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おちゃめくらぶ掲示板
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iPhoneは本当に革新的なのか・・・?
iPhone4Sの予約数が何と1日で100万台を超えた模様にょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20111011_482907.html
これまでの最高がiPhone4の60万台ということでこれはシリーズ史上最高の予約数の製品で
あるといえるにょ。
ここまで伸びたのにはやはり2つの理由があるにょ。
1つは3GSの2年縛りが解けるためであり、もう1つがスマホ市場の拡大にょ。
昨今は契約2年縛りが一般化しているのに加えて端末は2年分割の割賦販売も増えている
ために買い換え周期は2年以上という人が大半になっているにょ。
iPhoneは2代目となるiPhone3GがW-CDMAに対応し日本をはじめとする多くの国での販売が
開始されたのだけど販売台数は3Gの改良版である3GSの方が圧倒的に多いためiPhone
所有者の買い換え需要は4Sが4を越えるのは至極当然のことにょ。
iPhoneによってそれまでは一部のユーザー層にしか認知されなかったスマホが徐々にライト
ユーザーへ浸透するようになったのだけどそれにはAndroidの大躍進も大きいにょ。
Androidと合わせてスマホの潜在需要を拡大することでより多くの人がiPhoneを買い求める
ことになったにょ。
さらにこの度からマルチキャリア対応の国が増えたことが大きいにょ。
国内でも「ソフトバンクだから」という理由だけでiPhoneを避けていた人もauから発売
されることでさらに多くの人が買い求めた結果が過去最高の予約数に繋がったのだと
思われるにょ。
iPhoneは革新的な製品と言われることも多いけどそれは本当なのか・・・?
この度発売されるiPhone4Sは名前こそマイナーチェンジなのだけどCPUがA4チップから
A5チップへ変わったことはかなり大きいにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20111011_482415.html
A4チップ、A5チップはCPUとGPUを1つのダイへと統合したSoCだけど(というかスマホに
使われている高性能なARM系のCPUはすべてがSoCとなっている)CPUコア部分はA4チップでは
Cortex-A8ベースのシングルコアだったのがA5チップではCortex-A9ベースのデュアルコア
CPUへと変わっており、その性能はコア数が倍増した以上のものになっているにょ。
GPUもコア数が倍増しており、メーカー発表では従来比最大7倍の性能となっているにょ。
3GSも見た目は3Gのマイナーチェンジのように思えてしまうけど4→4SのようにCPUとGPUに
関しては大幅な強化が図られており3GS→4よりもスペックアップの幅は大きいとさえ
感じてしまうくらいにょ。
それを考えると4Sというネーミングは筐体デザインを維持して大幅なスペックアップを
図った3G→3GSのパターンと全く同じといえるにょ。
さて、このiPhone4Sのスペック上の最も大きな変化点であるCPUだけどこれだけを見ると
iPhone4ユーザーであってもiPhone4Sを購入する理由にはなりうるのだけどこれは現在の
スマホの流れを見れば革新的というレベルと言っていいかは微妙にょ。
というのもすでに発表されているau、ソフトバンクの秋冬モデルとなるスマホを見ると
デュアルコアCPUを搭載の割合が増えているからにょ。
現時点ではデュアルコアCPUを搭載の機種はハイエンドばかりだけど来年は28nmプロセスが
普通になり、1年間iPhone4Sがモデルチェンジしないとなれば数ヶ月後には普及クラスの
製品でさえもデュアルコアCPUを搭載することが確実視されているにょ。
そのため40nmプロセスで大規模となるA5チップをiPad2だけに止まらずiPhone4Sにも搭載
したのだと思われるにょ。
要するに、モデルチェンジのサイクルが長いiPhoneの場合は無理をしてでもiPhone4Sは
デュアルコアであるA5を搭載する必要があったわけにょ。(これはモデルチェンジが5年
以上と長いコンシューマゲームの場合は特に顕著化してしまうためクアッドCPU、クアッド
GPUによって高性能を実現しているPS Vitaでも22/20nmプロセスが普及する2〜3年後には
普及クラスのスマホに性能面で劣るのは確実となってしまう)
iPhoneがスマホの普及に大きな貢献をしたとはいえ、iPhoneそのものが革新的な製品と
いうわけではなくスマホの元祖というわけでもないにょ。
そうなると「スマートフォンとは何か」ということをまず考えなくてはならないけど
厳格な定義ではないけど「PDA(携帯情報端末)に携帯電話機能が搭載されたもの」という
ものが一般的な認識だと思うにょ。
それだけではなく、汎用的なOSを搭載しそのOS上で動作するソフトウェアをユーザーの手に
よって導入可能ということもスマホの条件には必要と思われるにょ。(スマホには
インターネットとの親和性も1つの要素となっているため国内で広く普及しているi-mode
などの各キャリアが用意しているネット環境に対応しているガラケーも広義においては
スマートフォンに分類される場合があるけどここではスマホには入れないものとする)
「PDAに携帯電話機能を付けたもの」という定義で考えると国内においては1997年に登場
したGENIOが元祖となるにょ。
しかし、第2条件であるアプリ面を考えると国内では2004年のvodafoneの702NKが最初だろう
けど一般化した最初の製品となると「Windowsケータイ」と呼ばれた2005年発売の
「W-ZERO3」となりそうにょ。
W-ZERO3はすでにPDAとしては広く支持されているWindows Mobileを搭載しており、今年
ドコモから発売したF-07CのようにPC向けのWindowsを搭載した製品ではないにょ。
それでも当時は「Windowsパソコン」という誇大広告をすることで話題を集めていたにょ。
スマートフォンの起源をPDAまで遡るとするとやはり出てくるのが93年にAppleが発売した
Newton MessagePadだと思われるにょ。
確かにNewtonはPDAの元祖と考えられていることが多く極めて革新性の高い製品だった
ことには間違いはないけどその反面で製品としては粗が多く「革新性が高いから売れる」
というわけではないことも言えてしまうにょ。
「革新性が高い製品」はそのコンセプトを理解してくれる一部のファンには受け入れられる
けど製品としての完成度がある程度高くないとやはり多くの人に受け入れられる(ヒット
する)のは難しいのではないかと思われるにょ。
国内においてはPDAといえばザウルスがすぐに思い浮かぶけどそのザウルスの元祖と言えば
92年に登場したPV-F1にょ。
ただ、PV-F1もNewtonと同様にヒットには至らなかったにょ。
そこでサイズダウンと低価格化(液晶もQVGAだったPV-F1から半減となる249x168のものを
搭載)した初代ザウルス(PI-3000)以降はしばらくの間は国内でNo.1の携帯情報端末と
なったにょ。
このザウルスはNewtonと異なる点はゼロから作り上げたものというわけではないにょ。
端的に言えばシャープの電子手帳のDB-Zを全面タッチパネルにした製品といえるからにょ。
そのDB-Zもハードウェアの面からするとシャープのポケコンであるPC-E500シリーズに
採用されたシャープの独自CPUであるESR-L (SC62015)が搭載されているし、ソフト面も
従来のシャープの電子手帳で搭載されていたものが搭載されているにすぎないからね。
そうなるとNewtonのようにザウルスという製品が突然現れたのではなく起源を遡ると
シャープの初代電子手帳(漢字対応となったのは97年に発売されたPA-7000だけどそれより
前にはすでにアルファベット、カナのみに対応の機器は存在していた)に行き着くにょ。
iPhoneの起源だけで見れば実際はそこまで遡る必要は全くないにょ。
iPhoneはiPod touch+携帯電話という感じだけど(実際は初代touchはiPhoneより後に
発売された製品であるためこれは正しくはない)そうなるとiPodの起源を遡ってみる
ことにするにょ。
MP3プレイヤー(現在はMP3だけではないため総称としてDAPと呼ぶことが多い)の元祖と
なるのは98年に登場したmpmanだけど当時はフラッシュメモリが高価だったため64MB
(128kbpsでほぼアルバム1枚分)でも5万円程度という高値となっていたにょ。
そのため翌年には2.5インチHDDを搭載して大容量を謳う製品も出たけど今度はサイズ面の
大型化でユーザーからなかなか支持を得られなかったにょ。
その2年後に初代iPodが発売されたにょ。
上記流れから察して分かるようにiPodそのものには革新性は全くない製品といえるにょ。
むしろ、革新的なのはiTunes Storeによる本格的な音楽配信サービスの方にょ。
もっともハードウェアは凡庸だったかというとそうではなく5GBという容量は確かに十分
とはいえないものの(すぐに10GBの大容量モデルもラインナップに加わった)1.8インチ
HDDを搭載によってそれなりにコンパクトサイズかつフラッシュメモリよりも圧倒的に
大容量を実現した製品だったにょ。
ただし、比較的高価な製品だったのに加えて初代モデルはMac専用だったことが大きな
ヒットには繋がらなかったにょ。
Windowsでも使えるようになり、さらに管理ソフトであるiTunesやiTSによる音楽配信
サービスの成功がiPodの大きな成功に繋がり、携帯音楽プレイヤーで世界トップシェア
だったソニーを越えてシェアトップにまで上り詰めることになったにょ。(とはいえ、
iPhoneがDAPとしてはカウントされてないため最近は再びソニーにトップシェアを譲る
ことになってしまった)
iPodの進化の流れを見てみるとやはり顕著に見られるのは世代毎にどんどん新機能が
追加されていったことにょ。
元々DAPとしては大画面の液晶を搭載しているということもあってゲームソフトまで
搭載されていたけど後にiTSではiPod用のゲーム配信サービスも始まったにょ。
モノクロだった画面も第4世代のiPod photoでカラー化され第5世代では動画再生機能が
標準搭載されたにょ。
それ以降は新機能の追加はtouchに譲り、iPodはclassicに改名されて音楽再生がメインの
プレイヤーとなったにょ。
これもフラッシュメモリの価格下落によるところが大きくiPod miniにおいて当初は
1インチHDDを搭載していたもののnanoにそれをバトンタッチした時点でいずれはHDDから
フラッシュメモリによるプレイヤーがメインになることが察知できたにょ。
こうしてみるとtouchも突然生まれたものではなく時代の流れによって必然的に生まれた
ものであることが分かるにょ。
iPhone/iPod touchを語る上で欠かせないのはiPhone OS(第4世代からiOS4へと改名)の
存在にょ。
これはMac OS Xをベースにタッチパネルで扱うデバイスに最適化したものにょ。
WindowsにおいてはすでにWindows CEにおいてタッチパネルを採用した携帯端末への搭載を
考慮されたものになっているけれど作られた当時はペン操作によるポインティングに
よるものであり、UIはそれを最適化したものになっているにょ。
それに対してiOSはスマートフォンへの搭載を考慮したOSとなっているため当初から指で
操作することを前提としたUIになっているにょ。
そのためマルチタッチもデフォでサポートしているにょ。
これがWindows CEからの派生であるWindows Mobileを搭載したスマートフォンにおいて
シェアトップにトップになれなかった1つの理由だと思われるにょ。
PDAでは優れたOSであっても必ずしもスマホに向いているとはいえないからね。
だからこそOSがスマホ用に作られているため後発であるにも関わらずGoogleのAndroid OS
搭載のスマホがシェアトップになれたわけだし、MSもスマホ用にWindows Phone 7を
新たに作ったわけにょ。
では、スマホ用OSとしては不可欠のマルチタッチだけどマルチタッチ技術そのものに関して
いえばiPhone/iPod touchが起源というわけでもないにょ。(ただし、携帯端末において
マルチタッチを採用したのはiPhoneが初めてだと思うし、実際Appleも携帯端末における
マルチタッチの特許を申請しそれが受理されたため今後はGoogleなどとの特許争いが
起きる可能性が十分にある)
そういう面からするとiPhoneは革新的な製品ではなく出るべくして出た製品ということが
いえそうにょ。
とはいえ、iOSは新規OSであるため当初は完成度は高いものとは言い難かったにょ。
しかし、それは徐々に改善されていったにょ。
iPhoneはアイデアや技術を自社の他製品や他社、他分野の製品から吸収してそれを上手く
製品化したことが大きく、総合的なサービスとして優れたものになっていることがApple
ファンやiPodファンだけではなくスマートフォンに興味が無かった層にまで注目するように
なりiPhoneの成功に繋がったのだと思われるにょ。
これはMacやiPodで積み重ねてきたものがあったからこそ成しえたと言えるにょ。
決してiPhoneが革新的な製品だったからではなくむしろ革新的ではないと私は考えるにょ。
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