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おちゃめくらぶ掲示板
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高価なUltrabookと安価な廉価版モバイルノートのどっちを選ぶ?
東芝がUltrabook準拠の「dynabook R631」を発表したにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110929_480188.html
国内メーカーとしては初のUltrabookとなるわけだけどネットブックを約6万円、CULV
ノートを約10万円で販売しているメーカーだけにあまり価格は期待できないものの10万円
以下でUltrabookを出すということを発言していたためそれなりには期待していたにょ。
ところが、国内で販売されることになったのはSSD、Office搭載の上位モデルだけであり
10万円以下で販売されるであろう下位機種は国内では発表されなかったにょ。
では、このdynabook R631とMacBook Airを比較してみるにょ。
dynabook R631 MBA MC965J/A
CPU Core i5 2567M 1.6GHz Core i5 1.7GHz
液晶 13.3インチ 1366x768 13.3インチ 1440x900
メモリ 4GB 4GB
ドライブ SSD 128GB SSD 128GB
サイズ 316x227x15.9mm 325x227x17mm
重量 1.12kg 1.35kg
公称駆動時間 9時間 7時間
価格 150000円(予価) 110800円 ※APPLEストア価格
薄さや軽さではdynabook R631の方が上だけどCPU性能や画面解像度ではMBAの方が上にょ。
そして、価格においては圧倒的にMBAの方が上にょ。
駆動時間に関しては測定方法が異なるため保留とするにょ。
R631の方は発売前の予価ということで実勢価格ではないとしてもMBAの方は価格com
最安値では9万円台半ばであり、仮にOffice搭載で2万円アップが妥当だと考えても
R631の実売価格は11万円台まで下がらないとコストパフォーマンスにおいてMBAと比べて
劣ることになるにょ。
確かに薄さや軽さは非常に大きいという人もいるかもしれないけど1cmの違いならともかく
わずか1.1mmの差は通常の使用においてはほとんど差を感じないと思われるにょ。
230gの重量差はそれなりに大きいけどそれに数万円出せる人はかなり限られるにょ。
そもそもUltrabookはスタンダードノートPCや既存のCULVノートと比べてプレミアム性が
高い(薄型、軽量、長時間駆動など)ということによってそれらより多少高価格でも
十分売れる可能性を持っているのだけど価格差が非常に大きい場合はそのプレミアム性と
価格差を天秤に掛けてUltrabookは選択肢にはならない可能性が高くなるにょ。
あと個人的には画面解像度重視(画面解像度は普通に使用しているだけでも簡単にその差を
体感できる)のためこの画面サイズでWXGAというのは高い価値観を持つことはできず
かなりの割高感を感じてしまうにょ。
そもそも、Ultrabookは9月28日に書いたように「プレミアム性ありそこそこ安い」という
ことがヒットするためには求められているにょ。
「世界最薄最軽量だから高くて当たり前」というのは例えるならば世界最薄最軽量のAtom
搭載ネットブックを10万円オーバーで販売するようなものであり、それはすでにネット
ブックの根本的なメリットを失ったものというのは誰でも分かるにょ。
端的に言えばVAIO Xを「ネットブック」として販売するようなものにょ。
これはプレミアムノートだからこそ基本性能が多少低くても十分に価値があるものにょ。
だから、dynabook R631もプレミアムノートとして販売するならば世界最薄最軽量という
ものには大きな意味があるにょ。
しかし、Ultrabookとして販売する場合にはその称号を得るために高価になってしまう
というのは本末転倒にょ。
dynabook R631の発表と同日にそれとは対極的なモバイルノートPC「LuvBook S」シリーズが
マウスコンピュータから発売開始されたにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110929_480405.html
このLuvBook Sは下位モデル(エントリー構成)は何と39900円となっているにょ。
価格だけから判断すると「ただのネットブックか・・・」と思ってしまうけどこのPCは
何とSandyBridgeベースのCPUを搭載しているにょ。
では、これはCULVノートかと聞かれるとそれも違うにょ。
実はこのLuvBook Sに搭載されているCPUはULV版ではなく通常電圧版CPUだからにょ。
LuvBook Sはエントリー、スタンダード、ハイスペック、プレミアムの4モデルが用意されて
いるけどその中でプレミアムを除いた3モデルのスペックを見てみるにょ。
エントリー構成 スタンダード構成 ハイスペック構成
LB-S210E LB-S210B LB-S210S
CPU Celeron B800 1.5GHz Core i3 2310M 2.1GHz Core i5 2430M 2.4GHz
2コア/2スレッド 2コア/4スレッド 2コア/4スレッド/TB3GHz
液晶 11.6インチ 1366x768 同左 同左
メモリ 2GB 4GB 8GB
ドライブ HDD 320GB HDD 500GB 同左
サイズ 288x195x36mm 同左 同左
重量 1.5kg 同左 同左
公称駆動時間 4.3時間 5.3時間 同左
直販価格 39900円 49980円 59850円
直販であるためBTOにも対応しており、メモリやHDDの増量やSSDへの換装オプションも
用意しているにょ。
さらにOS無しモデルまで用意しているのは大手PCメーカーではマネができないにょ。
OS無しだと7350円安く購入できるためすでにライセンスが余っているWindowsを所持して
いる人やUbuntuなどのLinux系のOSを導入したいという人はOS無しを選ぶことによって
さらにコストパフォーマンスが高くなるにょ。(ただし、サポートしているOSはWin7のみ)
では、この3モデルの中でどれが最もお買い得かを考えてみるにょ。
確かに一番安いエントリー構成がコスト的に有利なのは事実だけどメモリ、HDDの容量の
差だけではなくCPUの差も大きいため単純にはいかないにょ。
セレロンとはいえSandyBridgeベースであり、デュアルコアの1.5GHzであるためCULV
ノートと同レベルの性能がありネット程度であれば十分なスペックにょ。
そして、このセレロンB800のGPUはSandyBridgeで強化されたIntel HD Graphics 3000は
内蔵されておらず、上位の3モデルと比較してGPU性能で劣るにょ。
さらにパワーマネジメントではCore iと比べて劣るためバッテリ駆動時間が短くなって
しまっているにょ。
それに引き替えスタンダード構成のCore i3はそのような問題点はない上にクロックだけを
見てもエントリー構成と比べて600MHz(1.4倍)も上だし、それに加えてHTT対応で
4スレッドでの動作によってクロック差以上にピーク時の性能差があるにょ。
では、ハイスペック構成のCore i5を見てみるとCore i3と比べて性能は高いとはいえ
クロックだけを見ると300MHz(1.14倍)しか差がないにょ。
ターボブースト機能搭載でシングルスレッド動作時には3GHzまでクロックが上がるとはいえ
それでようやくi3の1.4倍の性能となるにょ。
したがって、セレロンでは不十分だけどi3では十分であるという場合よりもi3では不十分
だけどi5では十分であるという状況はかなり限られてくるにょ。
そうなると価格差を考えるとi5の性能が絶対に必要という人以外はi3が最もコスト
パフォーマンスにおいて優れていると言えそうにょ。(エントリー構成の性能や駆動時間で
十分という人にとってはエントリー構成が最もコストパフォーマンスが高くなるけど)
UltrabookとLuvBook Sのような廉価モバイルノートは直接的な競合相手にはならないとは
いえUltrabookがその廉価モバイルノートよりも高価であるならばユーザーが価格差に
納得するような理由が必要にょ。
確かに薄型軽量というのはプレミアム性(付加価値)が高いのだけど世界最薄最軽量を
求めている人はあまり居ないと思われるにょ。
そのような薄型軽量ノートが従来は高価だったのは高い製造技術が必要というのに加えて
需要が限られるため薄利多売というわけにはいかずそれなりに利幅がないと開発コストを
回収できないためにょ。
Ultrabookはそこまで無茶な要求はしていないので多くの技術的には企業が参入できる
レベルになっていると思われるにょ。
とはいえ、薄型、軽量化は世界一ではなくてもそれなりのコストアップにはなるにょ。
そこで重要になるのが量産効果による価格下落にょ。
ネットブックは元々部材コストを抑えて作られているため安価にできて当然なのだけど
それがユーザーに受け入れられて一時期は爆発的ヒットとなり量産化によって価格をさらに
抑えることができたからね。
Ultrabookも多くのユーザーに受け入れられるためには価格が重要になってくるにょ。
高価格であれば普及することなく量産化による値下がりは期待できないにょ。
プレミアム性をそこまで欲しないならば安価なPCはいくらでもあるからね。
かつて、ノートPCはデスクトップPCと比べて高価な製品であり、存在そのものが高付加価値
であったからこそデスクトップPCよりも高価であってもそれなりに売れ、量産化が進み
部材コスト低下によってさらに安価になり今はノートPCがPCの主流になっているにょ。
ただし、かつてのような利幅の大きな製品ではなく低価格化の影響を受けてどのメーカーも
利益を出すのに苦労しているにょ。
一般ユーザーの多くは必要十分の性能で安ければそこまでの高付加価値は望んでいない
と思われるにょ。
したがって、UltrabookはIntelが主張するような現在主流のスタンダードノートPCを置き
換えるものになるとは思えないにょ。
しかし、薄型軽量化などのプレミアム性を出すことで家庭向け、オフィス向けではなく
個人で使用するPCとして需要を拡大することが可能になっているにょ。
確かに日本においては薄型軽量のモバイルノートは多数発売されているとはいえ、それらは
基本的に高額な製品となっているため個人が自分用として買うという人はかなり限られて
くると思うにょ。
潜在需要はあっても今までは価格面の問題で需要が伸びなかったというのはネットブックの
爆発的なヒットを見ても明らかであり、ネットブックと比べて普通に使うには十分な性能が
あるUltrabookは多少価格がスタンダードノートPCよりも高価であっても十分に売れる
商品だと思うにょ。
そして、それが個人に十分に普及すれば家族共用のノートPCという存在自体が希薄に
なってくるにょ。
そうすると結果としてUltrabookがスタンダードノートPCを置き換えるという可能性は
十分にあるにょ。
そのためにはやはり重要なのは価格にょ。
39900円の廉価モバイルノートより10万円高価というのは薄型軽量化だけで埋めることが
出来る人は限られるため同じ筐体での廉価版の投入は必要不可欠だと思われるにょ。
そうすることでトータルの販売数が伸びるために開発コストの回収も容易に行うことが
できるにょ。
個人的には13インチクラスではなく10インチ11インチクラスの投入を期待したいけど
世界的需要を考えると13インチの方が上だし、熱設計の難易度が上がりそのサイズに抑える
というのは難しそうにょ。(CULVノートがどれも分厚いものになっているのは熱設計が
難しいためコスト優先でそうなったのだと思われる)
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