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おちゃめくらぶ掲示板
新型MBAはただのUltrabookなのか・・・?
新型のMacBook Airが発表されたにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110721_462011.html
従来は13インチモデルのみだったMBAに昨年の発売以来話題となっている11インチモデルは
今回も健在にょ。
では、そのスペックを見てみるにょ。
11インチ下位モデル 11インチ上位モデル
CPU Core i5 1.6GHz 同左
メモリ 2GB 4GB
SSD 64GB 128GB
拡張 USB2.0x2、TBx1 同左
駆動時間 5時間 同左
サイズ 300x192x17mm 同左
重量 1.08kg 同左
価格 84800円 102800円
※BTOによってCore i7も選べる
スペック面で昨年発表されたモデルとの変更点を見ると下記の2つになると思われるにょ。
(1)CPUの強化
(2)Thunderboltポートを搭載
(1)昨年発表のモデルは下位でCore2Duo1.4GHz、上位で1.6GHzだったにょ。
クロックこそあまり差はないけどこの新型はSandyBrigeコアというのが大きいにょ。
ただ、SandyBrigeコアの1.6GHzというのは該当するモデルが見あたらないので恐らく
現時点では未発表のCPUだと思われるにょ。
そのため一部推測を含むけどご容赦願いたいにょ。
まず、従来のCore2Duoは2コア/2スレッドで動作するCPUにょ。
それに対してCore i5はSMTによって2コア/4スレッドで動作するにょ。
そのためマルチスレッド性能は大きく向上しているにょ。
シングルスレッド性能も1つ前のArrandaleコアで大幅な改良が行われてTBに対応する
ようになったのが大きいにょ。
1.7GHzのCore i5-2557MはTB時には2.7GHzまでクロックが上昇するのだけどそれと同
レベルまでクロックが上昇するのならばCore2Duo1.4GHzの約2倍のシングルスレッド
性能となるにょ。
またSandyBrigeコアといえば256bitのAVX命令にょ。
MMX、SSEについで新たに導入されたAVXによって従来比で最大2倍の浮動小数点演算
性能を得ることができたにょ。
ただし、これにはアプリ側の対応が必須であるためその恩恵を得るためにはしばらく
時間がかかりそうだけどね。
(2)Thunderboltは2月27日にも書いたようにIntelとAppleが共同開発した汎用IFにょ。
極めて高い柔軟性と高い実効転送速度というのがUSB3.0に対するアドバンテージと
なるわけだけどこれはIEEE1394(FireWire)とUSB2.0のような関係になると私は考えて
いるにょ。(それがメインになるのではなくUSBを補完する関係)
汎用IFといってもまだ対応製品に乏しくて現時点では外部モニタしか存在しないにょ。
このThunderboltポートはDisplayPortと互換性を持たせることが可能であるため新型
MBAでは従来モデルに搭載されていたDisplayPortは省かれているにょ。
前モデルでもやや不満に思っていたバッテリ駆動時間はこのモデルでも改善されることは
なかったにょ。
バッテリ駆動時間を増やすにはバッテリ容量を増やすしかないけどバッテリは技術革新で
徐々に容量が増えているとはいえ1年弱で劇的な進化はないからね。
MBA11インチの公称駆動時間は5時間にょ。
これはJEITA測定法とは異なり軽負荷時の実駆動時間であるため5時間動作すれば十分
という人ならば問題ないにょ。(JEITA測定法による公称駆動時間だと軽作業であっても
公称値より3割程度は駆動時間が短くなることがある)
ただし、バッテリ交換もユーザーの手によって行えないため普通に使用して起こって
しまうバッテリの劣化による駆動時間の短縮はどうしようもないにょ。
これは薄型軽量化とのトレードオフ部分なので我慢するしかないにょ。(バッテリ
劣化が気になったら修理送りや買い換えを考えなくてはならない)
こうして見ると前モデルと比べて維持もしくは大幅なスペックアップということで
歓迎すべきもののように見えるけどスペックダウンしている部分もあるにょ。
それはGPU性能にょ。
従来モデルにはGeForce 330Mが搭載されていたけどこの新モデルはCPUに内蔵されている
Intel HD Graphics 3000のみとなっているからね。
これは昨年10月24日に書いたことだけどTDP(熱設計)の問題があるため後継機種では
単体GPUは搭載しないと私も予想していたので予想通りの結果になったといえるにょ。
ULV版Core2DuoはTDP10Wなのに対してULV版Core i5はTDP17W(ただしノースブリッジを
込みのTDP)だからね。
MBAでは薄型化のために熱設計の壁と戦う必要があるにょ。
従来は単体GPUを搭載してモバイルノートでありながら3D性能もそこそこ高かったVAIO Z
においても薄型化のためGPUを外付けドックに搭載し本体にはCPU内蔵のGPUのみに
止まっているからね。
もっとも、Intel HD Graphics 3000の性能が低いというわけではないにょ。
従来のIntel HD Graphicsと比べると最大2倍の性能となっているため普通に使用していて
困ることはないからね。
しかし、「性能が落ちていても十分と感じる」が人はいるとしても性能がダウンしている
という事実が変わることはないにょ。
とはいえ、3Dゲームをやらない限りはその性能ダウンを実感することはないのではと
思われるにょ。
Intel HD Graphicsに搭載されている動画再生支援機能はGMA X4500に搭載されている
ものと比べて格段に良くなっているため動画再生用途ならば十分だし、GeForceが有用な
GPGPUであるCUDAを活用する場合もCPU性能のアップで帳消しできるレベルになっている
からね。(330MではGPGPU性能も大して高くはない)
したがって、中古などで相当に安くなっているのでなければあえて旧モデルを買うべき
というほどではないと思われるにょ。
しかし、単体GPUを搭載しないことはMBAのアドバンテージを大きく失うことになったにょ。
Mac OSには興味ないけど薄くて軽量なPCとしてMBAを使いたいという人(Intel Macに
なってからはWindowsを導入する人も増えてきている)は結構多いだろうからね。
11インチクラス、1kgクラスのPCにおいては極めて高い3D性能だったMBAはPCとして魅力に
感じていた人もいたと思うけどCPU内蔵のGPUに止まっている新モデルはそこまで強烈な
アドバンテージはないにょ。(Thunderboltに興味がある人ならいいけどそれよりも
USB3.0を搭載してくれた方が良かったと感じる人の方が多いかもしれない)
これには今年の末から各メーカーから登場するUltrabookがあるからにょ。
ネットブックで廉価な小型ノート市場を開拓したもののCPU自体の性能アップがほとんど
無かったこともあり時代の流れによってスペック不足が露呈してしまったにょ。
そこでCULVノートを送り出したにょ。
CULVノートの登場の背景には従来は選別品であり高価な存在だったULV(超低電圧)版の
CPUの量産化が可能になったことが挙げられるにょ。
しかし、需要がなければ意味がないということでネットブック用に提供しているAtomと
同じようにIntelが定めた特定条件下(とはいえ、ネットブックとは異なりほぼ無いに
等しいレベルの制限らしい)では価格を抑えて提供するという試みを行ったにょ。
CULVノートも持ち歩くには重いという問題があったにょ。
そこでIntelはUltrabook構想を打ち出しULV版CPUを多量に販売すべく薄型軽量ノートを
推奨しているにょ。
そう考えるとこの新型MBAはそのUltrabookの1つに思えてくるにょ。
確かに現時点では他にほとんどライバルのない薄型軽量なものだけど1年後には似た
タイプのものが市場に溢れている可能性は十分にあるからね。
その中で明確な差を打ち出せるのかということが重要になってくるけどそれは来年
登場するであろう次のモデルに期待にょ。
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