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おちゃめくらぶ掲示板
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果たしてNikon1は良いカメラと言えるのか?
Nikon 1 V1のレビューが公開されたのでそれを見てみることにするにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20111017_484271.html
Nikon1については9月22日に書いたように2大カメラメーカーの一角から登場したミラー
レスということで期待していたものの期待はずれ感が大きかったにょ。
操作性を重視するために必要なダイヤルやボタン類は十分用意してサイズはそれなりに
なるのか、昨今のミラーレスの主流となっているようにボタンやダイヤルは極力減らして
その代わり小型軽量に抑えるのかという2択のうち両方とも実現されていないからにょ。
結局「一眼レフと競合しない」ということが主目的になっており、誰に売ろうとして
いるのかが不明瞭なカメラとなってしまったと感じられるにょ。
さて、そんなNikon1だけど特に上位モデルのV1においては価格も安くはない(EVF内蔵
と考えればそれほど高くもないけど)わけだし、下位のJ1と同じ操作性というのもやはり
問題とはいえ他のミラーレスよりも優れている面もないわけではないにょ。
そういうことで、それがNikon1を選ぶのに十分に値するかということかをレビューで判断
してみるにょ。
Nikon1 V1で気になる点といえば下記の4つにょ。
(1)1インチセンサーの性能
(2)EVFの性能
(3)AF性能
(4)動画性能
(1)まずは、このNikon1のキモとなっている1インチセンサーの実力を見てみることに
するにょ。
1インチセンサーというのはフォーサーズ(4/3インチ)と比べると半分のセンサーであり
高級コンデジ(1/1.7〜2/3インチ)と比べると2倍以上のサイズのセンサーとなっている
ためそれくらいに位置すると予想されるにょ。(画素数ではなく同じ世代のセンサーで
あれば画質はほぼセンサーサイズに比例する)
とはいえ、センサーのみで性能が決まるのではなくレンズと画像処理エンジンによって
大きく左右されるにょ。(PENTAX Qのようにセンサーサイズが小さい割りに健闘して
いるという機種もあるわけだし)
まずは、低感度の遠景写真を見てみると思った以上に解像していないにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/484/271/031.jpg
恐らくこれは光の回折がかなり影響してそうにょ。
1インチセンサーで1000万画素というのはコンデジと比べるとかなり画素ピッチは広そう
だけどフォーサーズ2000万画素相当、APS-C3100万画素相当であるため実はかなり画素
ピッチは狭いにょ。
私が調べたところによると画素ピッチは3.4μmであるためこれから考えると回折限界は
F6.6になるにょ。
上記の写真はF8であるためそれから考えると十分に解像してなくてもやむを得ないにょ。
とはいえ、F5まで絞りを開けている写真を見てもそれほど改善されている様子はないにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/484/271/055.jpg
これはレンズの収差による影響もありそうにょ。
収差のない理想的なレンズであるならばF値が小さいほど解像力はアップするのだけど
現実的にはレンズには収差があり、その収差は絞ることで徐々に改善させていくにょ。
しかし、1000万画素の1インチセンサーで解像させるには147本/mmの解像力が必要であり、
これを上記の回折限界の範囲内で実現する必要があるにょ。
これはNikon1用の標準ズームが十分な性能がないというだけであってNikon1の性能が低い
というわけではないにょ。
単焦点レンズでの作例はあるものの開放付近での撮影ばかりであり、1〜2段絞ったものが
ないためこのレビューの範囲内ではNikon1の日中での描写性能はフォーサーズよりは
劣ると感じるにょ。(NEX-5+16mmパンケーキレンズよりは上だけど)
この解像力があまり高くないのは(3)で書いている像面位相差検出方式AFによる影響もある
かもしれないにょ。
次に暗所性能を見てみるにょ。
暗所性能の場合はノイズリダクションを行う関係上、レンズの解像力の占めるウェイトは
日中よりは低くなるにょ。
ノイズリダクション ON
ISO100 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/484/271/037.jpg
ISO200 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/484/271/038.jpg
ISO400 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/484/271/039.jpg
ISO800 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/484/271/040.jpg
ISO1600 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/484/271/041.jpg
ISO3200 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/484/271/042.jpg
ISO6400 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/484/271/043.jpg
この画像を見た私の主観的な判断は以下のような感じにょ。
ISO100・・・・全く問題ない。
ISO200・・・・同上。
ISO400・・・・ややノイズが目立つけどこれくらいなら問題ない。
ISO800・・・・まだ十分使えるレベル
ISO1600 ・・・人によっては厳しいけど私はギリギリ許容範囲内。
ISO3200 ・・・縮小前提なら十分使えるレベル。
ISO6400 ・・・かなり縮小しないと使えない非常用レベル。
全体的に見ると暗所性能は最新のフォーサーズセンサー搭載機と同レベルのものがあり
1/1.7インチセンサーの高級コンデジとは完全にワンランク上の性能に感じるにょ。
しかし、APS-C搭載のNEX-5Nなどと比べると1〜1.5段分は劣る感じにょ。
(2)やはり、J1ではなくV1を選択する人はEVFが必要な人と思われるにょ。
J1はオプションで用意されないという以前に接続用の端子もないためEVFを使いたければ
自動的にV1を選択するしかないにょ。
ただし、現時点において薄型ミラーレス(G3やGH2のような一眼レフ似のスタイルではない
ものを示す)では、V1とNEX-7しかEVF内蔵機の選択肢はないにょ。
これは高い性能を持つEVFは高価になってしまうため上位機種にしか内蔵できないという
ことと薄型軽量化においてEVF内蔵は不利になるからだと思われるにょ。
高価かつ薄型軽量化にそこまで拘らないという人であればやはり気になるのは性能にょ。
このEVFは0.47インチ144万ドットとなっているにょ。
144万ドットはRGBのサブピクセルも別々に数えているためSVGA相当の液晶といえるにょ。
2128ppiという超高精細だけど距離が近いためノートPCやスマホのドットピッチとは直接
比較はできないにょ。
仮にこのEVFに内蔵されている液晶をのぞき込んだ時に目からの距離が3cmになると仮定
すれば4.7インチの液晶(213ppi)を見ているのと同じレベルにょ。(4.7インチというと
昨今のスマホより1周り大きいレベルなのでスマホを20数cm離してみたらEVFを覗いた
時の体感サイズの大体の感覚はつかめそう)
このEVFはNEX-7の有機ELとは異なり液晶であるためそれなりにはタイムラグがあると
思われるにょ。(とはいえ、最近の液晶だと5m秒前後だろうから極端に気になるレベル
ではないと思われるけど)
むしろ問題なのはセンサーからの読み出しタイムラグにょ。
Nikon1では1秒間に120回の高速読みだしによってそのタイムラグがかなり抑えられている
と考えられるにょ。
ただし、今回のレビューではEVFの表示タイムラグについての言及はないにょ。
(3)Nikon1ではコントラストAFだけではなくデジタル一眼レフと同様の位相差検出方式AFも
サポートしているにょ。
これは本来はミラーが必要(AF測距用センサーへ光を導く必要があるため)なのだけど
Nikon1では撮影センサー上にAF測距用センサーを配置した像面位相差検出方式によるAFを
実現しているにょ。
問題はこのセンサーを配置することによって画素欠損が相当数(数10万画素レベル)で
発生してしまうということにょ。
これは画素補完で問題はないとはいえ、それは解像力低下を招きかねないにょ。
しかし、位相差検出方式によるAFの効果は抜群みたいでコントラストAFでは最速レベルと
なっている最新のPENシリーズと比べても体感できるくらい速いみたいだからね。
暗い場所では位相差検出方式ではピントが合いにくくなっているためコントラストAFとの
ハイブリッドになっているにょ。
AFによほど自信があるためか発表されている全ての交換レンズにMF用のフォーカスリングを
用意してないくらいだからね。(これはレンズ交換式カメラとしては初のこと)
(4)Nikon1で一番のウリなのがこの動画だと思われるにょ。
ミラーレスは動画との相性が良い(動画の場合は常にセンサーから読み出すためミラーは
邪魔であり、一眼レフのウリとなっている光学ファインダーが使用できないため)けれど
コントラストAFではどうしても速度面に問題があるからね。
コントラストAFは合焦する前後を何回か往復しないといけないため高速で動作する被写体
にはピントを合わせることはかなり難しいのに対して位相差検出方式であれば移動する
被写体までの距離によってレンズを移動させるため非常に高速かつ正確にょ。
そして、他のデジカメの動画機能のようにセンサーを動画モードに切り替えることで
画素の一部だけを読み出してそれで生成している(1200万画素のセンサーであっても
フルHDに必要な200万画素程度しか使用されない)動画とは異なりNikon1では全画素を
使って動画撮影をするため高い解像感が実現できそうにょ。
そして、CASIOのEXILMシリーズと同レベルの高速動画が機能を持っているにょ。
しかし、今回のレビューでは一番のウリの機能の部分が省略されているにょ。
ということで、Nikon1は日中の描写力だけを見ると大したことはないのだけど暗所性能は
フォーサーズレベルはあり、今回のレビューではあまり触れられなかった高いAF性能と
高性能な動画機能がウリとなっているにょ。
デジタル一眼のサブに買うという人は不満に思えてしまいそうだけどコンデジでは性能面で
不満に感じている人ならば1つの選択肢としてはありだと思うにょ。
ただ、発売されたばかりということもあり、高価なのが難点にょ。
フォーサーズの場合は頻繁に新機種が出ているため予算が少ない人は最新機種よりは
多少性能が劣っても安い型落ちを買うという選択肢があるにょ。
Nikon1の場合はまずはこの価格でライバルと勝負しないといけないけど決して安価とは
いえないため「Nikon」というブランド力だけで売っていく必要があるにょ。
このセンサーが専用設計ならばある程度の数量を売らないことには開発コストを回収する
ことができないためなかなか値下げもできないにょ。
こういう面ではPanasonic、オリンパスでセンサーを共用しているマイクロフォーサーズの
方が有利だといえるにょ。
NEXも専用ではなくAPS-C用のセンサーとしてソニーの自社だけではなく外販も行っている
ため量産効果で値下げが容易に可能だし、PENTAX Qもコンデジで普通に使われている
1/2.3インチセンサーであるためセンサーのコストは非常に安価にょ。
このNikon1に搭載のセンサーはNikon1の最大の強みになる反面でアキレス腱になって
しまう可能性があるにょ。
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