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おちゃめくらぶ掲示板
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Slate PC vs Ultrabook
NECが729gの10.1インチ液晶のスレートPC「LaVie Touch」を発表したにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110912_476370.html
サイズは263x183x15.8mmということで厚みこそ他のタブレット端末に劣っているものの
重量は729gとかなり健闘しているにょ。(Androidタブレット端末ならば600g台が標準で
あるため729gはやや重いレベル)
それでいて、公称10.6時間駆動は悪くはないにょ。
そして、薄型、軽量なタブレット端末はもれなくバッテリは内蔵式でユーザーの手による
交換は不可だけどこの機種はバッテリの交換が可能ということが大きいにょ。
バッテリの交換が可能ならば長期間使用してきてバッテリが劣化したあともその機種を
使い続けることができるし、バッテリ駆動時間に不満がある人は予備バッテリを持ち
歩くことで克服可能だからね。
このLaVie TouchはSlate PCの中ではかなり良いレベルの機種だけどやはり10万円程度
という価格が気になる人もいるかと思うにょ。
そういう人はマウスコンピュータから発売済みのLuvPad WN101-Pがいいかもしれないにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110726_463113.html
重量はLaVie Touchより若干重い750gで液晶がWSVGAである代わりに価格が59800円と
安価だからね。(法人需要を見越してOSが7Homeではなく7Proであるため割安感も大きい)
ただし、バッテリ駆動時間は公称6時間であるため注意が必要にょ。
新Atom「OakTrail」登場によって従来は900g前後だった10インチクラスのSlate PCも
700g台まで軽量化されたのはいいことだけど手に持って使うには重い(できれば500gを
切って欲しい)というのもあるし、それ以上に問題なのは下記の2つにょ。
(1)Windows搭載であること
(2)スペックが十分ではないこと
(1)業務用での使用でありWindowsが動作することが求められるのであればAndroid等の
非PCタブレット端末は眼中にないけどそうではなく特定OSである必要性がないならば
タブレット端末に特化されてないWindowsよりもAndroid 3.xの方が有利になるにょ。
ただし、これも次世代のWindows 8が登場すれば状況は変わるかもしれないにょ。
タブレット端末に特化した新UIの搭載があるからね。
(2)700g台の軽量Slate PCにもれなく搭載されているのがAtom Z670(1.5GHz)にょ。
確かにTDPや消費電力は初期のAtom+チップセットと比べると大幅に抑えられているけど
性能面でいうとアドバンテージが無いどころか逆にダウンしているにょ。
3年前に登場したAtom N270+945GSEよりも低い性能でWindows 7を動作させていると
言えばいかに厳しいかが分かると思うにょ。
Atom N270も登場当時の時点で高い性能とは言えなかったからね。(PC Mark05のCPUスコア
においてはAtom N270が1400前後なのに対してその2年前に登場したモバイルノートに採用
されているULVのCore Solo 1.2GHzのCPUスコアが1900前後であるためHTTによる2スレッド
動作を加味してもCore Solo 900MHz程度の性能といえる)
Androidタブレット端末は現在はほぼすべての機種がデュアルコアとなっているにょ。
CPUそのもののアーキテクチャが異なり、OSも異なるため単純比較はできないけどOSや
アプリの動作速度を考えるとAndroidタブレット端末やiPadの方がAtom搭載のタブレット
端末よりも遙かに快適動作となっているにょ。(年内にはnVidiaから次世代Tegraである
クアッドコア搭載のKal-Elが登場予定となっており、Atomとの差はさらに広がる)
Atomよりは速いAMDのOntario C-50(1GHzデュアルコア)のSlate PCが近所の家電店の
店頭にあったので触ってみたけどとても実用に耐えうる速度には思えなかったにょ。
登場初期のローエンドVista搭載PCや登場初期のXP搭載PCを彷彿させるもっさり感にょ。
Windowsエクスペリエンスインデックスはベンチとしてはあまり意味がないけどOSの動作
という面だけを見ればそれなりに有用にょ。
最低でも3.0は必須でまともに使うならば4.0くらいは欲しいところだけどシングルコアの
Atomでは3.0には大幅に足りないにょ。(ポケットサイズの超小型PCであれば多少もっさり
であっても我慢して使うのはありだけど10インチクラスで我慢して使おうと考える人は
限られると思う)
やはり、現時点ではSlate PCはWindowsが必要な業務用がメインであり個人需要はあまり
考慮されてないのではと思われるにょ。
そのため個人需要の伸びが期待できるAndroidタブレットなどのライバルにはなれないと
私は考えているにょ。
個人需要の伸びを期待したPCといえばやはりUltrabookにょ。
9月5日にも書いたようにすでに先進国ではPCの伸びはほぼ停止しており、新興国の需要増に
頼っている状態だけどそれもいつまで続くか分からないためさらなる需要拡大策として
Intelが提案したものがUltrabookにょ。
Ultrabookといっても革新的な要素があるのかというと特になく現状では薄型、軽量化
されたCULVノートでしかないにょ。
逆に言えば革新的な要素はないからこそどのPCベンダーも参入できるというメリットが
あるにょ。
このUltrabookはSandyBridge世代で始まり、来年のIvyBridge、再来年のHaswellという
ホップステップジャンプで計画されている模様にょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20110913_476906.html
これを見るとただの一時しのぎや間に合わせではなく本格的にシェアを取ろうとしている
ことが良く分かるにょ。
逆にいえばそこまでしなければ将来的にはPC需要がマイナス成長となると考えているの
かもしれないにょ。
Slate PCが現状では法人需要がメインとはいえWindows 8の新UIを見ると個人需要の
大幅な増加を狙っているのは明白だし、そうなると将来的にはUltrabookとの競合が
起きる可能性があるにょ。
しかし、直接競合の可能性は低そうにょ。(予算の問題による間接的な競合は十分に
考えられる)
それはSlate PCを含めたタブレット端末の方向性とUltrabookの方向性が異なることが
理由になるにょ。
タブレット端末は手に持って使用する端末であるためできるだけ小型でなおかつ可搬性が
高いものが多くの人に求められているにょ。
14インチ2画面で3kgというタブレット端末も需要がないわけではないけどより多くの
需要を満たすには手に持って使う端末である以上は1kgを切るのは当然であり、500gを
切ることを望んでいる人も少なくないにょ。
しかし、下にはスマートフォンがあるから本体サイズを小さくして100g台にまで軽量化
して欲しいという需要はあまり多くはないと思われるにょ。
そうなると将来的なタブレット端末の主流がどの当たりになるかは概ね予想が付くにょ。
それに対してUltrabookは完全なるPCであることが求められているにょ。
PCとして過不足無いスペックと入力デバイスが求められるということにょ。
そのためには過度の小型、軽量化は不要になるにょ。
逆にキーボードという足かせがあるためそれで適したサイズというのは粗方限定される
ことになるにょ。
一般的な19mmピッチのキーボードの場合は横幅が約30cmになるにょ。
そのため使いやすいサイズのPCを作った場合には横幅は30cm程度になってしまうにょ。
言い換えればそれよりも小さい場合は大きさと使い勝手の妥協点を見いだす必要性が
出てくるわけにょ。
確かにある程度小さくてもタッチタイピングは可能にょ。
私が普段使っているLet'snote R5のキーピッチは17x14.5mmということでお世辞にも
タイピングがしやすいというレベルではないにょ。
それでも慣れれば十分にタッチタイピングは可能であり、それによってアンダーB5サイズ
というメリットを生かすことができるにょ。
ただし、慣れないとタッチタイピングできないレベルのキーボードは一般的には普及は
しないと思われるにょ。
UMPCのように携帯性が最重要項目のPCの場合にはキーボードに慣れが必要であっても
そのサイズや重量に大きな意味があるので問題ないけど主に家庭内での移動やバッグに
入れて持ち運び目的地で使うPC(移動中に電車の中などで使用するわけではないPC)の
場合にはやはりキーボードはそこまで軽視はできないからね。
したがって、Ultrabookはストレスなく使用できるキーボードが搭載可能なサイズである
13インチクラスが主流になっているにょ。(もちろん、基盤サイズや熱設計の問題を
考えてより安価にできるためというのもあるだろうけど)
11インチクラスだとやはり若干妥協が必要だからね。
こうやってみると10インチ以下のタブレット型(Slate PC)と11〜13インチのUltrabook
と棲み分けができそうな感じもしなくもないにょ。(11〜13インチのSlate PCは業務用
以外ではほとんど売れないと思う)
PCとしての使い勝手を重視したUltrabookに対してタブレット型であるメリットをどこまで
生かすことができるかが分かれ目になると思われるにょ。
個人的には10インチクラスで液晶サイズギリギリまでフットプリントを小さくした
Ultrabookがあればそれが一番欲しいにょ。
11インチクラス(11.6インチ)では横幅が28〜30cmあるため現在使っているR5(229mm)
と比べて大幅に大きくなってしまうからね。
Slate PC、Ultrabookが本当に個人向けに売れるのかはやはりWindows 8が普及後でないと
判断が難しそうにょ。
そうなると猶予はあと2年余り・・・。
現時点ではiPad以外は思ったほど売れてないタブレット端末も(2年前のAndroid端末を
考えると)2年後にはiPad以上に売れているということも十分に考えられるにょ。
そこに本気を出したSlate PCやUltrabookが立ち向かえるか・・・?
一時期爆発的に売れたネットブックが2年も経たずにほぼ終息を迎えたことを考えると
この業界の2年はとてつもなく長いにょ。
どれが個人向けとしての覇権を握るかはこれからの製品展開次第となりそうにょ。
安さが最大の武器だったネットブックがスタンダードノートPCの価格下落によってその
価値を大きく失ったようにそのメリットをいかに生かした製品を出せるかということが
重要になってくると思われるにょ。
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