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おちゃめくらぶ掲示板
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Ultrabookがついに始動
国内ではすでにほぼ頭打ち状態となっているPCの普及だけど世界的に見ればまだ年間
2桁%で成長が続いていたにょ。
しかし、その成長にも陰りが見え始めているにょ。
新興国ではまだ普及率は低いため十分に成長の余地があるとはいえ貧富の差が大きいため
貧民までPCを普及させるのは難しいわけだし、先進国のPCの買い換えサイクルが長くなって
きているため大幅な成長率は期待できなくなっているにょ。
そこ追い打ちを掛けるように登場したのがiPadを筆頭とするタブレット端末にょ。
タブレット端末の普及とPCの需要減には直接的な関係はないけど使用用途においてダブって
いる面もあるため金銭的、時間的なシェアの奪い合いが発生するにょ。
しかし、x86CPUを作っているIntelとしてはPCで行う方が便利がいいことはPCで行うべき
という考えから新たなカテゴリである「Ultrabook」を提案したにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20110905_475273.html
すでに日本をはじめとする先進国においてはほとんどの家庭にPCは普及しているものの
多くの場合はPCは家族で共用するデスクトップPCやノートPCとなっているにょ。
家族と同居の場合で個人所有のPCを使っている人はやはり限られると思われるし、その
PCにおいても部屋から部屋への移動用や持ち運び用に使っている人はさらに限られてくる
と思われるにょ。
この領域については8月22日にも書いたけどそれらはモバイルノートPC、CULVノート、
ネットブック、ポケットサイズPCなどで行われているにょ。
モバイルノートは法人向けがメインで個人で購入する人は極めて限られるし、ポケット
サイズPC(mbook m1系、VAIO P、LOOX Uなど)も常にPCを持ち歩きたいという人(持ち歩く
必要がる業務)向けにはそれなりに売れているものの数量的にはそれほど大きいものでは
ないにょ。(そのためタブレット端末に注目が集まりだしてからはポケットサイズPCの
新モデルはほとんど登場していない)
したがって、まともに売れたといえるものはネットブックくらいしかないにょ。
恐らくIntelはUltrabookをネットブック以上に売れると期待しているにょ。
そんなUltrabookの特徴は以下の5つにょ。
(1)薄型軽量
(2)十分な性能
(3)高レスポンス
(4)セキュリティの強化
(5)長時間駆動
(1)薄型軽量というのは自然にできるものではなくある程度の企業努力が必要になるにょ。
そのためそれを実現するためにはIntel側でガイドラインを設ける必要があるにょ。
そのガイドラインを守ることでUltrabookを名乗る資格を得るのと当時にCPUの提供価格にも
影響を与えるのではないかと思われるにょ。
こういったガイドラインの設定で(一時期)成功を収めたのがネットブックにょ。
画面サイズ、解像度などが一定ライン以下であればCPU(Atom)の提供価格がほぼ半額に
なるということで各メーカーともにIntelが定めたガイドラインに従って作っていったにょ。
実際はマイクロソフト側のガイドラインもあり、これにしたがうことでOSの提供価格も
安価になる(XPにおいては通常のXP Homeと同一のものが提供されていたけど7においては
機能を削減した安価な7Starterの提供であるという違いがある)ということでネット
ブックはほぼ横並びのスペックだったにょ。
このUltrabookでどのようなガイドラインが設定されているかは一般公開されてないものの
東芝によると「13インチモデルでは最厚部で18mm未満」のような感じになっている模様にょ。
こうやって、ガイドラインが設定してあればUltrabookはそれを守ることになるため
CULVノートのようにネットブックよりも性能は高いけどこれといって特徴のないノートPCの
ようなことにはならないと思われるにょ。
何せCULVノートはほとんど制約が無かったみたいだからメーカーは作りやすい(安価に
作れる)ものを作ることで大して薄くもなく軽くもないノートPCばかりになったにょ。
その点ではUltrabookは最初から薄型軽量をガイドラインに設定しているためそれだけでも
明確な差別化ができるにょ。
(2)国内においても一時期ヒットしたネットブックがなぜ廃れてしまったかというとやはり
PCとして使用するには十分な性能が無かったためにょ。
これがOSがXPであればCPU性能は十分だし、基本的にSVGA以上を考慮して作られている
UIやアプリのためWSVGAでもそこまで問題にはならなかったけどWin7ではシングルコア
AtomではOSを動作させるのでさえもたつきがあるし、UIの関係上WSVGAではXP以上に
画面の狭さを感じてしまうにょ。
そして、CPUの性能不足なのにも関わらずGPU(CPUに内蔵されているGMA 3150)には動画
再生支援機能が搭載されておらず、HD動画再生は絶望的だったにょ。(一旦ローカルに
保存すれば720pまでの動画ならば十分再生できるけど5年前のCore Solo以下の性能では
さすがに十分とはいえないにょ。(Atomでもデュアルコアで2GHz以上になれば再生支援
機能無しでもYouTubeの720pの動画はWebブラウザ上で普通に再生可能だろうけど)
では、本当にUltrabookは十分な性能があるのかということがキーポイントになるにょ。
まずCPU性能だけに注目するとUltrabookはただのCULVノートでしかないにょ。
しかし、7月26日に書いたようにULVのCPUはTDPの関係で性能があまり高くなかったけど
製造プロセスの微細化によって同一TDPでも大幅な性能向上が見られるにょ。
来年登場するIvyBridgeは現在の32nmから22nmになることでさらに性能が向上すると予想
されているにょ。
GPUに関してもCPUに内蔵されているIntel HD Graphicsの性能は大幅に向上しており、
再生支援機能もアップしているにょ。
GS45に内蔵のGMA X4500ではおまけレベルの再生支援機能だったけどSandyBridgeでは十分
実用レベルになっているにょ。
確かにTDP35Wの一般的なノートPCより性能が劣るけど日常的な使用方法においては現在の
ULVのCPUで性能が不足することはほぼないにょ。
(3)ノートPCを使用しているとやはり内蔵HDDの遅さが気になったり、休止からの復帰の
遅さが気になったりすることも多々あるにょ。
Smart Response Technologyを搭載によってHDD内蔵機種であってもSSDをキャッシュに
使用することで高レスポンスが得られるようになるにょ。
そして、Rapid Start Technologyによって休止からの復帰も高速化される模様にょ。
従来は実測で55秒かかっていたものが7秒まで短縮されると発表されたにょ。
(4)は従来PCにおいてすでに導入されてきたもの(ネットブックでは導入していない)で
あるため省略するにょ。
(5)長時間駆動を実現するには平均消費電力を引き下げるかバッテリ容量を増やすしか方法は
ないにょ。
しかし、軽量化を迫られているUltrabookいおいてはバッテリ容量を増やすという選択肢は
考えにくいため平均消費電力を引き下げるしかないにょ。
従来はCPU+ノースブリッジ+サウスブリッジという3チップ構成だったPCもCPUにノース
ブリッジ相当の機能が内蔵されて2チップ構成になっているにょ。
そして、1世代前のArrandaleではパッケージこそ1つに納められているけどCPUとノース
ブリッジが別ダイだったのがSandyBridgeでは1つのダイに統合されたため省電力化に
貢献しているにょ。
これが来年登場するIvyBridgeでは微細化によってさらに平均消費電力の引き下げが可能に
なると思われるにょ。
つまり、言い換えれば同一バッテリでは長時間駆動が可能になるということにょ。
さて、問題はどんな製品が登場するのかということとどのくらいの価格になるのかという
ことにょ。
東芝、Ultrabook「PORTEGE Z830」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20110902_474771.html
Acer、Ultrabook「Aspire S3」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20110905_475274.html
PORTEGE Z830は13.3インチながら最厚部で15.2mm、重量は1.12kgというMacBook Airにも
劣らないスペックにょ。
そして気になる価格はというと北米では799ドルから日本では10万円未満の予定となって
いるにょ。
799ドルならば8万円程度が妥当だし、現在の為替相場だと6万円台であってもおかしくは
ないのだけどこれは北米は標準小売価格、日本はメーカー希望小売価格であるためでは
ないかと推測するにょ。
定価は10万円弱(相当)だけど量販店ではそこから2割引になり、8万円程度になるため
1ドル100円換算の北米の価格とほぼ同レベルの実売価格になると予想されるにょ。
Aspire S3は最厚部17mm、重量1.4kgとPORTEGE Z830よりは劣っているけどその分は価格が
魅力になりそうな製品にょ。
同社のCULVノートも他社よりも安い価格で話題になったからね。(デュアルコアの
Celeron SU2300搭載モデルも発売当初から49800円で販売するショップもあり一時期は
かなりの人気となった)
1人1台の個人用PCとしてネットブックは一時的に盛り上がったもののすぐに終息して
しまったし、CULVノートはネットブックで性能に不満を感じていたユーザーの間では
ヒットしたものの新規ユーザーを獲得はできなかったにょ。
そんな中でタブレット端末が個人向け端末としては期待が高まっているけどそれは裏を
返せば伸びる余地のある個人向けPCの需要を奪われるということにもなるにょ。
PCそのものがタブレット端末の普及で需要が奪われるということは少なくともWindowsが
主流である間はあり得ないことだけどまだ十分に普及しているとはいえない個人向けPCが
タブレット端末に奪われるということは十分に考えられるにょ。
7月26日にも書いたようにその防波堤代わりとなるのがこのUltrabookであり、タブレット
端末とともに今後の製品の登場が期待されるにょ。
本番となるのはIvyBridgeが発表されてから(IvyBridgeは当初よりも登場が遅れる見通し
となっているため来年の第2四半期あたりになると予想されている)と思われるにょ。
タブレット端末も現状ではiPad以外は苦戦している状況だからまだUltrabookも十分に
チャンスはあるにょ。
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