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おちゃめくらぶ掲示板

667御茶目菜子:2011/07/28(木) 14:51:17
Windows Phoneが成功すればWindows8は失敗する
KDDIから国内初のWindows Phone 7.5(コードネーム:Mango)搭載スマートフォンが発表
されたにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110727_463309.html
Windows Phoneは従来のWindows Mobileの後継OSとなるわけだけど昨年10月13日にも書いた
ようにスマートフォン用にゼロから作られたOSにょ。
ただし、その際にアプリの互換性を無くし、UIまで変えてしまったためにWindows Mobile
ユーザーからの乗り換えはあまり期待ができないにょ。
海外では採用機種が増えつつあるけど国内においてはAndroid OSの圧勝といった雰囲気に
なっているにょ。

Windows Mobileと互換性がないことでアプリ数が少ないのも難点だし、登録しないと
アプリ公開もできず、ユーザーが作ったアプリを自由に実行できる環境が無かったにょ。
それがアプリ数の増加を阻んできているにょ。
しかし、最近になって脱獄ソフトが実質公認化されたためアプリも徐々に増えてきている
模様にょ。
コピペもできないという不満が多かったWindows Phone 7だけど7.5では大幅に機能が追加
されてようやくAndroid OSに機能面で追いついたのではないかと思われるにょ。

iPhoneは自由度の低いのに売れているため自由度が高くなれば普及するというわけでは
ないにょ。
iPhoneが売れているのはAppleブランドによるものというだけではなく垂直統合が成功して
いるためにょ。
それに単一機種で世界で1000万台以上売れているためアプリ開発の負担も小さい(機種毎の
差異を考える必要性が薄い)というのもソフト公開数の多さの理由だと思われるにょ。
ただし、多いということが最近は足きりの原因となっているのが難点にょ。(すでに
似たようなソフトが公開されていたり、あまり質が高いとは言えないソフトは公開しよう
としても却下されてしまうことが少なくない)

確かにWindows Phoneはこれから伸びる可能性はあるけどそれよりも問題なのは次世代の
Windows8(ARM版)タブレット端末にょ。
iPadはiPhoneのヒットの影響で売れたのは間違いないし、Androidタブレット端末も昨今の
Android OS搭載スマートフォンの影響で売れているにょ。
つまり、互換性のあるOSによってお互いが刺激し合っていると言えるにょ。
しかし、Windows PhoneとWindows8は全く別物のOSとなっているにょ。
売上規模からすると世界で億単位で売れているスマートフォンと比べると1桁小さい
タブレット端末だけどスマートフォンの今後の伸びを考えるとその需要はさらに拡大する
と思われるにょ。
国内だけで見ても昨年は96.6万台の出荷台数だったタブレット端末は今年は291万台の
見通しとなっており、再来年にはこれが602万台まで増えると予想されているにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20110727_463337.html

タブレット端末が売れるのは7月20日に書いたように空白のモバイル領域であるためにょ。
そして、それはPCが現時点でも実現していない真のパーソナルデバイスへの役割をも
担うと私は考えられているにょ。
すでにほとんどの家庭にPCはあるけど自分専用のパーソナルなコンピュータがタブレット
端末になるということにょ。
しかし、それはあくまでスマートフォンというパーソナルデバイスが普及しているから
こそ実現可能なことにょ。
つまり、タブレット端末はスマートフォンユーザーがすでに存在する自宅用PCとの空白を
埋めるためのものといえそうにょ。

そこで重要なのはタブレット端末用のOSはスマートフォンと基本的に同じOS(同じAPIを
備えているOS)ということにょ。
タブレット端末購入者のメインはスマホユーザーだろうからね。
しかし、Windows8(ARM版)はWindows Phoneと互換性がないにょ。
これが立場を厳しくしている要因となっているにょ。
http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1107/27/news02.html
Windowsがここまで多くの人に受け入れられているのは世界中にWindows PCが普及しており
ソフト面、ハード面の資産も非常に多いためにょ。
したがって、Windows8(x86版)は従来との互換性を打ち切らない限りはすぐに廃れる
なんてことはないにょ。(ただし、「Slate PC」と言われるタブレットPCにおいてはまだ
未知数であるためあくまで普通のPCにおいてのみ言える話だけど)
しかし、Windows8(ARM版)は過去の資産もなく、スマートフォンとの互換性もないにょ。

Windows8(ARM版)の唯一のメリットはPC用Windows(x86版Windows)と同一のAPIという
ことだけにょ。
つまり、Slate PCがヒットすればそれに付随して売れるだろうけど現時点では未知数で
ある(タブレットPCは必要としている企業が少なくないため法人需要はそれなりには
期待できるけど個人需要はWindowsの一般アプリがタッチパネル前提で作られているわけ
ではないためかなり厳しいといえる)ためWindows8(ARM版)はそれ単体だけの魅力で
シェアを伸ばしていく必要があるにょ。
確かにWindowsの需要が急に衰えることもないわけだし、タブレット端末がブーム化すれば
Windows用ソフトの一部(ARM対応バイナリを公開しているソフト)が動作するということで
それなりには需要はありそうだけどね。

IntelはかつてARM系CPUであるStrong ARMやXScaleを製造していたにょ。
それは他社に売却し、今はx86のみに注力しているにょ。
ARM部門売却の最大の理由はAtomを開発したためであり、PCの出荷台数が頭打ちになりつつ
ある状況下においてPCと比べて桁違いの需要があるARM系CPUの対抗馬として用意したのは
間違いないにょ。
ただし、現状ではまだAtomはARMに対抗しきれてないにょ。
また、先進国でさえPCは1人に1台、自分専用のものがあるとは言い難い状況下であるため
まだPCが伸びないというわけでもないにょ。
ただし、そこにARM系CPUを搭載したタブレット端末が入り込んできたらIntelとしては
非常に厄介にょ。
タブレット端末ブームというビッグウェーブに備えての防波堤代わりに構想したのが
一昨日に書いたUltrabookではないかと思われるにょ。
PCの領域はPCで守りきるというのがIntelの考えにょ。

このIntelの考えはx86CPUを作っているということでPCが主役としたものにょ。
しかし、出荷台数ベースではスマートフォンがPCを追い抜くのは時間の問題であり、
現時点のケータイの出荷台数を考えるとスマートフォンの出荷台数は将来的にはPCの
1桁上を行く可能性が十分にあるにょ。
そうなると主役(主導権)はスマートフォンが握ることになるにょ。
WebサイトにおいてもPCで利用できるということが優先事項だったのがスマートフォンで
利用できるということが優先事項になるというのも時間の問題にょ。
そこまで普及すればタブレット端末への影響もバカにはできないにょ。

そこまでスマホが普及した頃にもしもWindows Phoneが高いシェアを取っていたと仮定すれば
当然Windows8搭載のタブレット端末にも注目が集まるだろうけど残念ながらスマホである
Windows Phoneとのアプリの互換性はないにょ。
互換性がないならばWindows8(ARM版)を搭載のタブレット端末ではなくiPadでもAndroid
搭載タブレット端末でもいいわけにょ。
そうなることを恐れてWindows8アプリではHTML5とJavaScriptを推奨している模様にょ。
これならばWindows Phoneでも動作するからね。
しかし、それではWindows8(ARM版)を搭載タブレット端末を使用する意味も無くなるにょ。
つまり、Windows Phoneがどれだけ売れてもWindows8搭載タブレットにはプラスの影響を
与えないということにょ。

成功とか失敗とかは絶対的な基準はなく他のものと比較して行われる場合が多いにょ。
PC用のWindowsのシェアが急な激減はないだろうからWindows PhoneがもしもiOSやAndoroidを
抜きスマホでシェアトップになったとしてもタブレット端末はそれに影響してシェアが
拡大しないためトップシェアにはならず相対的には失敗となるにょ。
上記のように将来的にはスマホの出荷台数はPCより1桁上になると思われるのでスマホ
ユーザーにとってメリットが大きい(アプリ互換性があるなど)タブレット端末の方が
より大きなシェアを獲得できると思われるにょ。
Windows8のARM版を用意してそれを今後需要が伸びるタブレット端末で活用するという
考えは間違ってないけどそのPC主導の考えは短期的にはシェアを獲得できるものの長期
的には厳しいものになるにょ。

もしもWindows Phoneを捨ててWindows8でスマホも統一すれば一気にタブレット端末に
おいて不利になっている情勢は一気に変わってくると思われるにょ。
そうすればスマホからPCまでWindowsの一本道で統合されるからね。
個人的にもそれは望ましいと考えているけどスマホに高いスペックが求められセキュリティ
面の問題もあり、タブレット端末でシェアを取る以前にスマホでシェアを取るのが難しく
なってしまいかねないにょ。
しかし、Windows Phoneが成功すればWindows 8スマホの実現はあり得ないものになるにょ。
一部ではWindows 8搭載スマホも出るだろうけどWin7を搭載したドコモのF-07Cのような
キワモノ扱いとなってしまいそうにょ。(CPUはARMで統一されるためF-07Cよりは
ポピュラーな存在になれる可能性はあるかもしれないけど)
したがって、Windows Phoneが成功すればするほどWindows8を搭載したタブレット端末の
今後の戦略が厳しくなってしまいそうにょ。




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