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おちゃめくらぶ掲示板

624御茶目菜子:2011/06/24(金) 15:06:49
小さいだけで本当にいいのか?
ペンタックスがレンズ交換式デジカメで世界最小最軽量の「PENTAX Q」を発表したにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110623_455177.html
世界最小最軽量といえばNEX-C3が「APS-Cセンサー搭載機」、GF3が「フラッシュ内蔵」
という条件下で達成しているけどPENTAX Qはそういう付加条件無しでの真の世界最小最軽量
となるにょ。(PENTAX Qはフラッシュ内蔵であるため自動的にGF3はフラッシュ内蔵の
レンズ交換式デジカメで世界最小最軽量の座から降格となる)
何せ幅、高さ、奥行き、重量のすべてにおいてGF3やC3よりも勝っているからね。
筐体サイズから言えばキヤノンのコンデジS95と同レベルといえばその小ささが分かると
思うにょ。
手のひらに収まるサイズであり、厚みこそあるけどiPhoneよりも小さいくらいだからね。
http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/455/372/html/54.jpg.html
http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/455/372/html/69.jpg.html

ここまでの小型軽量化が可能になったのもセンサーサイズが1/2.3インチと小さいからにょ。
このセンサーサイズがどれだけ小さいのか今まで何度も書いているけど面積でいうと
APS-Cセンサーはフルサイズの半分弱、フォーサーズセンサーはAPS-Cセンサーの半分強
しかないけどフォーサーズというのは4/3インチセンサーのことだからね。
1/2.3は4/3と比べて約3分の1しかないにょ。(面積はその2乗となるため9分の1)
センサーサイズはイメージサークルであり、実際の寸法と差があるけどそれでも
1/2.3インチセンサーはフルサイズの1/30倍、フォーサーズの1/8倍という面積しかない
まさに米粒並の小さなセンサーにょ。
サイズは実寸で6.2x4.6mmしかないため小さい筐体なのにさらにセンサーは小さく見えて
しまうにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/455/372/html/65.jpg.html

わざわざ1/2.3インチという一般的なコンデジと同じサイズのセンサーを搭載した理由は
コンデジ並みの小さなレンズ交換式カメラを作ろうとしていたためにょ。
確かにC3やGF3はかなり頑張って小さくしているけど今後あれ以上に大幅な小型軽量化が
できるかというと微妙にょ。
レンズ交換式のミラーレスカメラは「一眼レフは大きく重い」というユーザーを中心と
して急速な普及を見せており、今後はますます需要が大きくなると思われるのだけど
サイズ的にはもはや限界に達しているにょ。

そういう面ではPENTAX Qはまだまだ余裕があるにょ。
GF3もC3も小型軽量化のためにダイヤルを無くしただけではなくアクセサリーシューまで
無くしてしまったにょ。
手ぶれ補正機能もボディには内蔵しておらず、C3に至ってはフラッシュも内蔵していない
ため小型軽量化に対して必ずしもメリットがあるとはいえないにょ。
手ぶれ補正機能は標準ズームや望遠レンズに内蔵されているから小型軽量化のためには
ボディには搭載不要(動画撮影においてはボディ内のセンサーシフト方式の手ぶれ補正
よりもレンズシフト方式の手ぶれ補正の方が有利というのも1つの理由)と考えたの
だろうけど小型軽量を生かせるパンケーキレンズでは手ぶれ補正機能が働かないという
デメリットがあるにょ。(オリンパスのPENシリーズは重くなりカタログスペックでは
不利になるけどボディ内に手ぶれ補正機能を搭載している)
PENTAX Qではあのサイズでありながら省略しているものがないというのが大きなメリット
となっているにょ。(逆に言えば小型軽量化の余地はいくらでもある)

センサーサイズの小型化はレンズの小型化にも繋がるにょ。
本体サイズはどんどん切りつめることで小さくできてもレンズの小型化はそれよりも
ずっと難しいからね。
特にセンサーサイズが大きなNEXではレンズがネックとなっているにょ。
無理に小型化しようものならば画質に悪影響がでてしまうため16mm(換算24mm)の
パンケーキレンズの描写力は極めて低いものとなってしまいNEXの評価を不当に下げて
しまう1つの要因となったにょ。
PENTAX Qのレンズキットの付属となっているのはとなるのは8.5mm(換算47mm)F1.9の
標準レンズにょ。
F1.9と明るいにもかかわらずレンズの前玉の直径が極めて小さいのは写真からもよく
分かると思うにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/455/372/html/82.jpg.html
これはセンサーサイズが小さいからこそ可能になっているにょ。
前玉の大きさの割にレンズが大きいのはマウントサイズが大きいのが原因と思われるけど
これは1/2.3インチセンサーに合わせてないのは将来的には大きなセンサーを搭載するという
ことが考えられるけど操作性を重視したのかもしれないにょ。

ただ問題はやはりセンサーサイズが小さいことにょ。
センサーサイズが小さいことは本体の小型軽量化だけではなくレンズの小型軽量化にも
非常に有用になる反面で描写性能に大きな影響を与えてしまうにょ。
とはいうもののセンサーサイズが小さいから描写性能が低いと単純に言えるものでは
ないにょ。
APS-Cセンサーというミラーレスカメラの中ではかなり大きな部類のセンサーと搭載して
いるNEXがパンケーキレンズの描写力(解像力)が低いためNEXの描写性能は低いと判断
されてしまったからね。
つまり、センサー、レンズ、画像処理エンジンの三大要素を総合判断しないと描写力の
判断としては正しくないといえるにょ。

Qに用いられている1/2.3インチセンサーは35mmフルサイズ比で1/5.6倍のサイズとなって
いるためレンズに要求される性能は5.6倍となるにょ。
しかし、それだけの解像力のあるレンズを搭載しているならばフルサイズセンサー
搭載機と互角の解像力を持つことになるにょ。
まだ十分なレビューはないけど海外でのレビュー記事をみる限りは300万画素にリサイズ
したものは十分な解像力を持っているにょ。
フル画素数である1200万画素でのレビューがまだできないのはサンプルであり調整中という
メーカーの指示があったためらしいけど1200万画素で解像するレベルのレンズは搭載されて
いない(解像力だけではなく後述の回折の問題がある)ため発売前からネガティブな意見が
飛び交わないためと私は考えているにょ。
300万画素でしっかり解像するならばそこまで不満には感じないもののやはり一眼レフの
代用として使えるレベルであるならば600万画素で十分に解像して欲しいにょ。
600万画素あればA4サイズのプリントに十分耐えられるからね。

フル画素で解像するかどうかは回折限界の影響も無視できないにょ。
近年高画素化が続いてるAPS-Cセンサー搭載のデジタル一眼だけど1800万画素では回折の
影響をほぼ受けない絞りというのはF8以下となるにょ。
レンズによって影響度は変わるけどF11〜F16では明らかに解像感が低下するにょ。
画素ピッチの狭いコンデジセンサーの場合はこのボーダーラインもかなり厳しくなるにょ。
回折の影響を受けないのはF2.8までと予想されるにょ。
F1.9の標準レンズならば1段絞っても全く問題ないけどズームレンズや魚眼レンズでは
開放でもかなり厳しい数字になっているにょ。(F5.6まで絞れば回折の影響を受けない
画素数は単純計算上は300万画素になる)
開放F値が小さいレンズであればこの回折の影響を受けるまでの余裕が十分にあり絞りの
選択肢も増えるというだけではなくセンサーサイズが小さいことで暗所に弱いという
デメリットも克服可能にょ。(1段分レンズが明るくなれば1段分高感度に強くなったのと
同じだけの価値がある)
回折は物理的な問題でありレンズ解像力がいくら上げても避けることができないため
どれだけレンズ性能が高くても「1200万画素でまともに解像する」ということは期待
しない方が良いかもしれないにょ。

Qの最大の問題点といえば価格にょ。
レンズキットで約7万円だからね。
量販店の実売予定価格でも6万円台前半となっているにょ。
これはミラーレスカメラとして考えるならば標準的な価格とはいえ、コンデジサイズの
センサーを搭載のカメラとして考えるとかなり割高に感じてしまうにょ。
Qは小型だしデザイン面も悪くないにょ。
PENTAXのデザイン重視のカメラといえばやはり印象深いのは昨年発売されたOptio I-10が
真っ先に浮かぶにょ。
I-10は110フィルムを使った銀塩一眼レフカメラPENTAXオート110をモチーフにしたデザイン
となっており、その型番からもそれがモチーフであることが良く分かるにょ。
Qの発売には「I-10のサイズでレンズ交換式のものが欲しい」というニーズがあったから
と思われるにょ。

しかし、デザインだけで6〜7万円もするカメラが売れるとは思えないにょ。
実売2万円台でスタートしたI-10もそれなりに売れたものの在庫が過剰になったためか
値下がりが激しくて今年の初めには1万円を切ったにょ。
I-10においては2月13日にも書いたように私も購入したけど価格が8800円まで下がり
トイデジカメを買う感覚で買うことが出来たためにょ。
QはI-10より高価なのは当然としてせめて高級コンデジの範疇であるスタート価格5万円
程度に抑えておくべきだったと思うにょ。
メーカーが想定しているライバルはNEX-C3やGF3のようなミラーレスカメラなのかも
しれないけどカメラ愛好家からすれば高級コンデジがライバルと見なしてしまうだろう
からね。
スペックをあまり気にしない一般層においても7万円というのは気軽に買える金額とは
言い難いにょ。
これが3、4万円まで値下がりすればそこそこ売れそうなんだけどね。
写真用品メーカーのケンコーからも1/2.3インチセンサー搭載のレンズ交換式デジカメが
近日登場予定になっており、こちらは実売3万円台になるという予想が出ているにょ。
造りや質感ではQの圧勝とは思うけど価格面を重視する人はそちらに流れそうにょ。
Qは悪くはないけどレンズ交換できることが他の高級コンデジと比べて2万円の付加価値と
感じる人がどれだけいるかにかかっているにょ。
詳細レビューがまだとはいえ、レンズ交換に価値を見いだせなければオリンパスの高級
コンデジXZ-1を買った方が幸せになれるかもしれないにょ。




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