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おちゃめくらぶ掲示板
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Ultrabookは売れない・・・?
話題のUltrabookがついにエイサーから発売になるにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110927_479836.html
この度スペックや予定価格が正式に公開されたけど予価は上位モデル(Aspire S3-1)が
15万円、下位モデル(Aspire S3-2)が9万円と予想以上に高価にょ。(名称は仮称)
CULVノート(Aspire 1410)を予価6万円弱、実売49800円で出したエイサーからすると
そのプラス1万円くらいのプレミアを考えて下位モデルは7万円くらいで出したらいいな
と思っていたら予想以上の高値だったにょ。
では、そのスペックを見てみることにするにょ。
Aspire S3-1 Aspire S3-2
CPU Core i7 2637M 1.7GHz Core i3 2367M 1.4GHz
液晶 13.3インチ 1366x768 同左
メモリ 4GB 同左
ドライブ SSD 240GB HDD 320GB
サイズ 323x218.5x17.5mm 同左
重量 1.4kg 同左
公称駆動時間 7時間 6時間
予価 15万円 9万円
確かにCULVノートと比べるとスペックが上がっているし、薄型化による高コストを考えると
一概に高価ともいえないのも事実にょ。
では、似たような13インチクラスの薄型ノートPCと比較してみることにするにょ。
比較対象として選択したのはMacBook Airの13インチモデルとVAIO Zにょ。
MBA MC966J/A MBA MC965J/A
CPU Core i5 1.7GHz Core i5 1.7GHz
液晶 13.3インチ 1440x900 同左
メモリ 4GB 同左
ドライブ SSD 256GB SSD 128GB
サイズ 325x227x17mm 同左
重量 1.35kg 同左
公称駆動時間 7時間 同左
APPLEストア価格 138800円 110800円
VAIO Z(店頭モデル)??VAIO Z(直販ベーシックモデル)
CPU Core i5 2410M 2.3GHz Core i3 2310M 2.1GHz
液晶 13.1インチ 1600x900 同左
メモリ 4GB 同左
ドライブ SSD 128GB 同左
サイズ 330x210x16.65mm 同左
重量 1.165kg 同左
公称駆動時間 9時間 同左
価格 133768円 139800円
※価格com最安値 ※ソニーストア価格
発売前の予価は25万円
(店頭モデルにはRADEON HD6650M、BDドライブ内蔵media docを付属)
Aspire S3とMBAを比較すると上位モデルのCPUはAspire S3の方がやや上、下位モデルの
CPUはAspire S3の方が下でSSDではなくHDDを搭載ということを考慮してもAspire S3は
そんなに高価ではないといえるにょ。
ただ、MBAも価格com最安値の店だと上位モデルが117824円(APPLEストアより20976円安)、
下位モデルが96800円(同14000円安)で入手可能となっているにょ。
これがAspire S3でも言えてもしも発売後の最安値の価格が予価から上位モデルは2万円
下がり13万円、下位モデルは1.5万円下がり7.5万円へと変わってくればイメージはかなり
変わってくるにょ。
次に、プレミアムノートPCであるVAIO Zと比較するとAspire S3はコストパフォーマンス
において完全に負けてしまうにょ。
昨今のモバイルノートと同じく通常電圧版CPUを搭載したVAIO ZはULV版のCPUを搭載の
Aspire S3とはワンランク上の性能にょ。
CPU性能だけではなく薄さや重量や駆動時間においてすべてAspire S3の大敗にょ。(唯一
Aspire S3が勝っているのはSSDの容量くらい)
そして、店頭モデルにはBD、RADEON HD6650Mを搭載したメディアドックとMS Officeが
付属するにょ。
本来ならば25万円という高値のはずだけどネットショップでの値下がりが大きくて
今では上記のように13万円台で購入可能であり、メディアドックやOfficeが付属しない
直販のベーシックモデルとほぼ同じ価格となっているにょ。
この異常な安さの店頭モデルは除外して直販ベーシックモデルとのみ比較した場合でも
上位モデルの予価15万円は高価に感じてしまうにょ。
VAIO Zには10万円以下で入手可能なモデルは存在しないため下位モデルは比較対象が無く
Aspire S3の不戦勝と言えるにょ。
ただ、気になるのは画面解像度にょ。
MBAは11インチモデルこそWXGAだけどこの13インチモデルではWXGA+(1440x900)という
解像度を採用しているし、VAIO ZはベーシックモデルでさえWXGA++(1600x900)であり
直販のカスタマイズモデルではフルHD(1920x1080)が選択できるにょ。
それに対してAspire S3は上位モデル、下位モデルともにWXGA(1366x768)となって
いるにょ。
CPUの性能差はそのCPUをフルパワーで使用する機会がない限りはULVと通常版の差や
i3とi7の性能差は体感することはできないけど解像度においては普通にWebブラウジング
するだけでも十分体感することが可能であり通常モデルはまだしも上位モデルでWXGAは
解像度不足といっても過言ではないにょ。(下位モデルを買う人は価格を重視し、上位
モデルは快適性を重視すると考えられるため)
そういう意味では上位モデルはVAIO Zにコストパフォーマンスで劣るどころかMBAにさえ
コストパフォーマンスで劣ってしまっているように感じられるにょ。
普通に使えるスタンダードノートPCが4万円から入手可能となっている今となっては
価格面の安さだけをウリにしたネットブックは何度も書いているように売れなくなって
当然にょ。(ネットブックは普通に2万円で購入可能ならば多少スペック不足でも売れる
可能性はあるけどそれは製造コストを考えた場合に実現不可能)
Ultrabookは十分な性能を持った上で可搬性があるということでスタンダードノートPC
よりも高値でも十分販売は見込めると思うにょ。
というか、先進国では需要が伸び悩んでいるため世帯に1台のPCではなく1人に1台のPCと
して販売することでより多くの需要を見込むしかない状態だしね。
しかし、需要はあってもそれを買うだけの価値があるかどうかにょ。
ネットブックは当時のスタンダードノートよりも安価でなおかつ可搬性が高いということで
一時期は爆発的にヒットしたにょ。
そうなるとWin7を快適に使えるUltrabookがスタンダードノートPCと同等以下の価格ならば
再び爆発的ヒットの可能性はあるにょ。
それはネットブックよりも部材コストがかかるCULVノートがスタンダードノートPCよりも
高値となってしまったことを考えるとそれよりも高コストになるUltrabookがスタンダード
ノートPCよりも安くなることはほぼあり得ないにょ。
高いか安いかは性能だけで判断するのではなくプレミアム性、ブランドも加味して決まる
ために安くできないのならばそれらをプラスする必要があるにょ。
エイサーは世界有数のPCメーカーだけどアップル社のようなブランド力はないにょ。
かといって、VAIO Zのようなプレミアム性も高くはないにょ。(モバイルノートの場合は
軽量化や剛性を少し高めるだけでコストが大きく変わるためにそれが価格に転嫁される)
WindowsとMacということで直接的なライバルとは言えないAspire S3とMBAだけどユーザーの
価値観からすると上記のように同等の価格であってもブランド力の差でMBAを選択して
しまうと思われるにょ。(MBAでWindowsを使用する場合はライセンス面の問題から
パッケージ版のWin7が必要になり、どうしても「Windowsで無ければならない」という
人の場合にはアップルのブランド力を持ってしてもコスト面の方を優先してAspire S3を
選択する人はいるかもしれない)
ただし、ブランド力だけで売るには限界があるし、高いプレミアム性を望んでいる人も
それほど多くいるわけではないにょ。
したがって、ブランド力やプレミアム性で劣っても価格面で大きく勝れば十分な勝機は
あるにょ。
とはいえ、ただの安いノートPCになってしまうとスタンダードノートPCとの争いになり
コストパフォーマンスでは絶対にUltrabookは勝てないためにIntelはUltrabookには
サイズ面の規定を設けているにょ。
高価であり一般人が買いにくいプレミアムノートと買いやすいけどすでに多くの家庭に
普及してしまっているスタンダードノートPCの間を狙ったものになるのではないかと
思われるにょ。
それで販売していくためにはプレミアムノートほどのプレミアム性はなくてもスタンダード
ノートと比べて価格差に十分似合うだけのプレミアム性が必要になってくるにょ。
CULVノートが思ったほど売れなかったのはそのプレミアム性を十分に訴求できなかった
からだと思うにょ。
CULVノートより高コストであるため高価格になってしまうUltrabookはCULVノート以上に
スタンダードノートPCと比較した場合のプレミアム性を訴求することが重要になってくると
思われるにょ。
逆に言えばそれを十分に訴求できない場合は「ただの高価なノートPC」になってしまうわけ
だからね。(10万円前後のノートPCが「高価」というのも時代の流れか・・・)
そのため9月5日に書いたようにIntelはUltrabookの特徴として「薄型軽量」「十分な性能」
「高レスポンス」「セキュリティの強化」「長時間駆動」という5つの特徴を主張して
いるにょ。
これがうまく一般消費者に伝わり価格差に十分似合うと判断されればUltrabookは十分に
売れると思うにょ。
ただ、Aspire S3は既存の薄型軽量ノートやスタンダードノートやCULVノートと比べた場合に
プレミアム性を考慮しても釣り合いが取れた価格とは言い難いにょ。
上位モデルであるAspire S3-1はVAIO Zの直販モデルと大きくプレミアム性で劣るために
液晶をWXGA++(1600x900)に変更した上で実売12万円程度が妥当にょ。
下位モデルであるAspire S3-2は現行のCULVノートと比較したプレミアム性を考慮して
スペック維持で実売7万円程度が妥当にょ。
しかし、VAIO Zがバカ売れしているわけでもなくCULVノートも成功したとは言いにくいので
その価格ではあくまで妥当というだけであって安価とはいえないにょ。
ヒット商品にするならばそれよりさらに安くしないと難しいにょ。
そうなるとネットブックのようにメーカー自身の利益を削って作って行かなくてはならなく
なってしまうため長くは続かないにょ。(薄利多売は少しさじ加減を間違えただけで
ヒットしても赤字という事態を招いてしまう)
高価なノートPCに高いプレミアム性があるのは当たり前でありそれはヒット商品になる
ことはないにょ。
Ultrabookはヒットするためにはプレミアム性あり、そこそこ安いということが求められて
くるにょ。
現時点ではAspire S3を見てのようにそれは実現できていないにょ。
新カテゴリのローンチとしてはインパクトも重要になるのだけどこれではUltrabookは
かなり苦戦しそうな感じにょ。
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