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おちゃめくらぶ掲示板

690御茶目菜子:2011/08/25(木) 14:59:55
NEXシリーズの真打ち登場!
ソニーがNEXシリーズ最上位となる「NEX-7」を発表したにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110824_472185.html
同時に発表された中位機種NEX-5Nとすでに発売中のNEX-C3と合わせて上中下の3モデル
構成となったにょ。
そのスペックを比較すると以下のようになるにょ。

      NEX-7        NEX-5N       NEX-C3
画素数   2430万       1610万       1610万
ISO     100-16000      100-25600      100-12800
動画    AVCHD ver2.0、MP4  同左        MP4
EVF     内蔵        外付け       無し
連写    10コマ/秒      同左        5.5コマ/秒
ストロボ  内蔵        外付け       外付け
サイズ   119.9x66.9x42.6mm  110.8x58.8x38.2mm  109.6x60x33mm
重量    350g        269g        283g
      ※重量はバッテリと記録メディア込みのもの

NEX-7で語るべきなのは以下の項目だと思われるにょ。
 (1)センサー
 (2)内蔵EVF
 (3)タイムラグ
 (4)コマンドダイヤル

(1)やはり、最も気になるのは新設計の2430万画素センサーにょ。
35mmフルサイズではすでに2000万画素オーバーは実現されていたもののその半分弱となる
APS-Cセンサーでこの画素数はすごいにょ。
この新型センサーは同時に発表された一眼レフα77、α65でも採用されているにょ。
確かにコンデジでさえ1600万画素が標準となってきており、それより上位となる一眼
レフやミラーレスにおいて同じ画素数では「画素数しか見えていない」多くの人から
すると本当にコンデジより上なのかということは伝わらないからね。
「高画素=高画質」ではないのは昨今のコンデジを見れば明らかのように1000万画素を
越えたあたりからほとんどのコンデジは全く解像しなくなってきているにょ。(この
傾向は600万画素を越えた頃から始まっていたので1600万画素のコンデジはいかに無謀
かということはコンデジの流れをずっと見守っていればよく分かる)

しかし、APS-Cとコンデジではセンサーサイズが全く異なるにょ。
コンデジのメインとなっている1/2.33インチセンサーとAPS-Cセンサーの面積を比較すれば
何と13倍になっているにょ。
これは言い換えればAPS-Cセンサーはコンデジの13倍の画素数に耐えられるということに
なるにょ。
とはいえ、コンデジが1600万画素ならばAPS-Cセンサーだと2億画素相当にょ。
こう考えればコンデジの1600万画素がいかに無謀かということが一目で分かるにょ。

では、APS-Cセンサーで2400万画素というのは余裕かというと全くそんなことはないにょ。
それは一眼レフやミラーレスはコンデジと同じ写り(全く解像をしてないけど画像処理
エンジンでごまかす)では駄目だからにょ。
そして、コンデジのようにセンサーサイズが小さいとレンズの解像力を高めやすいけど
センサーサイズが大きくなるとレンズの解像力を高めるとコストやサイズがかなり
犠牲となってしまうにょ。
したがって、登場時にAPS-Cというミラーレスの中では最も大型のセンサーを搭載した
NEX-5だけど16mm F2.8のパンケーキレンズでは小型化の影響で解像力がかなり犠牲と
なっており、1400万画素でさえまともに解像できてない状態にょ。
そうなるとNEX-7で新規に採用された2400万画素というのはレンズ側にとってはかなり
高いハードルになってしまうと言えそうにょ。(フォーサーズの1600万画素相当である
ため厳しいといってもそれほど非現実的なレベルというほどでもない)

またこれは回折にも影響を与えるにょ。
EOS Kiss X4で採用された1800万画素センサーも当時はAPS-Cセンサーも当時はAPS-Cに
おける最高画素数だったけどその画素ピッチは狭い(約4.3μm)ためF8を越えたあたり
から回折が目立ってしまうにょ。
今回のNEX-7で採用された2400万画素センサーの画素ピッチは分からないけどキヤノンの
1800万画素センサーの画素ピッチを元に考えるとF7.5程度で回折が目立ち始めるのでは
ないかと予想できるにょ。
レンズにもよるけどF8でもギリギリといった感じになりそうにょ。(レンズによって
回折が目立ち始めるF値は異なるし、目立ち始めても絞ることで得られる収差の減少を
考えるとズームレンズにおいてはF8〜F11くらいがピーク解像力になると思われる)

また高画素化は高感度時においては不利になってしまいがちだけど昨今は画素数が増えて
いるにも関わらず高感度時の画質は良好になっているにょ。
これはセンサー自体の性能の向上(ダイナミックレンジの向上など)が画素数増を越えて
いると考えられるからにょ。
しかし、このたびは1600万画素から一気に2400万画素へと1.5倍も画素数が増えたにょ。
さすがにこの増加量もセンサー性能が一気に向上するとは考えにくいので高感度時の
画質はダウンしているのではないかと予想されるにょ。
実際に高感度設定を見てみると2400万画素のNEX-7は最大ISO16000となっているにょ。
そして、従来の1600万画素センサーを採用のNEX-5Nは最大ISO25600となっているにょ。
設定最大値で優劣は比較できないけどあえてISO16000にとどめている(NEX-7だけでは
なく同等のセンサーを採用しているα77でも最大ISO16000となっている)というのは
高感度においてはあまり優れていないせいだと思われるにょ。
もっとも、画質はセンサーだけではなく画像処理エンジンも重要となってくるため
新センサーをまだ現状の画像処理エンジンでは100%の力を出し切れていないとも考え
られるので必ずしも高感度画質はダウンしているとは言い切れないにょ。

(2)従来薄型のミラーレスカメラはEVFは内蔵されて来なかったにょ。
PanasonicのGシリーズ、GHシリーズのような「一眼スタイル」のミラーレスの場合は
EVFを内蔵するためのスペースがあるため採用されてきたもののそれ以外は基本的に
外付けだったからね。(一部機種は外付けEVFは用意されていない)
ここで問題となるのはそのEVFの画素数にょ。
NEX-7では235万ドットの「XGA OLED」が採用されているにょ。
しかし、PCにおける画面解像度とは異なりRGBサブピクセルも1ドットとして考えられて
いるために235万ドットはXGAでしかないにょ。
とはいえ、92万ドットのVGA、144万ドットのSVGAと比べると別格にょ。
23万ドット(QVGA)や92万ドットのEVFはファインダーを覗いてみてもドットに荒さが
あったけど144万ドットのEVF(GH1など)はそれがほとんど感じなくなったということを
考えれば0.5インチのXGA、有機ELによるEVFはOVFに負けないレベルの解像感を実現して
いるといっても良さそうにょ。
何せ2560ppiなわけだし、実質3cmの距離で見ていると仮定すれば30cmの距離から5インチ
XGAモニタを見ているのと同じでドットはほとんど見えないからね。

(3)ミラーレスといえば一眼レフと比べると速写性で劣り動体撮影には向かないという
イメージがあるにょ。
しかし、このNEX-7ではレンズ交換式デジカメでは世界最速の20m秒というレリーズ
タイムラグを実現しているにょ。
これは銀塩カメラではEOS RTが半透過型のペリクルミラーを搭載によって8m秒という
レリーズタイムラグを実現しているにょ。
レリーズタイムラグはエントリー機は長めであり、プロ機は短めになっているのだけど
一眼レフの場合はクイックリターンミラーの動作が入るため一定以下のレリーズタイムに
することは困難にょ。(ミラーアップした状態で撮影可能ならばあらかじめミラーアップ
しておくことでレリーズタイムラグは軽減できる)

では、この20m秒というのがどの程度かを実際に考えてみるにょ。
最も分かりやすい野球で例えるとバッターの打球の球速が180km/h(これはプロ野球の
中でもトップレベルの速度)と仮定すれば秒速に直すと50m/sになるにょ。
その場合は20m秒の間に1m進む計算になるにょ。
一塁側から右打者を横画面でバッターを撮影した場合バッターのほぼ全身が写るレベルの
サイズ(上下2mの範囲)としても左右は3mしかなく仮にバッターを画面中央に置いた
場合には1.5mしか余裕がないにょ。
したがって、1mならば画面内にボールが収まるけどこれがレリーズタイムラグが2倍の
40m秒であればボールは2m動くためバットに当たると同時にシャッターを押す(厳密に
いえば人間側のタイムラグがあるためバットに当たる前にシャッターを押し始める
必要がある)としても画面外にボールが消えていくにょ。

こう考えるとレリーズタイムラグが短い方が動体撮影に向いているのは確かだけど
人間側のタイムラグも無視できないため実際のところ一定以下のレリーズタイムラグで
あればそれ以上速くてもあまり意味がないにょ。(漫画「スマイル for 美衣」で
行っていたように機械制御でバッターを撮影する場合にはタイムラグが短い方が有利に
なるけど)
しかし、EVFの場合はレリーズタイムラグだけでは済まないにょ。
液晶を使った場合は4倍速液晶(120Hz)であっても最大で1/120秒の表示の遅れがある
わけだからね。
これはNEX-7の場合は液晶より遙かに高速な有機ELであるため気にならないにょ。
ただし、センサーからデータを読み出して画像生成する必要があるにょ。
1秒間に60回読み出せるセンサーであっても最大で1/60秒の遅れが生じるし、そこから
EVFへと反映されるまでの時間を考えるとファインダーが見えているのが過去の映像で
あるためいくらそこからのタイムラグが短くてもEVFの時点で動体撮影でプロ機には
絶対に勝てないにょ。

とはいえ、これは比較対象がプロ機ではなくエントリークラスのデジタル一眼ならば
話は変わってくるにょ。
たとえEVFで見えているのが数10m秒過去の映像だとしてもレリーズタイムラグが20m秒
と極めて短いためトータルタイムラグではエントリークラスのデジタル一眼を凌駕して
いるのではないかと思われるにょ。
確かに一般論でいえばEVFのミラーレスは動体撮影に向いてないのだけどEVFとセンサーの
性能が上がっていけばプロ機やハイエンドに縁のない一般人においては動体撮影に
おいて十分な性能に達すると思われるにょ。
NEX-7がそのレベルに達しているかどうかは実機レビュー待ちにょ。(動体撮影の場合は
タイムラグだけではなくAF速度も重要だしね)

(4)ミラーレスといえば、今まで入門的なイメージの方が強かったにょ。
コンデジを使っていた人がデジタル一眼に興味を持ち始めたけどサイズ面の問題で購入を
躊躇したり、せっかく買ってもあまり使わないという状態になることもあるからね。
そういうコンデジからの「ステップアップとしてのミラーレス」を多くのメーカーが
重視してきたためか無駄に世界最小最軽量の争いをしてきたにょ。
その結果として生まれたのはデジタル一眼の良好な操作性とは全く別物のオート主体の
ものにょ。
その1番の大きな違いはダイヤル数の減少にょ。
一眼レフにおいても入門機と中級機ではダイヤル数が1つと2つという違いがあるように
入門機はオート主体であまりマニュアル設定のためのダイヤル操作をしないとメーカーが
考えているからにょ。(それとダイヤル数を減らすことでコストダウンや軽量化も可能に
なる)
ミラーレスにおいても世代が新しくなるごとにダイヤル数が減っていき各社の最新
ミラーレスはセンサーサイズが大きくてレンズ交換ができるコンデジというような感じ
であり、一眼レフのサブとして使うには物足りない機種ばかりとなってしまったにょ。

そんな中でNEX-7はダイヤルを上面だけでも2つ搭載してきたにょ。
実はミラーレスでもPENTAX Qは同じように上面に2つのダイヤルを搭載しているにょ。
本来であればセンサーサイズを考えるとQはもっと小型化が可能なような感じだけど
操作性ダウンを防ぐためあのようなサイズになっていると思われるにょ。(それだけ
ではなくマウント部分が無駄に大きく2/3インチクラスのセンサー十分に搭載可能である
ため将来のセンサーサイズアップに余裕を持たせているためだと思われる)
この辺はコンデジからのステップアップではなく一眼レフのサブ(もしくはこれが一眼
レフに取って代わる)として考えたためだと思われるにょ。
上中下の3モデルを投入しているのはニーズの違いに応えるためというのが最大の理由
だろうからね。

そうなると必然的に真ん中に位置するNEX-5Nは中途半端な存在になると思われがちにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110824_472223.html
確かに単純に予算だけで3モデルのどれを買うのかを決める人であれば予算に応じて
選択するだけであるためモデル数が多い方がいいけどね。
しかし、そうではなく積極的に5Nを選択するならばやはり軽さとタッチパネルが有用と
なるにょ。
厚さこそグリップ部分の関係上C3に負けているけどNEXシリーズで最も軽量なのがこの
5Nとなるにょ。
NEX-7とは異なりストロボやEVFは内蔵されてないもののその分だけ小さくなり、さらに
軽くて安いにょ。

タッチパネルといえば昨今はコンデジでは採用されている機種は非常に多いにょ。
私が使っているTX1にもタッチパネルが採用されているけどコンデジやミラーレスで採用
されているコントラストAFや背面液晶を見ながらピントの確認という観点からすると
タッチパネルとの相性は非常にいいからね。
何せ押した場所にピントを合わせられる(フォーカスエリアを自由に選択できる)のが
魅力にょ。
手動でフォーカスエリアを選択したり、中央でピント合わせをしてそれをフレーム移動
させるという手間もないからね。(ここでピント合わせと同時にシャッターが切れる方が
便利と感じる人がいるかもしれないけどシャッターはシャッターボタンで切るように
しないと手ぶれ写真を量産してしまうのであえてピントのみタッチパネルを使用すると
いうのは理にかなっている)

さて、NEX-7ではこのタッチパネルは搭載されていないにょ。
これはEVFを使用して撮影するのがメインと考えられるためだと思われるにょ。
EVFがメインならばタッチパネルの採用はかえって誤動作を招いてしまうので望ましくは
ないからね。
またNEX-7ではアクセサリーシューはNEX用ではなくAマウント機と互換性のあるものを
採用しているにょ。
これはコンデジからのステップアップではなくAマウント(デジタル一眼)ユーザーの
使用がメインになると想定しているためだと思われるにょ。

NEX-7と同時にAマウントレンズでフルタイムAFができる新型マウントアダプタや
NEX用のEマウントレンズも3本発表されたにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110824_472225.html
レンズ不足で魅力に欠けていたNEXだけど新型の本体や新レンズによってかなり盛り
上がりそうな感じにょ。
近いうちに発表が予想されているニコンのミラーレス機(こちらはフォーサーズより
1周り小さい1インチセンサーが搭載されるという噂がある)とともに現在ミラーレスでは
最大勢力となるマイクロフォーサーズ陣営(Panasonic、オリンパス)に対抗できる
レベルになって欲しいにょ。




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