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おちゃめくらぶ掲示板

693御茶目菜子:2011/09/02(金) 15:25:09
高級コンデジ「X10」発表
富士フイルムが海外で新型コンデジ「X10」を発表したにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110901_474458.html
いわゆる高級コンデジにカテゴライズされる製品であり、APS-Cの大型センサーを採用した
レンズ一体型デジカメ「X100」とはクラスの異なる製品といえるにょ。
恐らくライバルとなるのはXZ-1と推測されるためまずはスペックの比較をしてみることに
するにょ。

          X10       XZ-1
 センサー    2/3インチCMOS  1/1.63インチCCD
 画素数     1200万画素    1000万画素
 レンズ     28-112mm F2-2.8 28-112mm F1.8-2.5 ※35mmカメラ換算
 感度      ISO100-12800   ISO100-6400
 シャッター速度 30s〜1/4000s   60s〜1/2000s
 サイズ     117x69.6x56.8mm 110.6x64.8x42.3mm
 重量      350g       275g

このX10の特徴は下記の3つにょ。

 (1)2/3インチCMOSセンサー
 (2)明るい4倍ズームレンズ
 (3)クラシカルな外観

(1)まずはセンサーを見てみると最近のコンデジとしては珍しい2/3インチセンサーが搭載
されているにょ。
このクラスはかつてはハイエンドコンデジでよく採用されていたのだけどコンデジの小型化
および低価格化によってほとんど搭載されることは無くなったにょ。
昨今の高級コンデジの主流は1/1.7インチセンサーだけどこれはセンサー供給元が限られる
ためやむを得ないにょ。
その点、富士フイルムはセンサーを自前で調達できるというメリットがあるにょ。
採算ラインに乗るかどうかは別にして他メーカーとセンサーで差別化が可能になっている
というわけにょ。

とはいえ、大型センサーといってもあくまでコンデジとして大きいというだけの話にょ。
単純に言えばフォーサーズ(4/3インチ)と比較すると縦横2分の1しかないため面積比は
1/4だからね。
しかし、8.8x6.6mmであり一般的なコンデジに採用されている1/2.3インチ(6.2x4.6mm)
センサーと比べると面積比は2倍になっているにょ。
一般的な高級コンデジに採用されている1/1.7インチセンサーが約1.5倍だから2/3インチ
センサーはそれとはワンランク上であることが分かるにょ。

ただ、センサーサイズだけではセンサーの性能は分からないにょ。
同一サイズのセンサーでも世代によって大きな性能差があるためこの程度の差ならば
簡単に逆転できてしまうのだけどそれはこのX10に採用されている2/3インチセンサーが
世代遅れの場合にょ。
実際は最新のセンサーであるためそのサイズ差がそのまま性能差になって現れて来ると
思われるにょ。(XZ-1は高感度時の性能があまり良くないためそれが唯一のネック)
それに昨今は1/2.3インチセンサーでも1400万画素〜1600万画素が主流となっているため
その2倍の面積にもかかわらず画素数を1200万画素に抑えているこのセンサーはかなり
期待が持てそうにょ。

(2)レンズの明るさだけに注目すると確かにX10のレンズは一眼レフの交換レンズと比べて
明るいのだけどコンデジならば明るいものはたくさん存在するにょ。
ただし、ほとんどの機種が明るいのは「ワイド限定」となっているにょ。
「高級コンデジ」を自称しているニコンP300もF1.8〜F4.9となっており広角端はF1.8と
明るいものの望遠端はF4.9ということで並のコンデジと変わらない明るさだからね。
それとX10はF2〜F2.8であり、広角端はP300より1/3段暗いけど望遠端は5/3段分明るいため
シャッター速度で換算すると約3倍有利になっているにょ。

やはり、X10のライバルは高級コンデジの中でも明るいレンズを搭載しているXZ-1だと
思われるにょ。
単純に数字を比較すればX10(F2-2.8)はXZ-1(F1.8-2.5)に負けているにょ。
しかし、ボケ量を考えるとそれは変わってくるにょ。
それはデジタル一眼はXZ-1より暗いレンズにも関わらず大きなボケが可能になっているのを
見ても分かるようにセンサーサイズが影響するからにょ。
XZ-1はボケ量を考えるとフォーサーズ換算ではF4.1-5.8となり、一般的なフォーサーズの
標準ズームレンズとほぼ同レベルのボケ量が期待できるためXZ-1発表当時は私もかなり
推していたにょ。

XZ-1より一回り大きなセンサーを搭載しているX10はフォーサーズ換算では4-5.6となり、
数字の上で単純比較すればわずかにXZ-1に負けているけどボケ量で考えるとわずかに勝って
いるにょ。
もっともこれは誤差の範疇といってもいいレベルだけどコンデジにおいても絞りを生かした
撮影をするならばボケ量が多い方が有利になるのは間違いない(絞りの選択肢も増えるし)
ということで、XZ-1と同じくX10もかなり期待できそうにょ。(といっても、ボケを期待
して買うようなカメラではないので単純に望遠側でも明るいためシャッター速度の面で
有利になると考えるだけでも十分なメリットとなる)

(3)クラシカルな外観というのは見た目の雰囲気だけの話ではないにょ。
やはり、ダイヤルの類もX100には及ばないものの省略せずに搭載されているにょ。
メインとなる電子ダイヤルは当然搭載されているけど露出補正ダイヤルも独立していること
からもこのカメラの想定ユーザーがどのようなものかが想像できるにょ。
当然、アクセサリーシューも標準的なものが搭載されているにょ。
昨今はミラーレスにおいては小型軽量化が非常に重視されているためこのようなものは
省略される傾向にあるけど高級コンデジにおいてはそれらが残されているためセンサー
サイズから単純比較すると高級コンデジはミラーレスよりも格下のイメージがあるけど
実際はそうとも言い切れないわけにょ。

ズームもパワーズーム(電動ズーム)ではなくマニュアルズームが搭載されているにょ。
これはコンデジとしては非常に珍しいにょ。
ファインダーも光学ファインダーが搭載されているにょ。
一眼レフのようなTTLファインダーではなく古くからコンパクトカメラで採用されてきた
ファインダーであるため視差の問題はあるものファインダーを覗いて撮影する方が安定性が
増し、手ぶれを起こしにくくなるためこれは歓迎したいにょ。
昔のコンデジはほとんどの機種ににこのようなファインダーを搭載していたけど昨今は
搭載しなくなったのは小型化のニーズによるものが大きい(構図を確認するだけならば
背面液晶で十分と考える人も多いだろうし)から特に小型化を重視していないこのような
高級コンデジに搭載されるのは自然な流れにょ。
キヤノンにおいてもPowershot Gシリーズには登載されているしね。

個人的には性能が飛躍的に向上しているEVFもありだと思うにょ。
EVFなら視差の問題もないし、視野率は100%だからね。
EVFは動体撮影に弱いという問題があるけどこのようなカメラで動体撮影をする人はほぼ
限られるためそれほど問題にはならないにょ。
EVFを搭載しなかったのは実用レベルのEVFはコスト面で搭載できなかったと思われるにょ。
高価格なX100とは異なりやはりコスト面の制約は大きいだろうからね。


こうしてみるとかなり魅力的なコンデジに仕上がっているにょ。
とはいえ、実際に買うかどうかを決める場合は価格が重要となるにょ。
海外では600ドルとなっており、XZ-1とほぼ同じ価格にょ。
まだ日本では価格が発表されてないものの恐らくXZ-1の発売当初の価格と同レベルになる
(実売価格で5万円台)と思われるにょ。
すでに実売では3万円台に突入している店もあるXZ-1と比較すると後出しということで
価格面では発売当初はかなり苦戦しそうな感じにょ。
私が買うかどうかというと価格面で厳しいのに加えて奥行きが大きいのがネックに感じて
いるにょ。
何せXZ-1よりも14.5mmも大きいからね。

ミラーレス+パンケーキレンズならば収納時の厚さは5〜6cmとなるためX10はコンデジと
して考えるとコンパクトなアドバンテージはほとんどないにょ。
パンケーキではなくズームレンズで考えても先日Panasonicが発表した「VARIO PZ 14-42mm」
ならば電動ズームながら収納時の奥行きは26.8mmに抑えられているためにGFシリーズに
装着すればX10と大差ない厚みにすることが可能になるにょ。
私がXZ-1が小型化が進むミラーレスと比較してもサイズ面で有利になっているというのは
レンズを装着した場合の厚さと比べて厚みが薄い(といっても4cmオーバーだからコンデジ
として考えると十分に厚い)というのがあったからにょ。
そう考えるとX10はXZ-1よりもさらにユーザーを選んでしまうといえそうにょ。




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