レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
おちゃめくらぶ掲示板
-
ドラクエは国民的RPGではなくなってしまうのか・・・?
先日ドラゴンクエストの新作発表会が行われたにょ。
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20110905_475429.html
そこでナンバリングタイトルとしての次回作「ドラクエX」はオンラインRPGであることが
明かされたにょ。
対応機種も従来分かっていたWiiだけではなくWii U版も発売される予定となっていることも
同時に分かったにょ。
Wii Uではスペックアップに伴ってグラフィックが強化される模様にょ。
1986年に登場したドラクエは当時国内ではあまり認知されていなかったRPGを普及させる
ことに成功したにょ。
当時、すでに海外では「ウルティマ」や「ウイザードリィ」のようなヒット作品があった
けれど国内にはそういうものは無かったのかと言われるとそうでもないにょ。
国内でも「ドラゴンスレイヤー」「ハイドライド」「夢幻の心臓」がシリーズ化されて
いたからね。
中でも夢幻の心臓はコマンド選択式を採用し、この作品がドラクエに与えた影響はかなり
大きいと思われるにょ。
ただ、夢幻の心臓はPC-88などのパソコンでしかプレイできずファミコンへの移植がされる
ことは無かったにょ。
それは当時はアクションRPGが全盛であり、こういったコマンド式のRPGはコンシューマ用
ではウケないという認識があったためだと思われるにょ。
それは複雑に見えてしまうというのもあるし覚えなければならないことが多いということも
あり取っつきが悪いと考えられていたためにょ。
しかし、86年に登場したドラクエは複雑な要素を排除しコマンド選択式RPGのベースとなる
部分だけで作り上げたにょ。
そして、キャラデザを鳥山明氏、音楽をすぎやまこういち氏が行うことで一般への
アピールに成功したにょ。
それによって、一作目からミリオンセラーを達し2作目以降はダブルミリオン、トリプル
ミリオンを連発し、そして最新作のIXはシリーズ初の売上本数400万本を突破したにょ。
もはや名実ともに日本を代表する国民的RPGと言っても過言ではないにょ。(1タイトル
当たりの売上本数はポケモンに追い抜かれてしまったけどバージョン違いを別カウント
した単品の国内での売上本数であればドラクエIXが依然として最高となっている)
ドラクエがそこまでの地位になれたのも一種のブランド化によるものが大きいにょ。
それを構築しているのがシリーズを通しての「安心感」にょ。
その安心感というのが何かというと長くなるのでドラクエVIIが発表される前後に私が
書いたコラムを読んで貰えるといいにょ。(99年頃執筆)
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/CLUB/RPGDQ.HTM
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/CLUB/RPGDQ2.HTM
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/CLUB/RPGDQ3.HTM
しかし、今回はオンライン化ということでその安心感が崩れそうな予感がするにょ。
Wiiの国内販売台数は約1200万台ということでその3割の人が購入したとしても普通の
ドラクエを作っていれば360万本くらいは売れると予想できるにょ。
それに対してオンライン専用RPG(MMORPG)だとユーザーを選んでしまうため売上本数は
激減することは必至にょ。
確かに同じスクエニのFF XI(当時はエニックスとスクエアは合併前だったけど)を見ても
ナンバリングタイトルは国内だけで(III以降は)250〜400万本の売上を誇るFFの中で
1桁少ない数量となっているからね。
ただし、これはネット環境の違いがあるためWiiでオンライン専用のドラクエを発売した
からといって1桁少ない数量(30〜40万本程度)になるというわけではないにょ。
PS2で問題となっていたのはちょうとブロードバンドとの過渡期に発売されたため本体に
LANポートが付いてないということとオンラインRPGでのアップデートに耐えうる大容量の
記録メディアを搭載してなかったということにょ。
そこでSCEはLANアダプタとHDDをセットにしたBBユニットを発売したにょ。
しかし、価格は14800円と高価だったにょ。
さすがに1本のゲームをプレイするだめだけにここまでの金額を出せる人は限られるのでは
ないかと思われるにょ。
またSCPH-70000以降のいわゆる「薄型PS2」においては標準でLANポートを備えており
オプション無しにネット対応ゲームをプレイできるようにできるようになったものの
HDDを内蔵するスペースは無くなったためにFF XIはプレイ不可になってしまったにょ。
つまり、FF XIはPS2版だけを見ると本当に限られた人しかプレイ環境が無かったにょ。
とはいえ、FF XIもPC版が発売されてしばらくしてからその状況は変化したにょ。
発売当初は「重いゲーム」だったFF XIだけどPCのスペックアップによって標準的なPCで
十分にプレイできるようになったにょ。
拡張パックによるアップデートによってどんどん重くなったFF XIだけどそれよりもPCの
スペックアップの速度が上だったからね。
それによってプレイ人数はどんどん増えていったにょ。
では、ドラクエXをWiiで発売した場合には売上はどうなるかを考えてみるにょ。
国内におけるブロードバンドの世帯普及率は現時点では67.5%程度になっているにょ。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20110613_452743.html
これが来年のドラクエX発売時点で7割に達していると考えるにょ。
ただ、Wiiの場合は無線LANしか搭載していないという点がネックにょ。
オプションで有線LANアダプタもあるものの品薄だし、Wiiでネットに接続している
ほとんどの家庭では無線LANを導入しているのではないかと思われるにょ。
現在の無線LANの世帯普及率の資料は見つからなかったけど2年前に無線導入と有線のみの
世帯がほぼ同数くらいだったみたいなので今は無線導入が7割に達していると仮定すると
Wiiにおいて無線LANを導入しブロードバンド接続をしている台数は全体の半分の600万台
程度と想定できるにょ。
その中の3割が購入したとすればドラクエXは180万本の売上は実現可能であり、これは
オンライン専用のゲームでは国内では異例の大ヒットになる可能性があるにょ。
しかし、「オンライン専用」というだけで買うのをやめてしまう人がいることを考えると
現実的にはミリオンセラーになればいい方ではないかと思われるにょ。
普通に販売すれば300〜400万本は堅いゲームを(私の予想では)せいぜい100万本という
レベルにしてしまうのはなかなか理解できない人もいると思うにょ。
しかし、これには2つの理由があると思うにょ。
(1)オンライン専用のドラクエを作りたかった
(2)多くの利益を上げることができる
(1)ドラクエのゲームデザイナーである堀井雄二氏は古くから(分かっている範囲内でも
2000年代初頭から)オンライン化に興味を示していたにょ。(RPGの語源である「役割を
演じる」と言う点からみてもMMORPGこそが真のRPGと言えなくはないわけだし)
とはいえ、当時のスペックやネット環境では満足いくものができなかったからにょ。
特にネット環境の問題が大きく「ブロードバンドの普及」は堀井雄二氏にとってもその
オンライン化の夢を実現するための第一歩だったにょ。
ドラクエIXにおいても発表された時には「オンライン対応」がとり上げられておりついに
ドラクエオンラインが実現するのかと思われたけど実際はWi-Fiによる協力プレイに
止まっているにょ。
オンラインといってもMMORPGは作る側のハードルが高くなるため簡単ではないにょ。
ドラクエIX、Xと連続で発表(従来であればIXが発売されてしばらく経ってからXの発表が
あったはずだけどIXの発売を待たずにXの発表)となったのはドラクエIXはオフライン、
Xはオンラインという考えが最初からあったためではないかと思われるにょ。
(2)スクエニ(旧エニックス)はドラクエのナンバリングタイトルは「最も普及している
ハードで発売する」と公言してきたにょ。
それはドラクエは同社の看板商品であり、最も大きな利益が出せる商品だからにょ。
したがって、IXは最も普及しているDSは発売されたし、Xは(携帯機ではMMORPGをプレイ
するにはスペック不足であるため)最も普及している据え置き機であるWiiでの発売が
決まったにょ。
しかし、ドラクエXがオンラインRPGであることが分かった直後にスクエニの株価は急落
したにょ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1109/06/news050.html
普通に考えれば上記のようにオンラインである時点で販売本数が激減することが明白だから
となりそうだけどそうではないにょ。
実はオンラインこそ大きな収入源となるからにょ。
コンシューマゲーム市場はDSのブレイクにより一時的に大きく盛り上がったもののそれを
ピークにわずかながら右肩下がりの状態が続いているにょ。
これは現世代ゲーム機がどれも世代交代の時期を迎えているというのが理由の1つとなって
いるにょ。
今年はすでに2月にDSは3DSへと世代交代が行われたしPSPはPS Vistaへと世代交代が行われ
ようとしているにょ。
そして来年はWiiはWii Uへと世代交代予定だけどXbox、PS3は現時点では公式アナウンスは
何もないにょ。(4月18日に書いたようにPS MoveやKinectによってはWii Uに対して
挑むと考えられる)
では、世代交代をすれば再びDSのピーク時のような盛り上がりが期待できるのかというと
そうではないにょ。
実はコンシューマゲームは右肩下がりだけどゲーム全体としては逆に上昇しているからね。
そのゲーム市場の拡大の元となっているのがオンラインゲーム市場の拡大とソーシャル
ゲームの大流行にょ。(ユーザーの趣向がオンラインゲーム、ソーシャルゲームへと向けられる
ようになって時間的、金銭的な面でコンシューマゲームのシェアを奪っていると考えられる)
実際、FF XIはソフトの売上本数こそ他のナンバリングタイトルに大きく劣っているものの
決算報告を見る限りは毎年数10億円の利益を上げているからね。
年度 売上 営業利益
2003年??89億24百万円 23億48百万円
2004年 138億53百万円 49億86百万円
2005年 157億20百万円 59億07百万円
2006年 136億60百万円 67億67百万円
2007年 120億99百万円 58億80百万円
2008年 106億29百万円 30億87百万円
これが普通のパッケージ販売のオフラインゲームだった場合には仮に定価8000円で
400万本という超大ヒットを記録しても売上は320億円にょ。
そのうち利益はどの程度かというと流通コスト(小売り店への卸し時点で定価の8割程度に
なる)、ライセンス料、パッケージコストで売上の半分が消えると考えると残りは160億円
となり開発費と宣伝費が60億円としても利益は100億円にょ。
それを考えると上記のオンライン事業から予想できるFF XIの利益は途方もなく大きい
ことが分かるにょ。
それならばドラクエXがオンライン専用RPGと発表されて株価が急落するのは逆におかしいと
考えることさえできるにょ。
これにはFF14の失敗が大きいにょ。
不具合や操作性の問題が非常に多く利用者が少なく収入源になってない上にPS3版は
FFのナンバリングタイトルの水準に満たないことを理由に無期延期になっており、かなり
厳しい状況になっているにょ。
それを踏まえるといくらドラクエといえ安心はできないことが株価急落に繋がったのでは
ないかと予想されるにょ。
さて、「ドラクエをオンライン化したかった」「より多きな利益を生む商品にしたかった」
という理由でドラクエXはオンライン専用RPGとなったのだろうけどまだ詳細は不明な
点が多いにょ。
公式サイトのサポートページよりゲームに必要なものを見てみると下記のようになって
いるにょ。
・WiiまたはWii U
・ドラゴンクエストX ゲームディスク
・USBメモリ
・USBキーボード対応(必須ではありません)
・インターネット接続環境
ネット環境が必要不可欠であり、ドラクエIXのようにクリア後のクエストのようなプラス
要素ではなくネット環境がないとプレイできないオンライン専用ゲームということが
これからも分かるにょ。
あと、USBメモリが必要になっているのはWiiは本体には512MBしかストレージを搭載して
いないためにょ。
今ならば8GBのUSBメモリも1000円程度で入手可能となっているためゲームのアップデートに
USBメモリを使うのは(速度面を除けば)それほど問題ではないにょ。
必需品であれば恐らくパッケージの中にUSBメモリは同梱されるのではないかと予想
されるにょ。
ただ、やはり気になるのはMMORPGである時点でユーザーを選んでしまうという点と
課金問題とドラクエのシステムに合うかどうかという点にょ。
(a)MMORPGの問題
(b)課金問題
(c)システムの問題
(a)私はMMORPGはプレイしないのだけどそれは自分の好きな時に好きな時間だけプレイする
ことができないからにょ。
まずパーティプレイをする場合には相手を見つけないといけないし、その相手の時間に
合うような時間にプレイしなくてはならないからね。
これが楽しいという人もいるだろうけど私のようにこれが嫌という人もいるにょ。
そして、やめたい時に自分の都合でログオフがなかなかできないにょ。
ドラクエXではこれを防ぐためにルイーダの酒場が用意されているにょ。
要するに他のプレイヤーがログインしていないときにそのプレイヤーキャラをNPCとして
仲間に加えることが可能になるということにょ。(そのプレイヤーがログインした場合に
NPCとなったキャラを自分が担当するのか、NPCが急に別れを言い出すのかはまだ現時点では
不明であり本当にこの問題が解決かどうかは分からない)
MMORPGでありながら1人で100%プレイ可能と言っているのはこのためだと思われるにょ。
通常のMMORPGだとソロプレイでは著しい制約があるためまともにプレイできないため
パーティを組むことを余儀なくされるけどその際には上記の問題があるからね。
(b)メーカーもボランティアでない以上は課金はやむを得ないにょ。
ソフト自体が高額なのだからそれで賄えばいいという意見も出るかも知れないけど長年
サービスを続けるためには課金はやむを得ないにょ。
では、課金をするならばソフトの代金を安くしろという意見もあるだろうけど開発費を
すぐに回収したいという思惑があるからそれも難しそうにょ。
だから可能な手段としては一定年数課金しているユーザーは年数に応じた値引きサービスを
すべきと私は思うにょ。
さて課金といっても様々な種類があり代表的なものは月額課金とアイテム課金にょ。
アイテム課金ならば月額料金は無料にすることが可能になる反面、まともにプレイする
ためには別途アイテムを購入するために現実の通貨をゲーム内の通貨に置き換えておく
必要性があるにょ。
ソーシャルゲームで大きな利益を上げているのはこのアイテム課金の存在が大きいにょ。
現実のお金をたくさん用意すればより効果の高いアイテム(武器、防具)を他の人よりも
早く入手可能だからね。
月額課金にすれば基本的にアイテムは戦闘などによって貯めたゴールドによって購入する
ことになるので別途お金がかかる心配は無くなるにょ。
その代わり、毎月一定額支払う必要があるにょ。
どのような課金システムにするにしても課金方法が問題になるにょ。
要するにどうやって支払うのかということにょ。
ここでクレジットカードオンリーにすればメーカー側は楽になるけどその時点でユーザーを
大きく切り捨てることになるにょ。
ソーシャルゲームがケータイで大ヒットしているのはキャリアが代金の回収を代行して
くれるため支払いの問題が発生しないためにょ。
ドラクエがより多くの人に楽しんでもらうためにはその支払い方法も多くの手段用意
する必要があるにょ。
(c)ドラクエといえば当初と変わってないのが戦闘システムにょ。
ターン制が導入されており味方側が「こうげき」「まほう」などのコマンドを全員分選択
した後に戦闘がはじまり(基本的に)すばやさの大きいキャラから順番に行動するにょ。
これがFFの場合はIVから導入したATB(アクティブタイムバトル)によってターン制からの
脱却を図っているにょ。
純粋な「ターン」という概念がないために行動可能なキャラから順番に行動することが
可能になったにょ。
もしも、ドラクエをMMORPGにするならばずっと続いてきたこのターン制を排除する必要が
あるにょ。
確かにランダムエンカウントで敵が現れてパーティのみんながコマンド入力するRPGと
いうのも可能だけどそれは「ただでさえ他人の都合に合わせるのが嫌」という人がさらに
離れてしまう要因となりかねないにょ。
しかし、戦闘システムが変わってしまうとドラクエらしさが失われてしまうことになるため
両刃の剣となるにょ。(これが外伝であればトルネコの冒険のようなシステムであっても
好意的に受け入れられるけどナンバリングタイトルの重みは極めて大きい)
こうしてみると、ドラクエのオンライン化はメーカーであるスクエニにとっては社運を
かけた大事業であり、FF14の失敗を取り戻すことさえできる可能性を秘めているとはいえ
ユーザーにとっては従来型のオフラインのドラクエをプレイしたいというニーズも多く
それらを排除することにも繋がりかねないにょ。
FFの場合はシリーズが頻繁に出ておりFF XIが発売された翌年にはFFX-2が発売され、
その3年後にはFF12が発売されることで「オンラインには興味がない」という人の目を
そちらに向けることが出来たにょ。
しかし、ドラクエは開発間隔が長いためそういうわけにはいかないにょ。
400万本RPGにまで成長させたまさに国民的なゲームが失われてしまう可能性さえあるにょ。
残念ながらドラクエXIの情報は今のところないし、DSやWii以上に普及しているゲーム機は
ないためにドラクエの次のナンバリングタイトルをもしも現時点ですでに開発している
ならば再びDSとなってしまう可能性が高いにょ。
3DSの普及に期待して3DSでの発売が無いともいえないけどもしも発売予定があるならば
ドラクエXが発売されるまでにはそのXIの発表も期待したいにょ。
|
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板