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おちゃめくらぶ掲示板
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ゲームプレイ動画は悪なのか・・・?
2005年にYouTubeが誕生して以来急速に普及が始まった動画共有サイトだけど国内では
ニコニコ動画が総アカウント数2000万を超えてもはや特別な存在ではなく普通にWeb閲覧の
一部としてとけ込んでいる状態といえそうにょ。
とはいえ、この動画共有サイトと大きな関わりを持つのが著作権にょ。
アニメなどのTV番組を丸々1話分投稿するということも少なくなかったために著作権者で
あるTV局や制作委員会側から度々警告があったにょ。
著作権法というのは親告罪であるため基本的には著作権者からの訴えがあった時点で
成立するにょ。
逆に言えば訴えがない限りは違法であっても罪にはならないということを意味するにょ。
これは昨年8月6日に書いたようにP2Pを使い違法にファイルを入手している人がタコイカ
ウィルスに感染して被害届を出したけどこれは例えるならば他人の家から盗んだ食べ物に
毒が入っていてそれで身体をこわして訴えるようなレベルであり、盗んだ人は無罪放免で
毒入りの食べ物を食卓に置いていた人が逮捕されてしまったようなものにょ。
普通に考えれば盗むという行為は窃盗という犯罪になるわけだけどコピーがいくらでも
可能なデジタルにおいては数量が減らないために「窃盗」という概念がないにょ。
このようなデジタル窃盗ともいえる違法ダウンロードは昨年6月19日に書いたように
ゲーム業界においても深刻な問題となっているにょ。
しかし、このようなデジタル窃盗行為は窃盗ではないため著作権法に基づいて処理されて
しまうにょ。
ゲームのROMイメージの違法入手の場合はそのゲームと全く同一のものが入手可能なのに
対して映像の場合は若干異なるにょ。
基本的にはエンコードされているためデジタル的に見た場合には同一ではないからね。
とはいえ、著作権法違反なのはどちらも同じにょ。
ならば最初から著作権法違反のものは権利者からの訴えがなくても削除するなどの対策を
取ればいい・・・となるわけだけどそれも簡単ではないにょ。
まずは第三者(この場合の第三者は動画サイトの運営者となる)からでは著作権者以外の
人が投稿したかどうかという厳密な判断が難しいということが挙げられるにょ。
そして、著作権法違反がどこまで適用されるかということが問題にょ。
画像1枚にも著作権があるわけだからね。(原田ウイルスもウイルス作成法が日本では
まだ成立してないためアニメ「CLANNAD」の画像を1枚使っていたことから著作権法違反
として逮捕された)
実際はMAD動画もOP、ED動画も投稿すれば著作権法違反となりうるのだけど多くの場合は
黙認されているというだけに過ぎないにょ。(角川は公式にMADを認めているけど)
ある会社が認めている(黙認している)から別のメーカーの作品大丈夫だろうというように
簡単にはいかず、どこまでなら認めるかどうか(黙認するかどうか)というのも会社
(著作権者)によって大きく変わるため一定の線引き(黒かグレーか)というものは
明確には存在しないにょ。
とはいえ、まったく著作権法に触れない作品なんて自作映像+自作音楽で作られたものに
限られるためそのような動画はほとんどないのが現実であり、ユーザーと著作権者との
共存をいかにうまくするかが課題となっているにょ。
そんな中、あるメーカーがニコニコ動画に投稿された動画に対して刑事訴訟の構えを示して
いるにょ。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1106/10/news014.html
大企業ではなく立ち上げたばかりの零細美少女ゲームメーカー「Aile」にょ。
訴訟を起こすのに企業の大小は特に関係ないとはいえ、訴える方にもリスクがある(特に
零細企業だと金銭面のリスクが大きい)ためにある程度大企業であることの方が多いにょ。
ここで問題となるのはゲームプレイ動画の是非にょ。
ゲームプレイ動画というのはニコニコ動画においてはすでに一定の地位を得ているのだけど
ゲームの映像にも著作権があるためにそれを著作権者に無断で投稿した場合には著作権法
23条に抵触してしまうにょ。
今はTV番組の丸上げ映像はすぐに消されるようになったニコニコ動画だけどゲームプレイ
動画は明らかに著作権法違反に見えるものでも著作権者からの訴えがない限りは削除され
ないのはゲームとアニメなどの映像作品では本質的な違いがあるからにょ。
それは、ゲームの場合はプレイして楽しむものであり、アニメなどは見て楽しむもの
だからにょ。
ゲームプレイ動画というのは人がプレイしているのを見て楽しむものであり、これによって
正規購入者のメリットが失われるわけではないにょ。
とはいえ、厄介なのはネタバレにょ。
発売されたRPGにおいてラスボスとの戦闘シーンなどがプレイ動画として公開されていたら
それで面白さが半減してしまう場合もあるからね。
これは新しく読み始めた推理小説において他人から犯人の名前を聞かされるのと同じ
ようなものであり、これはメーカー(著作権者)にとっても正規購入者にとっても
デメリットしかないにょ。
アクションゲームやシューティングゲームの場合はプレイ動画によって攻略法というネタ
バレが起きてしまうもののやはり、ネタバレが大きいのはストーリー重視のゲームだと
思われるにょ。
美少女ゲームの場合は多くがストーリー重視となっているにょ。
ノベルタイプのゲームだと途中に現れる分岐を選ぶ他はテキストを読んでいくだけであり
時折あるイベントでそれを盛り上げていくだけにすぎないからね。
したがって、見ているだけという動画でもプレイに近い感覚を得ることができてしまう
わけにょ。
そうなると、アクションゲームなどと比べて動画サイトでプレイ動画を公開されるという
ことはメリットよりもデメリットの方が大きいと言わざるを得ないにょ。
ただし、ネタバレ要素を含む場合にょ。
私は今回Aileが訴えを起こしている動画を見てないので判断はできないのだけどメーカーの
言い分だと冒頭の10分強らしいにょ。
美少女ゲームはゲームのボリュームにもよるけどボイスありの場合は1回のプレイ時間は
5〜10時間程度であるため10分というのは冒頭のさわりの部分(プロローグ的なもの)と
推測されるにょ。
この導入部分に重大なネタバレ(≒それを事前に知ってしまったらプレイする意欲を無くす
ようなもの)があるとは思えないにょ。
もしも、その動画によってマイナスとなってしまうというのであればメーカー自らが
導入部分が失敗であると認めてしまうのと同じにょ。
そうではないのならば上記リンク先のインタビューでAile代表のみやび氏が答えている
下記の言葉に違和感を感じるにょ。
みやび氏「だって他人がどう言おうが、自分がいいと思ったらそれはいいゲームなんですよ。
みんながいいって言うから買うんじゃなく、俺は面白いと思うから買う。
それでいいじゃないですか。」
この発言を素直に受け取ればプレイ動画に関して売上には影響はないということになる
からね。(プラスにもならないけどマイナスにもならない)
ただし、ゲームの出来云々は著作権法とは全く関係ないため著作権者が不利益と感じて
訴えを起こせば著作権法違反となるにょ。
そこでさらなる矛盾点があるにょ。
みやび氏はプレイ動画は、「割れ(ソフトウェアなどの違法ダウンロード)よりも厄介な
行為」と発言しているからね。
美少女ゲームの本数は年々減少傾向にあるにょ。
これは違法ダウンロードが後を絶たないため1作品当たりの売上が減少して損益分岐点に
達するのがかなり難しくなってきているからにょ。
会社経営をしている立場の人間ならば真っ先に問題視するべきなのは割れであり、それは
二の次というのが私には理解できないにょ。
すでに違法ダウンロードは一部の小学生の間でも普通に行われているためハードルが高い
というのは過去の話にょ。
P2Pの一般化やブロードバンドの普及によって昔ならばアングラであったはずのものが
一般人の簡単に目に付くようなレベルにまでなってきているにょ。
確かにP2Pなどより動画サイトを視聴するためのハードルが低いのは確かにょ。
でも、確実にマイナスしかない違法ダウンロードとは異なり、プレイ動画においては
プラス、マイナス両方が考えられるにょ。
とはいえプレイ動画は宣伝効果になるからプラスになる・・・なんてことはほぼないにょ。
それはプレイ動画を見て満足する人の大半は最初から買う気がないと思われるためプラス
要素があってもごくわずかに限られるからにょ。
隠れた名作の場合にはかなりのプラスになるだろうけどそれはごく一部の例外に過ぎない
といえるにょ。
プレイ動画ではないけどネット上でデモが公開されて昨年のネット流行語大賞にまで
なったPS3用ゲームの「エルシャダイ」だけど売上は6万本程度でありネット上の流行ぶりと
売上は比例しないことが分かるにょ。(ただ、ネット上での流行が無くても6万本売れたか
というと微妙だと思うので少なからずはプラス効果はあったと思う)
では、マイナスになるのかというとそれは詳しくは上記の通りでありネタバレを多く含む
場合か単に見ていて面白くない場合にそうなるにょ。
プラスになるかマイナスになるかはそのゲーム(およびそのメーカー)の立ち位置
(知名度)とゲーム内容とプレイ動画の内容によって決まるため一概にはいえないにょ。
今回はユーザーと徹底交戦の構えを示したAileだけどこれは著作権者の立場からすれば
正当なものとはいえ一部不可解な認識(上記のように「割れより危険」というもの)が
あり、単純に著作権法を元にした法的な善悪ではなくメーカーの感情論がかなり入って
いると思われるにょ。
犯人が分からない窃盗よりも犯人の目星がついている子供のいたずらに目くじらを立てる
大人と同じようなものだからね。
これは分からなくもないにょ。
程度の差があっても見えない犯人より見える犯人の方がどう考えても苛立ちを覚えて
しまうからね。
ただ、やると決めたならば徹底的にやって欲しいにょ。
「許容範囲」というものがなくいたずらはすべて悪であり、口で言うだけでは済まさない
というのならばガツンと一発げんこつ(警察の介入)を入れるのもありだからね。
げんこつを入れる素振りだけを見せて威嚇するだけで入れることが全くないのが一番駄目な
大人にょ。
ただし単なる感情的なものでないのならばげんこつを入れた後のことは事前に考えておく
べきにょ。
それができてこそ真の大人にょ。
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