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おちゃめくらぶ掲示板

735御茶目菜子:2011/10/03(月) 15:09:40
描くのが早ければ上手いのか?
部屋の中を漁っていたら昔描いていた絵が見つかったので公開してみるにょ。

 (A)1991年 http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/test/nawatobi.jpg
 (B)1993年 http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/test/PJ93.jpg

(A)の方は91年頃に描いた絵で(B)の方は93年頃に描いた絵にょ。
両方とも冊子の表紙絵であるために手抜き絵ではなく当時はそれなりに本気で描いたもの
となっているにょ。
ちなみに(A)の冊子は見てのように「なわとび」の攻略本となっているにょ。
昔は趣味として縄跳びをしていたためにその成果として「3重跳び」を「2重跳び」の
感覚(2重跳びと同じ縄の回転速度で3重跳びを跳ぶ)という方法を編み出したにょ。
当然ながらその方法を使えば2重跳びは格段に楽に跳べるにょ。
私はこのような攻略本の類は自作ゲームを中心にたくさん作っているにょ。
(B)の方はPJという雑誌のデータを集計した一種の考察本にょ。
いずれもテキストメインであり、それに挿絵が入っているというレベルにょ。

さて、私が趣味としてお絵かきを始めたのが86年のことにょ。
ここで「趣味として」というものの定義は人それぞれにょ。
絵の場合は大半の人は幼少時には落書きをしていたので「お絵かき」というもの自体は
勉強としてではなく遊びの一環として行ってきたと思われるにょ。
それは趣味として認識している人はあまり居ないと思うにょ。
しかし、それは小学、中学になると学校の図工や美術の授業以外は描かなくなるという
人が大半ではないかと思われるにょ。(中には幼少時の延長としてそれがいつの間にか
趣味となった人もいると思うけどそういう人だと境目がいつだったのかは判断が難しい)
私も例外ではなくお絵かきからは離れていったにょ。

そんな私は86年某日に突然描き始めたにょ。
実はそれ以前も何度か描いたことがあるけど普段描かないものだから小学生の落書き
レベルの絵しか描けなかったためあまりの下手さに嫌気がさしていたけどやっぱり上手く
なりたいという思いがあって継続的に描くことにしたのが始まりにょ。
自分が描きたいキャラを自由に描くことができたらどれだけすばらしいことだろうかと
いうことで「自分の想いを表現できるようになりたい」ということで描き始めたけど
いきなり壁にぶち当たったにょ。
私が出来なかったのはまずはデフォルメをして描くということにょ。
描きたいのがアニメや漫画のキャラのようなデフォルメキャラだけど授業で描くのは
リアルタイプの絵ばかりだからデフォルメに慣れてなかったせいにょ。(とはいうものの
人物絵を描くのが上手かったかというとそんなことはなく下手な人物絵よりもさらに下手な
デフォルメ絵しか描けなかったという話)
そこで好きな漫画の絵も見ながらそのデフォルメの仕方(というか顔のパーツの描き方)を
覚えていったにょ。

いろいろミックスしたためすでに元となった作品の原形をとどめていないのだけどそれは
元となった絵があっても書き慣れてくれば自然に自分の絵に変わっていくのだけど私の
場合は単に似せる技術さえなかっただけにょ(笑)
そこは、「オリジナルキャラ」として描くことで問題はなかったにょ。
そうやって86年から5年間描いてきて(A)の程度ということは当初はどの程度低いレベル
だったかということが想像できると思うにょ。
この間、私の修行(?)の一環として雑誌に投稿したり年賀状に自作絵を描いたりして
いたにょ。
当然、雑誌投稿はすべてボツだったけど年賀状はボツがないため相手の目に入るにょ。
やっぱり、「一人でも多くの人に自分の絵を見てもらいたい」という想いがこの頃から
すでにあったのではないかと思われるにょ。

上手くなるためには重要なのは6月25日に書いたように「たくさん描く」ということにょ。
実際枚数だけはたくさん描いたにょ。
というか、当時は自分の中で速さを競っていたからね。
鉛筆書きの絵だとバストアップならば2、3分、全身でも10分くらいで書き上げたにょ。
カラーであっても1枚30分くらいだったからね。
年賀状の絵なんて全部書き下ろしのカラーイラストなのに3日間で50枚描いたくらいにょ。
当時はそれなりには描けていたと思っていたけどこうやって比べるといかに下手だったか
ということがよく分かるにょ。(これでも当時としてはめちゃくちゃ下手というわけでは
なくそれなりに描けていたと自分で感じていたからこそ友人に自作絵を年賀状として
送っていたんだけど・・・)

やはり、私の絵のターニングポイントとなったのは92年に某雑誌で初掲載となったことにょ。
それまでは自己満足(描いても描いてもなかなか上手くならないから1枚を何分で描けるか
というタイムアタック要素を導入して何とかモチベーションを維持していた)だけで描いて
いたのだけど1回載ったのだからさらに載せてやろうという目標ができたにょ。(掲載を
狙った場合速いだけでは意味がない)
それが結果としては大きな成長に繋がったのだと思われるにょ。(やっぱり明確な目標は
大事だと思う)
そして、6月29日に書いたように96年(これも本の表紙用に描いたもの)にはこのレベルに
なったにょ。(当時はネットがなかったので勉強の仕方として参考になるような本を買い
漁っていたし、先輩となる投稿者を師匠にして特訓をしていた)

 (C)1996年 http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/test/PJ96.jpg

その数年間の過程で会得したものをまとめたら(これも6月29日に書いたけど)こんな感じに
なっているにょ。((C)の本で掲載しているもの)
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/test/bigginers_lecture.jpg
(A)(B)(C)と順番に見ていけば私の絵の大ざっぱな変遷が分かるにょ。
96年の時点でスタートから10年経っているのだからそれから15年経った今はさぞかり上手く
なっているかと思えばそんなこともないにょ。

 (D)2010年 http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/CG/ochame.jpg
 (E)2011年 http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/CG/akari.jpg

(D)の方はmixiのアイコン用に描いた絵だけど「おちゃめくらぶ」のトップページにも
使っているので見たことある人もいるかと思われるにょ。(検索エンジンやブックマーク
経由で直接この掲示板に入っている人だと目にしたことがないだろうけど)
これは(B)と同じく自己投影したオリジナルキャラにょ。
同じキャラを描いたはずなのに当時の面影は全くないけどまぁ17年も経てばこんなものかも
しれないにょ。
(E)の方は最近(先月)描いたものだけどこれはかける時間を最小限に抑えて描いたもので
あるため本気と落書きの中間くらいの絵となっているにょ。(この絵にかかった時間は
約4時間なのでpixivに投稿している絵の5分の1程度の時間でしかない)
とはいっても、本気絵がそこまですごいかというと全然そんなことはないにょ(笑)

93年から96年の3年間は自分でも見違えるほど上手くなったと思えるけどそれ以降は自分で
実感できるほどの上達はないにょ。
それにはアナログからデジタルへの移行問題によるマイナス影響もあったからね。(再び
習熟度ゼロの状態からスタートするため)
デジタル絵はザウルスでは96年から描いていたもののPCはマシンスペックの問題もあって
本格的にデジタルで描き始めたのは2001年に自作PCを組んでからにょ。
そこで問題となったのは線画にょ。
アナログでは鉛筆書き→ペン入れ→トーン、ベタ、や仕上げとなる(カラーの場合は
色鉛筆やコピックを使って塗っていた)けれどデジタルでは線画が描けないために線画は
スキャンして取り込んでいたにょ。
それに色塗りもマウスでは無理があったためにそれから1年余り経ってから(つまり
約9年前)ペンタブを購入したにょ。

ペンタブを購入して変わったのはやはり塗りに強弱が付けられるということにょ。
コピックだと塗りはアニメ調しかできず、微妙な濃淡が欲しい場合は色鉛筆を使って
いたにょ。(私の塗り技術が低かったためコピックで微妙な濃淡を出そうとすれば単なる
色ムラのようになってしまいあまりキレイに見えないためできるだけムラができない
ように塗っていた)
これによってデジタルの塗りは格段に変わったにょ。
一番変わったのは塗る速度が速くなったということにょ。(作業速度が速くなれば数が
こなせるのでソフトに慣れることができる)
それから数年間は線画は上手くなってないけど塗りは大きく変わったと思うにょ。
これはソフトの慣れも大きいけど時間を掛けるようになったことが大きいにょ。
ただし、ペンタブを使ってもまともに線画は描けなかったためにずっと線画はスキャン
したものを使ってきたけどこれではいけないと思い半年前からはラフからすべてデジタルで
行うことにしたにょ。

移行当初は下絵のレベルが大幅に下がってしまったためペン入れに非常に苦労したけど
それが慣れたため多少は上がったにょ。
といってもまだ現時点においても下書きのレベルはアナログには遠く及ばないレベルにょ。
そこでペン入れをした際には5月23日に書いたようにペン入れの修正という過程を導入して
いるにょ。
要するにラフ→下書き→ペン入れ→ペン入れ修正(清書)という4段階になったにょ。
これによって、線画のクオリティはアナログ時代よりも逆に上がっているのではないかと
思われるにょ。(アニメ塗りの場合は線画力アップはかなり有用)

デッサン力そのものは15年前と比べて見違えて変わったということはないけどデジタル
移行時に起きてしまったクオリティの低下を10年間かけて何とかアナログ時よりも高める
ことができたというのが一種の上達といえなくもないにょ。
したがって、本格的にプラスになるのはこれからにょ。
とはいえ、やはり大きく変わったのは1枚仕上げるのに掛ける時間にょ。
91年頃は1枚30分だったけどそれは96年頃には数時間にまで達するようになったからね。
そして、2000年以降は時間を掛けることでクオリティアップの方向性となったために
1枚にかかる平均時間はどんどん長くなっており、今はpixivに投稿している絵の1枚
あたりの平均時間は20時間以上にまで達しているにょ。

それでは、昔(91年頃)にそれだけの時間を掛けていたら高いクオリティになったか
というとそうではないにょ。
丁寧にはなるけど絵そのものの出来は時間を掛けてもあまり変化はないからにょ。
絵を描くというのはイメージ力がまず必要だけどそれを具現化するための技術が必要
だからね。(私は描きたいキャラをフルカラー、フルアニメーション、フルボイスで
脳内再生できるくらいのイメージ力があるけどこれはアニメ作品のキャラではなくアニメ化
されてない漫画やラノベ原作作品であっても自由なキャラデザと自由な声優選択によって
脳内アニメーションの再生が実現可能となる)
その技術というのは自分の絵のどこが悪いのかという自己判断ができ、どうすれば良く
なるかとを自分自身の手によって解決することができる力にょ。
つまり、「分かる」だけでは駄目で「できる」という必要があるにょ。(とはいえ
「分かる」だけでも十分な意義がある)

いくら時間を掛けようとも技術面がボトルネックになってしまうため自分の実力を越える
絵を描くことはできないにょ。(人によってはイメージ力の方がボトルネックになって
いる場合もあるためその場合には技術(画力)だけを高めるのではなくイメージ力を
高めていく必要がある)
確かに模写やトレスを行えば実力を越えることは可能だけど他人の著作物をトレスした
絵を発表することはあまり好ましいものではないからね。(自分が撮った写真などを
トレスするのは問題ない)
したがって、時間を掛ければクオリティアップになるというのはそれだけ実力が付いた
と私自身は判断しているにょ。(短時間で描いてばかりいるとボトルネックがどこに
あるのかが自分自身で分からないという問題がある)
これも現在の私においては20時間くらいがボーダーラインであり、これが40時間も
50時間も掛けたところで目に見えた変化はないにょ。(少し前までは15時間くらいが
ボーダーだったので直しのスキルは向上していると思う)

一般的には上達した場合において従来と同じクオリティであればより短時間で描けると
いう場合が多いにょ。
ただし、私は上達量が極めて微量であり目に見える変化は時間を掛けることでようやく
手に入れることができた(描いたあとの修正作業に時間を費やすことでクオリティの
アップを図っている)ため短時間で描くとクオリティダウンしてしまうにょ。
30分で描いた絵ならば15年前とほとんど変わってない感じにょ。
これは普段から短時間で描くということに慣れてないせいだと思うにょ。(ラフならば
短時間で描けるけど)

では、普段から短時間で描いている人ならばどうかというとこれは91年頃に私が体験
したように短時間で描けるからといって時間を掛けたらより上手い絵が描けるというもの
ではないにょ。
自分のピーク性能を引き出すというのも1つのスキルといえるにょ。
これは時間をかけてじっくり描くということをたまには行わないとそのスキルを向上させる
ことはできないにょ。(どの程度の時間までリニアに上昇するのかということを見極める
必要があり、それよりも圧倒的に長い時間を1枚に費やすというのは無意味だし、上手く
なるためには枚数を重ねる必要があるため本気絵に時間を掛けている合間にラフなどの
短時間で描ける絵をたくさん描くことが求められる)
私が(A)を描いていた頃から20年かけて身につけたものはこのピーク性能を上げるスキル
だけかもしれないにょ。(言い換えれば自己判断、自己修正できるスキルかもしれない)
とはいえ、その上がったピーク性能をもってしてもpixivにおいてはランカーレベルには
ほど遠いため基礎画力を高めるということが必要になってくるにょ。
そうすれば、さらにピーク性能は高まるのではないかと思われるにょ。
時間は相当かかりそうだけど始めての時を思い出して頑張っていきたいにょ。(始めて
掲載されたとき、pixivで始めて評価をもらったとき、始めてブクマされたとき、
始めてランクインしたとき・・・その時のうれしさを忘れなければ頑張れる・・・はず)




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