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おちゃめくらぶ掲示板

738御茶目菜子:2011/10/06(木) 15:28:47
富士フイルムがついにミラーレスに参入!
富士フイルムが高級コンデジ「FUJIFILM X10」を国内で正式発表したにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20111005_481616.html
北米ではすでに発表されているのだけどやはり注目は2/3インチCMOSセンサーとF2-2.8の
明るいズームレンズにょ。
このズームレンズはコンデジとしては非常にめずらしいマニュアルズーム(ほぼすべての
コンデジのズーム機能は電動式のパワーズーム)ということもあり電源OFFの状態で
あっても全長はそれなりにあるにょ。
その代わり、FinePix X100と同様に画質にはかなり期待が持てそうにょ。
解像力テストでもX100と同レベルを実現しているみたいだからね。

センサー性能もまだ実写レビューを見てないので判断はできないけど多くの高級コンデジに
採用されている1/1.7インチCCDを大きく上回るダイナミックレンジが確保されている
みたいであり、APS-CセンサーのX100よりやや劣るレベルみたいにょ。
ただ、性能は高くてもやっぱりセンサーサイズの割には嵩張るのが難点だし、価格も
予価7万円ということで平均的な高級コンデジよりも高めの設定となっているにょ。
X100と同じく「Xシリーズ」として今後もハイクオリティーのデジカメのラインナップを
拡充していく予定にょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/481/838/html/25.jpg.html

さて、この発表会においてX10以上に私が注目したのは富士フイルムのレンズ交換式の
ミラーレスカメラへの参入発表にょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20111005_481838.html
やはり、ミラーレスの潜在需要が大きいことが分かったということが参入の理由だと
思われるにょ。
9月24日に書いたようにミラーレスはコンデジからのステップアップやデジタル一眼の
サブとして使用する人も多くレンズ交換式カメラに占めるミラーレスの販売台数割合は
2年間で5.4%→41%と8倍にアップしているくらいだからね。
その大幅なシェアアップには早くからマイクロフォーサーズによってミラーレスへと力を
入れてきたオリンパス、PanasonicだけではなくNEXシリーズを投入によって参入した
ソニーの存在も大きかったにょ。
そして、Nikon 1 V1/J1によってニコンも参入したためミラーレスのシェアはさらに拡大
するのは確実にょ。
そうなるとこれを黙ってみているわけにはいかないにょ。

ミラーレスへの参入はシェアの問題だけではなく販売単価の問題もあるにょ。
すでにコンデジだけではメーカーは成り立たないレベルまで来ているからね。
それはコンデジの平均単価が近年急落しているというのが大きいにょ。
一昨年初頭は平均販売単価が27000円程度だったのが、昨年初頭には2万円を割り込み
昨年秋には18000円を割り、最近では1万円台前半を推移しているからね。
単価が下がっても補うだけの台数売れていれば問題ないのだけどコンデジの販売台数は
数年前から頭打ち状態になっているにょ。
これにはカメラ付きケータイの性能向上やコンデジで不満を感じた人が価格が下落した
一眼レフに手を出しているという影響があると思うにょ。

そうなるとXシリーズのように単価の高いものを作って売るしかないにょ。
実際売れるかどうか半信半疑だったFinePix X100も現在もなおバックオーダーを抱える
くらいの人気になっているからね。
レンズ交換式カメラは高い利益率があるのだけど最近急激に伸びているミラーレスを見て
参入を行おうとすることは経営者側からすると至極当然の考えにょ。
ただし、レンズ交換式というのは本体を買って完結するわけではない(だからこそ高い
利益率があるのだけど)ということでレンズのラインナップを揃える必要があり新規
参入のハードルが高いのも否めないにょ。
しかし、それは他社と提携すれば十分に可能にょ。

さて、富士フイルムがレンズ交換式のミラーレスに参入する場合には注目するポイントは
下記の2つだと思われるにょ。

 (1)マウント
 (2)センサーサイズ

(1)現在国内メーカーのミラーレスカメラのマウントはオリンパス/Panasonicのマイクロ
フォーサーズマウント、ソニーのEマウント、ペンタックスのQマウント、ニコンのNikon 1
マウントの4種類があるにょ。
当然マウントによって規格が異なり他のマウントのレンズを使用することはできないにょ。
正確にはマウントアダプタによって一部は他のマウントのレンズを使用することは可能に
なるもののAFができないだけではなく絞りの制御さえできない(昨今は電子制御であるため
機械式なマウントアダプタでは対応が不可能)ということで著しく制限があり、基本的には
使えないものとして考える必要があるにょ。(それにイメージサークルも異なるし)

富士フイルムは現在自社で一眼レフを作っていないためミラーレスに参入する場合は自社の
過去資産はないので他社の規格に参入するか新規規格を立ち上げるかは自由に行うことが
可能になるにょ。(銀塩の中判、大判カメラは依然として作っているけどミラーレスには
特に影響は与えることはない)
すでに一眼レフを作っているメーカーだとミラーレスとは競合の可能性があるためミラー
レスへと主軸を動かすか一眼レフとは競合しないような規格が求められるにょ。(Nikon1は
自社の一眼レフと競合しないように考案されたためあのような形になった)
仮に他社の規格に参入する場合はどこになるのかというと可能性の問題からするとマイクロ
フォーサーズ、Nikon 1、Eマウントの順が高そうにょ。

マイクロフォーサーズはオリンパスとPanasonicによって策定された規格だけどオリンパス
とは記録メディアにおいてスマートメディア、xDピクチャーカードで深い関係になった
わけだからね。(xDに関してはオリンパスと富士フイルムのみの規格だし)
それにフォーサーズはサイズと画質においてミラーレスにおいては最適だと私は考えて
いるにょ。(それにフォーサーズに関しては富士フイルムは好意的だったし)
ニコンが2番目なのはかつて富士フイルムは「FinePix S5 Pro」などのニコンFマウント
採用のデジタル一眼を作っていたからにょ。
それにNikon 1で採用している撮影センサー面にAFセンサーを配置した像面位相差検出
方式のセンサーは富士フイルムもすでに作っているしね。
もしも、ニコンのミラーレスがFマウントのフランジバックを縮めただけのマイクロF
マウント採用とかだったら間違いなくそのマウントがイチオシだったにょ。(もっとも
富士フイルムが独自でマイクロFマウントを立ち上げる可能性はゼロではないけど)
3番目のソニーは過去の例からいえばほとんど関わりがないもののEマウントを公開して
参入企業を求めていることから実現はゼロではないということを判断したにょ。
現時点では国内で唯一のAPS-Cセンサーを採用したミラーレス用のマウントだしね。
ペンタックスのQマウントは企業の接点の無さとセンサーサイズの小ささを考えると
さすがに考えにくいにょ。(富士フイルムは画質をかなり重視しているみたいだからね)
私の予想では確率はマイクロフォーサーズ30%、Nikon1(もしくはFマウント)20%、
Eマウント10%、その他5%、独自マウント35%といった感じにょ。

(2)仮に独自マウントだとするとセンサーサイズをどうするのかという問題があるにょ。
現在はフルサイズの半分弱の面積のAPS-C、APS-Cの約2/3の面積のフォーサーズ
(4/3インチ)、フォーサーズの約半分の面積の1インチセンサー、1インチセンサーの
さらに約1/4の1/2.3インチセンサーの4種類のセンサーサイズがミラーレスには存在して
いるにょ。
一般的に考えると画質はセンサーサイズが大きい方が有利だけどサイズの面では不利に
なってしまうにょ。
NEXを見てのようにボディサイズは頑張れば小型化できるけどレンズだけはどうにも
ならないからね。

あと小型化の面で重要なのはフランジバックにょ。
フランジバックはマウント面からセンサーまでの距離だけどこれを小さくすれば薄型化が
可能になるけどレンズの設計(特に広角レンズ)が難しくなるという問題があるにょ。
それはセンサーに垂直に光が入るのがベターだけどフランジバックが短くなればなるほど
周辺部の入射角はきつくなってしまうから画質面で悪影響を与えてしまうにょ。(その
影響の度合いはセンサーの周辺部をレンズに最適化する工夫もできるためフランジバックの
影響が大きいとは一概には言えない)

ちなみに各マウントのセンサーサイズとフランジバックは下記のようになっているにょ。

        フランジバック センサーサイズ・対角サイズ フランジ/対角サイズ
 ペンタックスQマウント 9.2mm 1/2.3インチ   7.7mm     1.19
 ニコン1マウント    17mm  1インチ     15.9mm     1.07
 マイクロフォーサーズ 20mm  4/3インチ    21.6mm     0.93
 Eマウント       18mm  APS-C      28.2mm     0.64

こうしてみるとセンサーサイズに対するフランジバックの長さ「フランジ/対角サイズ」は
Eマウントだけが極端に短いことが分かるにょ。
フランジバックが短いことによってセンサーサイズが大きい割りには本体の奥行きを
小さくできたけど周辺部の画質においては他のマウントよりも不利になるにょ。
確かに上記のようにフランジバックが短くても工夫によって克服できるもののこれは
Eマウントが他のマウントよりも多くの工夫を求められるというわけにょ。
他のマウントがフランジバックを短くすることで何も工夫してないわけではない(センサー
サイズの割りにフランジバックが長かったフォーサーズセンサーは周辺画質の面では有利と
なっていたけどマイクロフォーサーズによってフランジバックを半減したたためその
アドバンテージを失ったもののそれはセンサーを工夫することで克服している)という
ことを考えるとフランジバックを短くしてセンサーサイズを大きくするということは
それだけセンサーやレンズ設計を難しくしてしまうことになるにょ。
したがって、「フルサイズになれば高画質になる」という単純なものではないにょ。

独自マウントならばすでにX100で採用しているAPS-Cセンサーが最も可能性が高そうにょ。
しかし、X100のようにレンズをセンサーに最適化をするということはレンズ交換式では
難しくなってしまうにょ。
そのため画質を重視しつつ設計を容易にしようと思えばある程度のフランジバックは
必要(APS-Cでマイクロフォーサーズ並にするにはフランジバックは26mmに達するため
どれだけ頑張って本体を薄型化しても35mm程度の厚さになってしまうため競合他社よりは
不利となる)とはいえ、どれだけあれば問題ないかという境目はないため難しいにょ。
NEXのパンケーキの周辺画質が悪いのはフランジバックの短さだけではなく単に無理に
レンズを小型化してしまったことに対する悪影響の方が大きいだろうからね。

結局は画質とサイズの妥協点をどこに設定するかですべてが決まるにょ。
独自マウントならばAPS-Cが難しいと判断したとしてもマイクロフォーサーズ以上のサイズ
にはすると思うにょ。(でないとわざわざ独自にする意味がかなり減ってしまうし
画質重視ならば最低でもフォーサーズクラスのセンサーは必要だと思う)
富士フイルムはセンサーもレンズも設計できる数少ないメーカーなので独自でやっても
十分成功の可能性はあるけど個人的にはこれ以上規格が増えないことが望ましいと感じて
いるにょ。(まぁキヤノンは100%独自でやってくるだろうけど・・・)




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