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おちゃめくらぶ掲示板

594御茶目菜子:2011/05/16(月) 14:52:54
OakTrailでもSlate PCは変わられない・・・?
富士通からスレートPC「LIFEBOOK TH」が発表されたにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110513_444807.html
やはり、このTHの特徴ともいえるのはスライド式のキーボードにょ。
Windowsは基本的にマウスとキーボードによって操作するOSであり、アプリも大半がそれを
前提に作られているためマウス(ポインティングデバイス)とキーボードは不可欠と
なっているにょ。
そのためキーボード無しのピュアタブレットスタイルのスレートPCは業務用など一部の
用途を除けば普及することはないというのが私の考えにょ。

キーボードが必要ならキーボードを付ければいいだけ・・・ということで通常のノート
PCのようなスタイルにしてしまうと今度はタッチ操作がやりにくくなるという問題を
抱えてしまうため単にキーボードを付ければ良いというだけではなくどのように付けるか
ということが問題となるにょ。
古くから用いられているのは回転式のコンバーチブルスタイルにょ。
これは、旧LOOX Uでも採用されていたものであり、PDAでもリナザウで採用されており
使用したことがある人も多いのではないかと思うにょ。

このコンバーチブルスタイルは確かにクラムシェルとタブレットスタイルのいいとこ取り
とも思えるけど問題となるのはサイズ、重量、耐久性にょ。
2軸ヒンジが必要になるためどうしても奥行きが長くなり、軽量化も難しくなり、さらに
その構造上の問題もあって高い耐久性を求めるのが難しくなるにょ。
リナザウやLOOX Uクラスならばそこまで問題にはならないけど10インチクラスやそれより
大きなサイズになるとこれらの問題は顕著化してくるためこれは必ずしもベストなもの
とはいえないということが分かると思うにょ。

タッチパネルでの操作が主流となっているスマートフォンでも一部の機種にキーボード
内蔵モデルが用意されているけどその多くがスライド式のものとなっているにょ。
これは国内ではW-ZERO3で広く認知された方式であり、(国内における)一般的な
キーボード内蔵スマートフォンといえばこの方式が真っ先に思い浮かぶのではないかと
思われるにょ。
しかし、これは常に両手に持って使うスマートフォンだからこそ可能な方式となって
いるにょ。
スライド式のキーボードを標準装備したPCというとVAIO UXが真っ先に思いつくのだけど
これは完全に両手持ちスタイルに特化したPCとなっているにょ。
UXは4.5インチ液晶で約500gの重量だからこそ両手持ちに特化しても問題ないのだけど
一定以上のサイズのPCの場合はテーブルにおいて使うことも考慮しないといけないにょ。

テーブルの上に置いて使う場合には液晶画面の角度がキーボードに対して平行ではない
ということが求められるにょ。
これはテーブルの上にPCを置いてその真上からのぞき込むようにしてタイピングすると
いうことは通常考えられないから普通に考えれば理解できると思うにょ。
そこで思いつくのがWILLCOM D4のようなスライド式のキーボードにょ。
D4は普段はピュアタブレットスタイルで使用できるけどキーボード使用時には液晶画面に
角度を付けられるようになっているからね。
今回発表されたLIFEBOOK THもそれと同じような方式となっているにょ。

確かにこの方式だとピュアタブレットをメインで使いたまにキーボード操作が必要という
ユーザーにおいてはデメリットは画面回転式のコンバーチブルスタイルよりも小さいもの
となっているにょ。
4月27日に書いたようにソニーも「Freestyle Hybrid PC」というコードネームでこの
ようなスタイルのPCを作っていると発表されたにょ。
つまり、スレートPCといってもキーボード無しのピュアタブレットだけではなくこういう
スライド式キーボードを備えた機種というのも今後は増えていくというわけにょ。

キーボードを内蔵することでデメリットとなるのはサイズ(厚さ)、重量にょ。
このLIFEBOOK THは従来のものと比べて低TDP(低消費電力)なOakTrailを採用して薄型化、
軽量化において有利となっているにも関わらず厚さ17.4mm、重量1.1kgにょ。
これはiPad2と比較すると2倍近い数字となるにょ。
10インチクラスのPCとしては標準的な重量であるため特別重いというわけではないの
だけど逆に言えば軽量化に有利なプラットフォームを用いて標準的というレベルでは
不満が出ても当然にょ。

PCとなるとやはり重要なのはバッテリ駆動時間にょ。
こういったスレートPCの場合は軽量化のためにバッテリ容量が少なめの機種が多いわけ
だし、形状の問題でLバッテリが用意されてない場合も多いわけだからね。
そのため、十分な駆動時間が確保できてない場合も少なくないにょ。
iPad2は実駆動で10時間程度となっているのだけどこのLIFEBOOK THは公称6時間となって
いるにょ。
公称値はJEITA測定法によるものであるため一般的な軽作業を行えば実駆動時間はこの
6〜7割になると推測できるにょ。
そうなると予想としては4時間前後の実駆動時間にょ。

LIFEBOOK THのバッテリ容量を見てみると23Whということで25WhのiPad2よりも1割程度
容量が小さいものの実駆動で半分程度と予想されるのはいくらOakTrailで省電力化された
といってもまだまだARM系CPUには遠く及ばないことを意味するにょ。
23Whのバッテリで公称6時間の駆動時間というのは10インチクラスのPCとして考える
ならば決して短いものではないにょ。
VAIO Xは7.4V、4100mAh(30.34Wh)のLバッテリで公称10時間(SSDモデル)だし、
VersaPro J タイプVSは7.4V、2900mAh(21.46Wh)で公称4.1時間だからね。
ただ、これも従来機種(Atom Z+US15W)と比べて短いものではないといっても本来で
あれば長時間駆動が可能になるOakTrailを採用しているということを考えると残念な
レベルにょ。

正直言って、このLIFEBOOK THをPCとして購入する人は極めて限られそうにょ。
CPUはAtom 1.5GHz(シングルコア)、メモリ1GB(固定)という初期のネットブックと
変わらないレベルでWin7 Home Premiumは少々荷が重いからね。
Win7 Home PremiumでMS-OFFICE付きで実売8万円というのは国内大手メーカー製という
ことを考慮すれば比較的安価(ネットブックで6万円、CULVノートで10万円が相場で
あるため)なのだけどメーカー問わずならばネットブックは3万円台で入手が可能だし
CULVノートやAMDのFusion APU(Zacate E-350)を搭載のノートは安い機種ならば
4万円台で購入可能であるため小型(12インチ未満)のPCが欲しいという人であえて
PCとしてこのLIFEBOOK THを買う場合にはオススメしにくい状況にょ。
かといって、PCに拘らずタブレット端末が欲しい場合は上記の理由によってなおさら
オススメしにくいにょ。

長いスパンで考えると5月9日に書いたようにタブレット端末が普及してPCの売り上げが
減少すると予想できるにょ。
そのため大手家電メーカーがこぞってタブレット端末に参入しようとしているし
大手PCメーカーもスレートPCに力を入れようとしているにょ。
iPadの独壇場の状態だったタブレット端末市場は5月13日に書いたようにiPhoneが
Android搭載スマホに出荷台数で逆転されたのと同様にAndroidタブレット端末がシェアを
拡大すると思われるにょ。
しかし、そこにWindowsを搭載したスレートPCが割り込めるかというと微妙にょ。
次世代のWindowsと次世代のAtomでないと真っ向勝負をするのは無理がありそうにょ。
期待されていたOakTrailでさえ現状ではぱっとしない状況だからね。




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