素以上が必要と考えている人も少なくないにょ。
確かにフルサイズであれば画素ピッチにまだ余裕があり2500万画素くらいまで高めても
APS-Cセンサーの1000万画素と同レベルの画素ピッチになるにょ。
現在APS-Cセンサーでは1600〜1800万画素が主流であり、NEX-7やα77では2400万画素まで
達していることから3000万画素以上という可能性さえあったにょ。(数ヶ月前までは
そういうウワサは実際にあった)
しかし、高感度性能と連写性能を従来機より高めるためには1800万画素がベストだと
考えたのだと思われるにょ。
確かに画素ピッチに余裕があれば画素数が多いに越したことはないにょ。
しかし、全紙サイズ(457x560mm)へのプリントであっても200dpiならば1586万画素必要
であるため1800万画素で足りてしまうにょ。
300dpiでプリントするという場合でもA3サイズで1739万画素となるため1800万画素で
足りてしまうにょ。(一般家庭ならばA4プリンタまでだろうから300dpiで869万画素必要
となり、900〜1000万画素のデジカメで全く問題ないといえる)
300dpi以上であれば間近(30cm)で見ても差異が見えないというのは私の自らの実験結果
からも明かだけど200dpiと300dpiは間近で見れば区別することが可能ということもその
実験結果でも分かったにょ。
全紙サイズで300dpiでプリントするには3570万画素必要になるにょ。
ただし、そういう全紙サイズのプリントで300dpiでプリントしなくてはならないという
機会はほぼあまり無いにょ。
展示会をする場合にはある程度の距離があるためそれよりもずっと低い解像度で足りて
しまうからにょ。
それに人間の目で色を識別できる錐体細胞の数は500〜600万個となっているため同一
視点上で一度に1000万画素オーバーの画像を識別することは不可能にょ。(自分は視力10.0
だから遠くからでも見えるとか言う人でも画素数を識別はできない)
ということで、1800万画素あればほとんど困ることはないにょ。
APS-Cセンサーはフルサイズの42%程度の面積しかないため同一世代のセンサーであっても
同一画素数の場合は1段1/3くらいフルサイズの方が有利になるにょ。
とはいえ、APS-Cセンサーも年々感度がアップしており、画像処理エンジンによるノイズ
リダクションの性能もアップしているため4年に1度のフルサイズのモデルチェンジ間隔の
間にAPS-Cセンサーの高感度時画質(センサー+画像処理エンジン性能の合計)においては
追いつかれてしまっているにょ。
実際最新のソニー製1600万画素センサーではISO3200で全く問題なく、条件さえ良ければ
ISO6400でさえも実用レベルになってきているにょ。
ISO6400で常用使用で問題なかったフルサイズのメリットはほとんど無くなったのだけど
これはあくまで世代の古いセンサーの場合にょ。
EOS-1D Xでは最新のセンサーが使用されているのは確実であり、そうなると画素サイズに
比例した性能を得ることが可能にょ。
フルサイズで1810万画素ということは単純計算でいくとAPS-Cでいうと770万画素相当となり、
1/2.3インチのコンデジ用センサーでいうと60万画素相当となるにょ。
1600万画素のAPS-Cセンサーと比べて1段分上回り、1600万画素の1/2.3インチセンサーと
比べると約5段分上回るにょ。
1810万画素フルのISO12800≒1600万画素APS-CのISO6400≒1600万画素1/2.3インチのISO400
という感じになるわけにょ。
実際はセンサー小さいほど配線サイズによる影響が大きくなるためこれよりもさらに
画質面でフルサイズが有利になると思われるにょ。(裏面照射センサーならば配線による
影響はほとんどないけど)
実際キヤノンはEOS-1D XのISO51200≒EOS-1D MarkIVのISO12800と言っているように
従来機と比べて大幅な高感度時の画質向上がある模様にょ。
EOS-1D Xの通常設定の最大感度はISO51200だけどこれが本当にEOS-1D MarkIVのISO12800
と同レベルならば常用とはいかなくても十分に実用レベルには達していると思われるにょ。
そして、さらに2段分上となるISO204800(HI 2)という未知の高感度まで設定可能だけど
これでも上記のような画素面積に比例して考えた場合に1/2.3インチセンサーのISO6400相当
となるわけだけどPENTAX QがISO6400でそれなりに見れることを考えると画像処理エンジンの
でき次第ではISO204800でもそれなりには見れるレベルの画質に達するのではないかと
予想できるにょ。(D4sのISO102400の画質さえ越える可能性は十分にある)
(2)画像処理エンジンには新開発のDIGIC5の高速版であるDIGIC5+を2つ搭載しているにょ。
2つ搭載するのは秒間12コマ(AF無しなど14コマ)という超高速連写を可能にするためだと
思われるにょ。
それでもISO32000以上ではノイズリダクションの処理が重くなるため8コマ/秒まで落ちる
みたいだからね。
PowerShot S100でもDIGIC5の恩恵によって従来機のS95と比べて大幅に連写速度を上げている
けれどデジタル一眼レフの場合は画像処理エンジンだけではなくメカ部分にボトルネックが
発生してしまいがちにょ。
何せミラーを正確にかつ高速に動作させて数万〜数10万回の耐久性まで確保しなくては
あんらないわけだからね。
秒間12回のミラーの動作というのも動画で見ると(というか、音を聞くと)圧巻にょ。
http://www.youtube.com/watch?v=bYxsi1L5cRM
まさにマシンガンか何かの兵器を使っているような感じにょ(笑)
このメカ部分があったからこそ画像処理エンジンの高速化(高速化をするためデュアル
チップ搭載)というのに大きな意味が出てくるにょ。
ミラー無し、電子シャッターのコンデジならばメカ的なボトルネックがないため画像処理
エンジンとセンサーの読み出し性能が上がればいくらでも連写速度を上げることが可能に
なるにょ。(ミラーレスといってもフォーカルプレーンシャッターを使用の場合はメカ
駆動であるためそこがボトルネックになってくる)
ただ、高速、高精度かつ耐久性を高めるとなるとコストが非常に大きくなるため12コマ/秒
というのはプロ機以外ではまず実現が不可能といえるにょ。
そういう意味では電子式シャッターが主体となっているNikon1は安価で非常に高速な
連写性能を実現可能になっているにょ。
また画像処理エンジンの改良は画質にも大きな影響を与えるにょ。
高感度時における画質アップはセンサー性能の感度アップによるものが大きいのだけど
それだけではなくノイズリダクションリダクションの性能アップも大きいにょ。
いかにディティールを失わずノイズのみを消し去るかということは高度なアルゴリズムに
よって実現されているわけであり、それは高い演算性能が必要になってくるにょ。
JPEG取って出しよりもRAW現像の方が画質が高まるのはそういう高度なアルゴリズムは
高性能なPCの方が生かしやすいためにょ。(カメラ内RAW現像も高い性能を持つ画像処理
エンジンがあってこそ可能になった)
高感度時のノイズリダクションだけではなくデジタル一眼の場合は各種収差の補正も
画像処理エンジンで行っているにょ。
色収差の補正も自動的に行われるため日中屋外の風景などでも画質アップに貢献する
ことができると思うにょ。
(3)従来機ではCF+SDカードスロットのダブルスロットだったにょ。
それを考えると今回はSDカードスロットがSDXC対応になるという進化が妥当だと思われる
わけだし、D7000のようなSDXCダブルスロットというものも想定できたにょ。
しかし、EOS-1D XではCFカードのダブルスロットになったにょ。
確かに容量の問題はSDHCの場合には32GBという越えられない壁があったけれどSDXCならば
規格上2TBまでは可能になっているにょ。
それなのにCFオンリーになってしまったのはCFの方が高信頼性かつ高速と判断したため
ではないかと思われるにょ。
SDHCまでならば高速というアドバンテージが十分にあったけどSDXCならば高速転送が
可能なUHS-1に基本的に対応しているにょ。(一部SDHCカードもUHS-1に対応)
速度面はSDXCは将来的には300MB/s現行規格では規格最大で104MB/sとなっているにょ。
実測だと書き込み速度は速いメディアでもせいぜい40MB/s程度にょ。
それに対してCFはUDMAで規格最大速度は133MB/sだし記録速度は60MB/sを超えている
メディアは多く存在するにょ。
1810万画素14bitRAW記録ならば単純計算でRAW画像1枚で30MBに達するにょ。
可逆圧縮が掛けられているとしてもその7割で計算して21MBにょ。
12コマ/秒で3秒間撮影すれば36コマになるためファイルサイズは756MBに達するにょ。
おそらくバッファサイズは1GB以上はあるだろうけどバッファフルになった場合には
記録メディアへの書き込み速度ですべてが決まるにょ。
756MBの場合は60MB/sならば12.6秒だけど40MB/sならば18.9秒になるにょ。
これがCFダブルスロットに交互に記録していくならば実質120MB/sとなり6.3秒で記録
完了するにょ。
動画撮影でもフレーム間圧縮をしない高ビットレートでの動画撮影も可能だけどそれでも
91.3Mbps(11.4MB/s)であるためUHS-1に対応したSDカードであれば問題なくCFの速度の
必要性はないため高速連写を快適に使うためにCFダブルスロットにしたと考えるのが
妥当にょ。
信頼性においても端子剥き出しのSDカードよりはCFの方が安心だし、頑丈というのは
確実にいえるにょ。
とはいえ、S-ATA対応のCFカードが登場未定となっていることからSDXCカードの実測速度が
100MB/sを大きく越える時代になればCFは完全に廃れるのではないかと思われるにょ。
ただし、CFの方が内蔵チップ数を考えると速度面では有利になっており、SDカードが
CFを越える速度になるのは当分先のことだと思われるにょ。
ネット上では賛否両論のEOS-1D Xだけど(特に大きな反発は1Ds系と1D系の統合によるもの)
こうして見ると順当な進化といえるにょ。
とはいえ、高速、高感度に対応してモデルということで高画素を期待した人にはやや
物足りないと感じるのも事実にょ。
速度や感度が要求される報道やスポーツカメラマンとは異なり、スタジオカメラマンや
風景カメラマンは多少連写速度で劣っても細部のディティールを表現できるものが望ましい
ために画素ピッチに余裕があるならば少しでも高画素の方を望んでしまうにょ。
もっともキヤノンもそういうニーズがあることは分かっていると思うにょ。
それに対応するために高画素のデジタル一眼を用意していると思われるにょ。
それはEOS 5D MarkIIの後継になるのかEOS 3Dが新規に登場するのかは分からないけど
そういうモデルを1Dにしないのはコスト的な問題もありそうにょ。
1Dの求める極めて高い耐久性のシャッターなどのメカ部分は非常に高コストとなっており
それが価格を押し上げる原因であるため1Dを2モデル維持すると分散化のためさらに高価
となってしまうため統一によってコストダウンを図ったのだと思われるにょ。
EOS-1D Xの予価65万円もプロ機としては妥当だけど1Dsの後継として考えると逆に安価
となったのはこのような2モデル統合の恩恵だと言えそうにょ。(キヤノンは自社生産の
センサーの外販は行ってないため1800万画素フルサイズセンサーの減価償却を考えると
1モデルにしないとこの価格では難しかったと思われる)
問題はEOS-1D Xを見てニコンがどのように対応するかということにょ。
当然ニコンD4の後継となるD5(?)の開発はほぼ完了しておりあとは発表を待つだけと
なっているのだけど先日のタイの大洪水によって工場も被害を受けているため現時点
では発表時期を見合わせている段階だと思われるにょ。(キヤノンも昨日発表したにも
関わらず発売は来年の3月だし)
問題はスペックだけどかなり高画素に舵取りするというウワサもあるにょ。
D700後継となるD800では1200万画素から一気に3倍となる3600万画素になるというウワサも
出ているくらいにょ。
基本的にニコンはソニーのセンサーをカスタマイズして採用しているため自社生産が
可能なキヤノンとは異なり自前でオリジナルのセンサーを用意することは難しいにょ。
そのソニーがAPS-Cサイズで2400万画素に達したということを見るとフルサイズで3600万
画素というのもあながちウソとは言い難い数字といえそうにょ。
高画素のキヤノン、高感度のニコンというのがこの世代では逆転してしまいかねないにょ。
もっともキヤノンも高画素を要望するユーザーのために3000万画素オーバーのニコンに
対抗できる高画素モデルを用意するだろうし、ニコンも高感度でキヤノンに負けるわけ
にはいかないためそれに対抗できるモデルを用意すると思うにょ。
こういったライバル関係がいるからこそより良いものがユーザーは手に入れられるように
なるにょ。
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