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おちゃめくらぶ掲示板

710御茶目菜子:2011/09/17(土) 14:59:48
PowerShot S100はS95を完全に凌駕したのか?
キヤノンが高級コンデジ「PowerShot S100」を海外で発表したにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110916_478038.html
このS100はS95の後継モデルとなるわけだけどS90からのマイナーチェンジに止まったS95
とは異なり、フルモデルチェンジとなるにょ。(「PowerShot S100」は過去に使われた
名称なのでまさか採用してくるとは思わなかった)
スペックの違いをまとめると以下のようになるにょ。

            S100        S95
 センサー      1/1.7インチCMOS   1/1.7インチCCD
 画素数       1210万画素     1000万画素
 レンズ(換算)   24-120mm F2-5.9   28-105mm F2-4.9
 画像処理エンジン  DIGIC5       DIGIC4
 動画        1080p/24fps     720p/24fps
 連写速度      9.6コマ/s      1.9コマ/s
 サイズ       98.9x59.8x26.7   99.8x58.4x29.5mm
 重量(本体のみ)  173g        170g

では、下記の4つの点について書いていくとするにょ。
 (1)センサー
 (2)レンズ
 (3)画像処理エンジン
 (4)サイズ

(1)まずはセンサーだけど実を言うと高級コンデジの多くに使われているソニー製の1/1.7
インチセンサーはどうやらソニーが後継モデルを作らないといううわさが以前から出て
いたにょ。
そのため「高級コンデジから1/1.7インチセンサー搭載モデルが消える」という点が
危惧されていたにょ。
オリンパスのXZ-1は同社が協業しているPanasonicから1/1.63インチCCDセンサーを提供して
もらい富士フイルムのX10は新開発の自社製2/3インチCMOSセンサーを採用し、リコーの
GRD IVは現行のソニー製の1/1.7インチCCDセンサーを採用するといった感じで各社とも
異なる対応をとっているにょ。
そんな中でキヤノンがとったのは新開発された自社製の1/1.7インチCMOSセンサーの採用にょ。

問題はこのセンサーの性能にょ。
ソニー製センサーは高性能だったけどさすがに日進月歩で新開発されているセンサーを
考えるともう世代遅れのイメージがあるにょ。(とはいえ、高感度性能はPanasonic製の
センサーより上であるためXZ-1がそのソニー製センサーを採用していればXZ-1のネックと
なる高感度画質がもっと向上したと思われる)
どうやらこの新開発のセンサーは後述のDIGIC5と合わせてISO1600時のノイズはS95の1/4に
低減しているらしいにょ。
もしも、これが本当ならば非常に楽しみにょ。
センサーサイズが同じなのに画素数が増えるのは画素ピッチにおいては不利になるけど
従来の1.7μmから1.86μmへと広がっている模様にょ。(開口率が向上した影響か?)
この画素ピッチ拡大も高感度性能を引き上げている理由になっているかもしれないにょ。

(2)従来の換算28-105mmの3.75倍ズームから24-120mmの5倍ズームになったにょ。
コンデジのレンズの広角化が進み数年前ならば35〜38mmスタートが多かったズームだけど
昨今は28mmが当たり前となっているにょ。
そんな中でハイエンドということでもっと広角が欲しいというニーズに応えるためか
最近は24mmスタートとなったにょ。
実際24mmスタートのコンデジも最近は増えているため「広角」をアピールするならば
28mmでは不足という感じだからね。(個人的には28mmあればほとんどの場合において
問題なくたまにもっと広角が欲しいと思う程度だけど)

しかし、望遠側も従来より減らすわけにはいかないにょ。
やはり「大きく撮せる」というのは特にライトユーザーにとっては非常に大きなセールス
ポイントになるわけだしね。
私は個人的には換算100mmくらいがボーダーとなっておりそこまでの焦点距離があれば
8割くらいの被写体に対応できるにょ。
コンデジではスポーツなどの超望遠が必要な被写体を撮影しないので、私のコンデジの
使用用途だけを考えるとほぼ10割をカバーできるにょ。
そのため私にとっては望遠が105mmから120mmまで伸びた恩恵はそれほどはないにょ。

広角も望遠も犠牲になってない(というか両方とも前モデルであるS95より伸びている)
わけだし、サイズも犠牲になってないならばそのしわ寄せがどこかに必ず現れるにょ。
スペックを見る限りではレンズの明るさに影響しているにょ。
S95では望遠側がF4.9だったのがS100ではF5.9と1/2段暗くなっているからね。
これは望遠側だけが暗くなったというわけではなく同一焦点距離であればすべての場合に
おいてS100はS95よりも暗くなっているにょ。(28mmでくらべても50mmでくらべても暗く
なっているということ)

いくら高感度に強くなったとはいえ、F5.9というのはかなり暗いにょ。
センサーサイズの違いこそあれ5倍ズームで望遠側がF5.9というのはレンズ性能をやや
犠牲にしてコンパクトさを重視した薄型コンデジと同レベルの暗さだからね。
それにいくら画素ピッチが微妙に拡大したとはいえ、1.86μmではF3.6を越えると回折の
影響が目立ってくるため望遠側は絞り開放であっても回折の影響で良好な解像を得る
ことが難しいにょ。
では、広角側はF2であり回折の影響をほとんど受けないため良好かと言われるとS95は
28mmでも周辺部の甘さが目立っていた(中央部は良好な解像だった)ということを考えると
レンズを大型化せずに24mmからの5倍ズームにしたことで広角側の解像には不安が残って
しまうにょ。(この辺は実写レビューが出るまでは何とも言えないけど)

(3)デジカメの性能を決める三大要素に挙げられるのがセンサー、レンズに加えてこの
画像処理エンジンにょ。
キヤノンは自社開発の画像処理エンジンであるDIGICを自社のコンデジやデジタル一眼に
採用してきたけどこれはバージョンアップを重ねてDIGIC5となったにょ。
DIGIC5はDIGIC4の6倍の処理性能を持つらしいけどキヤノンのデジカメで採用されたのは
このS100が初めてにょ。
画像処理エンジンが変われば絵作りも変わるだけではなくノイズ低減も大きく変化するにょ。
S100においてS95より(ISO1600時に)ノイズを1/4に抑えているというのはこのDIGIC5の
影響も大きいのではないかと思われるにょ。(ノイズを減らした代わりにディティールも
失われてしまえば意味がないためやはりこれも実写性能で確かめないと何ともいえない)

画像処理エンジンの処理性能の向上の恩恵が最も大きいのは連写速度にょ。
何せS100は9.6コマ/秒となっており、1.9コマ/秒のS95と比べて約5倍の速度になっている
からね。
デジタル一眼であればフォーカルプレーンシャッターを採用する関係上エントリーモデル
では画像処理エンジンよりもシャッターの方がボトルネックになることが多いけどコンデジ
であればシャッターがボトルネックになることはほぼ無いため画像処理エンジンの性能が
そのまま連射速度の向上へと繋がるにょ。
処理速度が速くなれば各種フィルターをかけた撮影時でも軽快に動作可能になるしね。

(4)S100とS95がサイズ面において大きく変わったのは薄さにょ。
2.8mmというのは比較してみればすぐに分かるレベルの違いだと思われるにょ。
しかし、高級コンデジとしてカテゴライズされる製品であれば薄さはそれほど重要な
ファクターではないにょ。
むしろ、画質や操作性に力を入れるべきであり薄さは二の次と考える人の方が多いのでは
ないかと思われるにょ。
確かにそれは間違いではないにょ。
富士フイルムのFinePix X10はまだ国内での実写レビューはないもののその画質と操作性は
非常に期待が高いからね。

ただし、高級コンデジでありながら常用できるのがウリなのがS90(S95)であり、厚く
して画質を高めるというのはその本来の魅力を損ねることになりかねないにょ。
XZ-1、LX5、X10といった高級コンデジはポケットには入るもののそれを常時ポケットに
入れて持ち歩くというのは難しいと思われるにょ。
旅行等で常時両手をフリーにしておきたいけど余分なバッグ等を持ち歩きたくないため
常時ポケットにしまって置けるサイズとなるとS90(S95)のサイズが限界ではないかと
感じるにょ。
私は普段の持ち歩きには薄型のCybershot TX1を使用しているけどポケットに入れっぱなし
であってもサイズ面では全く気にならない反面で今度は画質面での不満が残ってしまうと
いう問題があるにょ。(とはいえ、私はコンデジで撮る記録用写真であれば300万画素で
十分という考えがあるため300万画素モードしか使用してないのだけどこの画素数であれば
TX1でもそれほど不満を感じない)
そういう持ち歩きと画質とのバランスを考えた場合にはS90(S95)はベターな選択であり
従来より画質が落ちてないならばより薄型化されたS100はさらに良い選択になりそうにょ。


こうしてみると従来のS95と比べてレンズが1/2段暗くなったということ以外はすべての面に
おいて大幅に優れているS100はお買い得感が非常に高まった製品と言えそうにょ。
とはいえ、モデルチェンジするということで価格が下がっているS95も十分にお買い得感が
高まっているにょ。(価格comを見る限りではS95の底値は1ヶ月前だった模様)
しかし、センサー、レンズ、画像処理エンジンのすべてが一新されるというのは期待が
大きい反面で不安も大きいにょ。
試作機の海外レビューを見る限りでは従来よりも日中屋外撮影の解像感が落ちているという
話も聞かれるのでそれを実機では払拭されることを願いたいにょ。




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